2008年上半期ベストアルバム(海外編)

1.RY COODER/I,Flathead
2.STEVE WINWOOD/Nine Lives
3.NORTEC COLLECTIVE Presents:Bostich+Fussible/Tijuana Sound Machine
4.NICK CAVE & THE BAD SEEDS/Dig,Lazarus,Dig!!!
5.AL GREEN/Lay It Down
6.JOHN HIATT/Same Old Man
7.JOANNA WANG/Start From Here
8.THE MARS VOLTA/The Bedlam In Goliath
9.BILLY BRAGG/Mr Love & Justice
10.MELODY GARDOT/Worrisome Heart
♯
以下、初登場のCDを中心につらつらコメントを。ちなみに上掲ジャケットはベスト3。
1.は"Chavez Ravine"('05)、"My Name Is Buddy"('07)に続くカリフォルニア3部作。個人的には過去2作(ともに好盤)よりも好みで、買ってからこればっかり聴いてしまう。"Paradise And Lunch"('74)や"Chicken Skin Music"('76)といった名作を彷彿とさせる開放的な感じがたまらないッス。ハード・ドライヴィンなスライドギター、R&B、ハワイアン、テックスメックス、小粋なスウィング(その名も"Steel Guitar Heaven")など、彼が過去に紹介してきた様々な音楽がギュッと詰まった傑作。ライ自身のヴォーカルも力強く、近年では最も躍動感に満ちたアルバムだと思う(とても還暦過ぎてるとは思えない)。もちろんいつものように盟友ジム・ケルトナー、フラーコ・ヒメネスらがゲスト参加。ちなみに僕は限定ブックレット付きの輸入盤(縦長ジャケ)を購入しましたが、残念ながら中の小説は読めてません(苦笑)
6.はそのライ・クーダーともつながりの深いジョン・ハイアットの新譜。これまた掛け値なしの好盤。これと言って目新しさはないものの、いつも通りの声と音が聴こえてくると何だか幸せな気分になる。
5.と7.については、先日のこちらを参照のこと。カバーが秀逸と書いた後者、その後聴き込んだところ自作曲の方がどんどん良くなってきた。まだ10代ながら、ホントにいいメロディメイカーだなぁと感心した。
♯
その他、下記も購入済み。まだじっくり聴けてないんで、今回のランクインは見送り。ともにフェラ・クティ直系のアフロビート(前者はイギリス産、後者は実の息子)。前者はイギリスというお国柄か、ダブの要素もあり相当カッコイイ。曲がコンパクトな分、ANTIBALASやAKOYA
AFROBEATよりポップな印象も。後者については、コメントできるほど聴けてません。間違いなくカッコイイでしょうけど。
・SOOTHSAYERS/The Time Is Now
・SEUN KUTI+FELA'S EGYPT80/Same
♯
最後に、再発ものでは下記2枚がオススメ。
・VAN MORRISON/Moondance
・ALLEN TOUSSAINT/Southern Nights
ルーツ音楽好きの方には今更の名盤ですが(僕も両方アナログで持ってます)、ワーナーから最新リマスターで再発されたんで買っちゃいました。やっぱ音いいんじゃないでしょうか。このForever YOUNGシリーズはいくつか気になるのがあり、アナログやCDで持ってるのを買い直したくなります。
以上、少しでも音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。
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特別賞
【ロック】まずはアメリカから。1位のウィルコは歌心溢れる傑作で、音響的なものを通り抜けたあとに見える風景を提示してくれた。21世紀アメリカン・
ロックの金字塔だという思いは依然変わらない。ルーファス・ウェインライト(6位)は彼にしか辿り着けない高みに到達していた。敬愛するザ・バンドのトリ
ビュート盤(10位)は愛情に溢れる好盤だったが、なかでも印象に残ったのはジョー・ヘンリー(日本盤ボーナスディスクの最後)。彼は新譜
"Civilians"(写真左。トム・ウェイツのファンなら間違いなく1曲目でノックアウトされる傑作。ただ聴き込み不足でやむなく選外に)や上述ルー
ファスの親父ラウドン・ウェインライト3世のプロデュースでもいい仕事をした。
