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2008年ベストアルバム・日本編(秋分version)

このところずっと海外のランキングばかりだったんで、この辺で日本人のもアップしときます。最近あまり新譜は聴けてないんですけどね…。ご参考まで、どうぞ。

Bice_s Seeda_heaven2 Df2
1.bice/かなえられない恋のために
2.SCOOBIE DO/パラサイティック・ガール
3.SEEDA/Heaven
4.DOUBLE FAMOUS/Same
5.木村カエラ/+1
6.キリンジ/7 -seven-
7.鈴木慶一/ヘイト船長とラヴ航海士
8.Mr.BEATS a.k.a. DJ CELORY/Beautiful Tomorrow
9.土岐麻子/Summerin'
高田みち子/TOKYO GIRLS TALK

以下、初登場のものを中心にコメント。その他は以前アップしたもの(下記リンク)を参照ください。ちなみに上掲ジャケは1,3,4位。
http://music.typepad.com/jackie/2008/03/cd-1.html
http://music.typepad.com/jackie/2008/03/2.html
http://music.typepad.com/jackie/2008/04/2008version.html
http://music.typepad.com/jackie/2008/05/5.html

1位のbice(ビーチェ)は小西康陽氏が絶賛し、アルバムのリリースにも尽力したという女性SSW(もちろんcolumbia*readymadeからの発売)。彼女のことはまったく知らなかったけど、これが6年ぶりの3rdアルバムらしい。驚いたのは、すべての作詞・作曲・アレンジ・プログラミングを彼女が手がけており、かつどれも非常にクオリティが高いこと。クレジットを見る限り、小西氏の役割はあくまでもレーベル・プロデューサーとしてで、音作りには直接関与していないようだ。

お洒落なジャケ(遅れてきた渋谷系?)、一聴するとありがちなロリ系のウィスパー・ヴォイス、そして小西さん絡みということで、大体想像つくなぁ…と侮ってると痛い目に遭う。そもそも作家契約からキャリアをスタートさせている彼女、失礼な物言いを許してもらえれば、見た目以上に非常に自立したアーティストである(曲中の女性たちにもそれが反映されている)。打ち込みひとつ取っても、抜群のセンスと品(←これ重要)が感じられる。ポップだけど過剰じゃない、胃もたれしないから何度でも聴ける、という好循環。キュートな糖衣の内側には底知れぬ才能が宿っている(決して大げさでなく)。

ここ数年はCMやドラマなどの裏方専門で、もう歌うこともないと思っていた彼女曰く、自分の音楽は「裏エヴァーグリーン」であると。根っからの職人気質なのかもしれないが、「裏」はいらない。これぞエヴァーグリーンなポップス。プリファブ・スプラウトやゾンビーズ(そう言えばコリン・ブランストーン「一年間」の再発・世界初CD化の際には小西さんがライナー書いてたっけ)がフェイバリットだという彼女には、これからもどんどんいい曲を書いてほしいと思う。気が早いけど、今から次作が楽しみでならない。
http://bice.jp/



3位のSEEDAは年初に買ってから、しぶとく上位にランクインしている。リリックすべてに共感できるわけではないが、バックトラックのセンスはやはりただ者ではない(中盤の流れが特にいい)。

4位のダブル・フェイマスは今年めでたく結成15周年/デビュー10周年を迎えた無国籍楽団。セルフ・タイトルの今作は以前よりもバンドとしてのまとまりが出てきた感じ。久々に畠山美由紀さんがバンドに復帰し、それも大きくプラスに働いている。やはりこの声はバンドになくてはならないものだと思う。楽曲的にはカバーが多くを占め、ジャニス・ジョプリン"Me & Bobby McGee"からガーシュイン、クラシックまでかなりヴァラエティに富む(個人的にはロード・メロディ作カリプソの「オーパパ」が特にお気に入り)。白黒のイラストジャケもいい感じ(エロ抜きのマリーザ・モンチ"A Great Noise"?)。

9位は和製シティ・ポップスの王道にして正統的後継者。今いちばん好きな女性シンガー(声質がとにかく好き)。サックス奏者の土岐英史(山下達郎のお抱えプレイヤーでもある)を父に持つサラブレッドでもあり、曲作りのセンスもホントいい。加えて、とても日本語の歌が映える人。こういう人こそ、売れまくってほしいんだけどなー。あとシティ・ポップスつながりで言うと、10位は裏・竹内まりや?

