ギリシャ、王者フランスを撃破しベスト4
June 26, 2004
http://jp.euro2004.com/tournament/Matches/round=1582/match=1059189/Report=RP.html
EURO準々決勝第2試合、フランスvsギリシャ。結局寝ずに朝まで見ちゃいましたよ(笑)。世界的にはまさに衝撃的な番狂わせだし、「またかやったかギリシャ!」と言いたいところだが、試合内容ではどう見てもギリシャが勝っていたので、こうなったのも当然の結果といえる。ギリシャはホントいいチームだよ。すごく好きになりました。
前半からイイ形を作っているのはギリシャで、ほとんどあと数cmラインを越えていれば先制点、という惜しいシュートもあった。フランスは体が重そうで、パス回しもイマイチ(高齢軍団にはキツイ日程だったのか?)。全体的に攻め手に欠く印象だったことは否めない。アンリは決定的なヘッドを外すし、ジダンも彼らしくない凡ミスが多い気がしたし、トレゼゲに至ってはホントに出てたの?という印象。おっと思ったのはリザラズの切り込みくらいか。
一方ギリシャは守りが堅牢だった。高さもあるし、危険なボールの処理をひとつひとつ確実にやっていた。フランスのパス回しが遅いので、余裕を持ってキッチリ守れたとも言えるが。攻撃面ではカツラニス(カソウラニス)が良かった!ザゴラキスの技ありプレーからのクロスをハリステアスが頭で決めた1点目のゴール(後半20分)も、カツラニスのフランスDFを引きつける飛び出しがあったからこそ。彼の動きが素晴らしかった。また前半フランスの肝を冷やしたライン越えギリギリのシュートも、カツラニスから放たれたものだった。ボランチだけど攻撃の勘所を分かっているイイ選手だ。試合とはまったく関係ないが、33歳ベテランGKのニコポリディス、銀髪でちょっとカッコ良かった。
どうしても実績のあるスター選手がいるチームに目が行くし、ファンとしては彼らの華麗なプレーを期待してしまうのだが、サッカー好きとしては単純にいいサッカーを見たいという気持ちが強い。ギリシャのようにきちんとチームとして機能しており、派手さはないがしっかりとしたチームは見ていて気持ちがいい。オットー・レーハーゲル監督(ドイツ人)はホントいいチームを作ったよ。この前のチャンピオンズ・リーグでもそうだったが、タレントを集めたチームが必ずしも勝てる訳じゃないのだ。
どちらかというと正直フランスを応援していたんだけど、あの状態じゃもし進んだとしても準決勝では勝てなかったと思う。ジダンにしても単純なトラップミスが多すぎた(今回EUROを見て思うのは、基本だけどトラップの重要性)。連覇ってのは難しいもんだね。とにかく、いいサッカーをしたチームが勝ち残ったということ。見終わって何だか清々しい気分になった。ギリシャが優勝を狙えるかというとまだ現実感がないが、準決勝(チェコvsデンマークの勝者)で自分たちのサッカーが出来れば、あながち夢ではないかもしれない。
喜びすぎてアテネオリンピック準備に支障がでるかも。
Posted by: ジャッキー | June 26, 2004 at 06:04 PM