朝早く起きてしまい、しばらくウダウダ。これじゃいかんと一念発起し、午前中から出かける。行き先は京都。相国寺承天閣美術館で開催中の「若冲展」を見に行く(公式サイトはこちら)。ついにあの「動植綵絵」30幅(+釈迦三尊像3幅)が揃って拝めるんで、寝不足ながらもワクワク。本当はもっと早く行くつもりだったのに、このところ何かと忙しく、結局最終週になってしまった。
月曜だけど混んでるだろうなと覚悟して行ったが、昼12時前に着いてみると、人、人、人の行列。これの最後尾に並ぶわけ?と行列が嫌いな僕はひるんでしまったが、ここで帰るわけにはいかないとすました顔でオバサマたちの後ろへ。すかさず追い打ちをかけるように「90分待ち」とのアナウンスが…。
相当並ぶという情報を前もって入手していたので、水、文庫本、iPodと準備万端(これから行かれる方は、飲み物、暇つぶしの何か、ちょっとした食料、女性の方は日焼け対策など準備されることをオススメします。あとはトイレも注意)。待っている間、水をチビチビ飲みながら、iPodでウィルコとBENNIE Kを聴く。もちろん人間ウォッチングも抜かりなく。特に、大学教授と女子大生の不倫カップル(とおぼしき)二人組の動向からは目が離せず。
一番混んでる時間帯に行ったようで、第一展示室に入場するまでに、結局2時間弱かかった。iPodでアルバム2枚聴き終わるところだった(早めに開場しているようなので、これから行かれる方はとにかく朝イチに行くのがベストだと思います。情報によると、今日6/2土曜日お昼の時点で、待ち時間3時間以上とか!明日の最終日が恐ろしいです)。そしてふと思う。これだけ人がいてみんな整然と並んでいる日本人って、ある意味スゴイ国民だなと。
ようやく入場し、第一展示室へ。ここでは若冲作品のみに的を絞り(他はすっ飛ばし)、葡萄や竹や芭蕉の襖絵など
(すべて鹿苑寺大書院障壁画)を堪能。特に「月夜芭蕉図」は寸法も大きく迫力満点、しかも墨絵なのに南国ムードたっぷりで、えせ南国大好きな僕にはたまらないものがあった。
そして釈迦三尊像と動植綵絵のあるメインの第二展示室へ。入場制限があり20分待たされるも、そうしないと場内大混乱だったはずなので、結果的には良かった。2時20分頃入場し、お行儀良く入り口から順番に見ている人たちを尻目に、至近距離で見れそうなものからどんどん見ていく(絵巻じゃないんで、右から順に見る必要ないと思うし、多いところでは人垣が4重にもなってたので・汗)。じりじりした動きに我慢しながら、また周りのプレッシャーをビンビン感じながら(笑)、かぶりつきでみれるものはできるだけ細部までじっくりと見た。何せあの「動植綵絵」、いくらじっくり見ても見飽きることがない(ただこの人混みじゃ立ち止まることがなかなか難しかった)。
一応、一通り見たなと思ったが、当然それだけじゃ満足できないので、またあっちこっち移動する。特に好きな絵は何度も何度も戻ってきては眺め、また全体を俯瞰できる位置に戻ってきては眺め、そんな動きを繰り返す。端から見たらかなり挙動不審だったと思う。一応得心したと思い、4時間ほど立ちっぱなしで足がパンパンになってきたのもあって、3時50分頃に展示室を出る(結局この部屋に1時間半ほどいたことに)。
感想をと言いたいところですが、残念ながら、僕はこの作品群を語り尽くす言葉を持ちません。圧倒的な美しさ、精緻さ、力強さ、鋭さ、柔らかさ、そしてユーモアのセンスにひれ伏すのみでした。カッコイイ鶏をたくさん見れただけでもホントに感激ものでしたが、すべての生き物が神々しいまでのオーラを放っていました(これはやはり揃って見るものですね)。とくにオウムの白色はあまりにも鮮烈で、やはり絵は画集(印刷物)ではなく、生で見るものだという思いを強くしました。
今まで数々の展覧会を見てきましたが、ここまで会場を去りがたい気持ちになったのは、MOMAで見たマティスの「ダンス」以来かもしれません。本当に至福の時間を過ごすことができました。この機会を作ってくださった皆さん、そして何よりも若冲氏に感謝します。
こうして一堂に会して見れるのはあと数十年後かもしれませんので、機会のある方はぜひ足を運んでみてください(もう明日で終了ですが…)。結構な体力がいりますが、展示室に入った途端に疲れも吹き飛びますんで。
ちなみにこの日に図録が売り切れましたが、無料で配送してくれました(もうすでに重版されて、会場にブツはある様子)。重い荷物を持ち歩かなくて済んで、個人的には助かりました。帰宅後は買ってきたポストカードを眺めて余韻に浸ってます(図録到着はまだ少しかかりそう)。最後に。売り場スタッフの方々、無駄に美人が多かった(笑)ということを付け加えて締めくくりとします。
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今日のできごと備忘録。「殯の森」がカンヌ映画祭でグランプリ受賞(こちら参照)。松岡農相、ZARD坂井泉水さんの訃報。家族のことでひとつ良かったことあり。
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