最後に。昨日買ってきたソウル・フラワー・ユニオン「カンテ・ディアスポラ」、これは素晴らしい!彼らのは久々に買ったけど(すいません、最近の2,3作飛ばしてました)、やっぱり中川敬の声はいいなぁと。彼らの最高傑作じゃないかという予感もあり、次回のランキングでは上位に食い込むこと必至。

てな感じで、音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


2008年ベストアルバム・ロック編(秋分version)

暑さ寒さも彼岸まで。いよいよ秋めいてきましたね。季節柄か、気になるCDが次々とリリースされてます。ディランやマイルスといった大物のボックス(値段も!)を予約して、もうしばらくCDは買わないでおこうと思ってたんですが。困ったもんです(苦笑)

Bwilson_tlos2 Ms_sunshine2 Mogwai_hawk2
1.DR.JOHN & THE LOWER 911/City That Care Forgot
2.RANDY NEWMAN/Harps And Angels
3.BRIAN WILSON/That Lucky Old Sun
4.STEVE WINWOOD/Nine Lives
5.MATTHEW SWEET/Sunshine Lies
6.RY COODER/I,Flathead
7.MOGWAI/The Hawk Is Howling
8.ELI "PAPERBOY" REED & THE TRUE LOVES/Roll With You
9.RON SEXSMITH/Exit Strategy Of The Soul
10.NICK CAVE & THE BAD SEEDS/Dig,Lazarus,Dig!!!

以下、初登場のものを中心にコメント。ちなみに上掲ジャケは3,5,7位。

まずは買ったばかりのブライアン・ウィルソン。まさにポップ御大の新たな傑作誕生!といった感じ。まだ2,3回しか聴けてないけど、これは20年前の初ソロ以来に聴き込みそう(時間も38分と短いし)。各所で絶賛の嵐だけど、それに値するマスターピース(買う前は半信半疑だったんですが)。粒揃いの楽曲の中でも、特にラスト曲"Southern California"は感動的。ちなみに僕はDVD付きを購入(未見だけど、こちらも良さそう)。

お次は、久々に買ったマシュー・スウィート。名作"Girlfriend"には及ばないかもしれないけど、こちらも相当いいッス。古くからの友人リック・メンク(ヴェルヴェット・クラッシュ)、リチャード・ロイド(テレヴィジョン)、60年代カバー集を一緒に演ったスザンナ・ホフス(御歳もう50近いんですか!バングルスも20年くらい前だもんな…)などが参加。ポップなロックのオススメは?と聞かれたら、今ならこれを差し出す。

最後は、これも久々に買ったグラスゴーの至宝、モグワイ。轟音、静謐、インスト中心といったバンドの特徴は変わらず。そもそも彼らを知ったのは何かのライヴ映像で、その時は一言で言えない魅力を持った謎めいたバンドという印象だった。それから世界中の色んな人たちが真似してるけど、誰も彼らを超えられないのはなぜなんだろう?ポスト・ロックという(形のない)フォーマットをなぞってるだけだから?グラスゴーという場所が特別なのか?などと今でも謎は解けない。年明け早々に来日するらしいんで、ぜひノイズを浴びに行きたいところ。

切りがないんで書きませんが、もちろんランク外にもいいのがあります(よかったら以前のversionを参照ください)。以上、音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


[追記] ディランのBS8、日本盤は2CDのみ発売

先日こちらに書いたディランの最新ブートレッグ・シリーズですが、日本盤は2CDのみの発売となった模様です(3CD、1CDともに発売中止)。詳細は下記サイトの「インフォメーション」を参照ください。

http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/BobDylan/index.html

確かに、7/30付けのインフォメーションに「あまりにも凄すぎで日本盤として出せるかどうかはまだ未定…」と書いてあったもんな。これはよっぽど凄いブツなんでしょうね(僕はもちろん速攻で輸入盤3CD予約しましたよ)。

ただブックレットの和訳がほしいので、日本盤2CD(約60ページの日本版ブックレット付属)もかなり気になってはいます。ブックレットだけ別売してくれればなぁ、って無理か…。