ベストテンから漏れたものにも収穫が多かった。勢いのあるところではホワイト・ストライプス(写真左)とムーニー・スズキ。ともに過去のロック遺産に敬意
を払いつつ、自分たちの音を出していて清々しかった。ベテラン勢も健在で、ライ・クーダー、ニール・ヤング、ジョン・フォガティ、ブルース・スプリングス
ティーン、ジョニ・ミッチェルはみんな期待通りかそれ以上の作品を出してくれた。またフィッシュボーンやウィーンが久々に「らしい」作品を出してくれたの
は嬉しかったし、サーストン・ムーア、TMBG、CAKEのB面集も彼らの持ち味が発揮されていたと思う。トリビュート盤ではジョニ・ミッチェル(スフィ
アン・スティーヴンス、プリンス、ジェイムス・テイラーなどが印象的)とファッツ・ドミノ(彼の偉大さをひしひしと感じた2枚組)をよく聴いた。
相変わらず購入のメインはアメリカン・ロックだったが、珍しくブリティッシュ・ロックもよく聴いた。ポール・マッカートニー("See Your
Sunshine"など彼ならではのメロディセンスに感激)、レイ・デイヴィスといった大ベテランから、ジャック・ペニャーテ、ランブル・ストリップス、
エイミー・ワインハウスなどの若手に至るまで、なかなかの佳作が多かったように思う。今後期待の新人としては、FIONN
REGAN(写真左)とザ・ヘヴィーを挙げたい。前者はニック・ドレイクやロン・セクスミスを彷彿とさせるSSWで、"Be Good Or Be
Gone"のPVもセンス良かった。後者は僕の中でレッド・ツェッペリン再評価の波が来ていたことも手伝い、前述のホワイト・ストライプス(タイトル曲な
んか、もろツェッペリン)とともに愛聴した。
【ブラック】
さほど枚数は買ってないが、当たりが多かったように思う。まずソウル/ファンクから。ギャラクティック(2位)は年末に見たライヴも最高だったし、まさに
カッコイイグルーヴのお手本。アリシア・キーズ(5位)は有無を言わさぬ存在感や風格があった。オーラ出てます。曲単位でいちばん聴いたのはプリンス(写
真左)の"Guitar"。これぞ殿下の真骨頂。アルバムも90年代以降ではいちばん好きだった。続いてヒップホップ。期待したコモンとカニエ・ウェスト
はともに前作が好きすぎて辛口の点に。カニエ関連でよく聴いたのは、Q-Tipの従兄弟であるコンシークエンスの方だった。最後にクラブ・ジャズ系。新人
のビッグ・オルガン・トリオがグルーヴィーで、ソウライヴよりもロック寄りの音に盛り上がった("Road Rage"はヤバイ)。
【ワールドミュージック】こちらは2006年よりも購入枚数が増えた反面、聴く密度が薄まってしまったようにも思う。とは言え、少なからず愛聴盤もあっ
た。ランクインしたのはアラスカ出身・アルゼンチンのSSWであるKEVIN
JOHANSEN(8位)だが、圧倒的迫力の女傑シェバ・ジャミラ(次点写真)とどちらにするか最後まで迷った。他によく聴いたのはホルヘ・ドレクスレル
とラルフ・タマール。個人的には「砂漠のブルース」よりも南米方面の音の方がしっくりときた一年だったかな。オーケストラ・バオバブ(写真左)は早々に日
本盤(
色んな方が絶賛しているティナリウェン、アコーヤ・アフロビート、アブダル・マリックは、そのクオリティの高さに感心しつつも、残念ながら愛聴するまでは
聴き込めなかった。どれかはベストテン入りしてた可能性もあるんだけど…(今アコーヤを聴き返したら、やっぱりめちゃくちゃカッコイイです・苦笑)。最後
に。2007年に10周年を迎え、ついにレーベルも始動した
【日本】ベテラン、若手とも総じて楽しめた。特に今までノーマークだったカエラ嬢(3位)は歌・曲・演奏ともにハイクオリティで驚いた。ライヴが素晴らし
かったこともあり、2007年度のポップ・アイコン的存在だった。女性ヴォーカルではAI(7位)、土岐麻子(写真左)、UA、中納良恵、YUKIもよく
聴いた。マガジンで1位だったBENNIE
Kは前作の方が好きだったので選外としたが、"Satisfaction"のバグパイプは衝(笑?)撃的だった(シングルとは別アレンジ)。スクービー
ドゥー(4位)はミニアルバムだが、あまりにも素晴らしいファンク・ロックだったんで半ば強引にランクイン。曽我部くん(9位)は年初に聴きまくったのと
("WINDY"は名曲)、夏に出たアルバム"blue"との合わせ技で。今の気分だと、代わりに細野さんを入れても良かったかなとは思うけど。選外のア
ルバムにも曲単位で気に入ったものが多かった。せっかくなんで、10曲選んでみると(以下、購入順)。
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