[CD] 秋のリリース備忘録

まだ昼間は汗ばみますが、ぼちぼち秋めいてきましたね。季節柄、気になるリリースが続々と。まずは再発ものから。

*MILES DAVIS "Kind Of Blue : 50th Anniversary Collector's Edition"
チェック済みの方も多いと思いますが、名盤「カインド・オブ・ブルー」の50周年記念コレクターズ・エディションが出ます。内容は2CD+DVD+LPってことで、何とアナログ盤まで付いてます(おまけに特大ポスターと豪華ブックレットも)。こりゃ、スゴイ。やっぱ買わざるをえないでしょう、高いけど(苦笑)
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1865314&GOODS_SORT_CD=101

*OTIS REDDING "Live In London & Paris"
'67年のロンドン&パリ公演が収録され、「ヨーロッパのオーティス・レディング 完全版」という趣のようです(もちろん最新リマスター)。ソウルファンは当然必聴でしょう。こっちは安いんで助かります(笑)
http://blog.diskunion.net/user/kurojiru/kurojiru/9777.html

個人的にはこの辺も気になるところ。

*スティーヴ・ウィンウッド(紙ジャケ・ソロ初期4作品)
*ZZ TOP "Eliminator : Collector's Edition"(懐かしのビデオクリップ&ライヴDVD付き)
*クレイジー・キャッツ+植木等(紙ジャケ)
http://www.bounce.com/news/daily.php/15953



最後に新譜。

Taj_maestro2 Jl_evolver2
*TAJ MAHAL "Maestro"
タジ・マハール、ザンジバルもの以来の新譜。ベン・ハーパー、ジャック・ジョンソン、アンジェリーク・キジョー、ロス・ロボス、ジギー・マーリーなど豪華ゲストが参加している模様。個人的には"Diddy Wah Diddy"がどんな感じになるか楽しみ(ライ・クーダーもカバーしたブラインド・ブレイクの名曲)。輸入盤は9/30発売予定。
http://diskunion.net/black/ct/detail/57C080801701

*JOHN LEGEND "Evolver"
ジョン・レジェンド、早くも3rdが。いま最も好きな男性シンガーなんで、楽しみ!そう言えば、カニエ逮捕されてましたね…。
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfGpSearchResults.jsp?GOODS_SORT_CD=101&SEARCH_GENRE=ALL&keyword=AllCatalog&TYPE=AllCatalog&entry=SICP-2072%2CSICP-2074%2CSICP-1822&commentId=3119

今から無駄遣いしないようにしないとなー。


DAVID BYRNE+BRIAN ENO、27年ぶりにアルバム発売!

http://www.bounce.com/news/daily.php/15270/headlineclick

かなり前からチェック済みだったんですが、アップのタイミングを逃してました。これは今年の大きなニュースでしょう。日本公演もあればいいのになぁ…。

記事にもありますが、この新作"Everything That Happens Will Happen Today"は、画期的傑作"My Life In The Bush Of Ghosts"(今聴いても文句なしにカッコイイ!)から何と27年ぶり。ちなみに下記公式サイトではストリーミング試聴(全曲聴けます)&ダウンロード販売が開始されてます。

http://www.everythingthathappens.com/

嬉しいことに1曲無料でダウンロードできるんで、早速試しました。これ、ホントいい曲ッス。そして気になるCDの発売は11/30の模様(やっぱCDで持っておきたい気がしますんで)。

<参考:各アーティストサイト>
http://www.davidbyrne.com/
http://music.hyperreal.org/artists/brian_eno/


ディランの最新ブートレッグ・シリーズ、来月発売!(なんだけど…)

Dylan_tts2  Dylan_tts22

http://www.bounce.com/news/daily.php/15889/headlineclick

待ってました!この"Tell Tale Signs: The Bootleg Series Vol.8"、以前から出るのは聞いてたんですが、ようやく詳細が判明しました。

日本盤は3種類出るようですが、とにかく3枚組のスーパー・デラックス・エディションは高いっ!10枚組のボックスセットかと思うほどの値段ッスよ(驚きの¥31,500!)。これは安い輸入盤買うしかないんでしょうかね(と言いつつ、比較的安いと思われるAmazonですら¥18,000以上するんですが…)。できれば対訳がほしい人でもあるし、悩ましいところです。



Dylan_jidai2

あと、つい最近発売になったこちらも忘れずにゲットしないと。「ボブ・ディラン写真集 時代が変る瞬間(プレミア版)」。限定ポストカード付きみたいなんで、もちろんプレミア版を。


2008年ベストアルバム・ロック編(白露version)

ご無沙汰です。最近は何だか天候不順で、よろしくないですねー。

すっかりお礼が遅くなりましたが、先日の国境イベントにお越しいただいた皆さん、ありがとうございました。お陰様で盛況、久々の再会に喜び、とても楽しい時間を過ごすことができました。DJsもお疲れ様でした。また機会をみつけてやりましょう。



Us_records Uk_records
その国境のカウンターで読んだ小尾隆さんの「my favorite of US Records」と「my favorite of UK Records」を遅ればせながら先日購入。レコードへの愛情に溢れた素晴らしい本で(ジャケット満載)、今まで読みたかったのはこういうのなんだよな!と膝を打つことしきりでした。この赤盤と青盤、未読の方はぜひ。ちなみに、載っているレコード/CDを引っ張り出して聴く日々が続くため、新たにCD買うのが抑えられる効果もあります(笑)



前置きが長くなりましたが、すでに今年も3分の2が終了。聴いた新譜の枚数もある程度たまってきたんで、ベストアルバム・海外編を「ロック編」「ワールドミュージック編」「ソウルほか編」に分けることにしました。まずは枚数がいちばん多いロック編から。

Drjohn9112 Rnewman_harps2 Eli_roll2
1.DR.JOHN & THE LOWER 911/City That Care Forgot
2.RANDY NEWMAN/Harps And Angels
3.STEVE WINWOOD/Nine Lives
4.RY COODER/I,Flathead
5.RON SEXSMITH/Exit Strategy Of The Soul
6.ELI "PAPERBOY" REED & THE TRUE LOVES/Roll With You
7.NICK CAVE & THE BAD SEEDS/Dig,Lazarus,Dig!!!
8.THE RACONTEURS/Consolers Of The Lonely
9.ERIN BODE/The Little Garden
10.JOHN HIATT/Same Old Man

以下、初登場のものを中心にコメント。ちなみに上掲ジャケは1,2,6位。

まずは、タイトルからも分かる通り、捨てられた街ニューオリンズからメッセージを放つドクター・ジョン。これは素晴らしいの一言。ブルース、R&B、ファンク、ゴスペル、ジャズ、ロックが渾然一体となった力強い傑作。四の五の言わずに聴くべし。

続いて、同じくニューオリンズに所縁のあるランディ・ニューマン。セルフカバーを除けば9年ぶりの新作。こちらもただ一言、素晴らしい。彼の声とピアノがあればそれだけで至福のひとときが過ごせる。35分という短さも繰り返し聴きたくなる効能あり(ま、もうちょっと長くても文句はないんですがね…)。ベストテンの1〜4位までずらりとベテランが並んでるけど、やっぱり芸歴40年を数える人たちはスゴイっす。

6位はジャケにひかれ、試聴して即購入。50年代のロックンロールスターみたいなジャケだけど、実はソウル好きにオススメしたい逸品(オーティス・レディングを彷彿とさせると言えば、ちょっと褒めすぎか?)。こんな白人がいるアメリカはやっぱ広いわ。ブルーアイドソウル好きはもちろん、ロケンロー好きも必聴。

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8位はラカンターズの2nd(写真左)。先日の国境イベント時、Fからオススメされ購入。以前タワレコで見かけ、その時から購入を迷ってたけど、やっぱいいッスねー(ジャック・ホワイト+ブレンダン・ベンソンが中心なので、当然か)。ロックなツボを押してくる。もしかしたらホワイト・ストライプスより好みかもしれない。

最後は9位のエリン・ボーディ(写真右)。この人は今までまったく知らなかったけど、赤い傘が印象的なジャケにひかれ試聴→購入。キュートで清涼感ある声が魅力的。音的にはジャズ/ポップス/カントリーがうまくブレンドされた感じ(もともとはジャズ畑らしい)。曲も良く、個人的には特にM-10が気に入った。しつこくない感じに好感が持て、ボサノヴァ好きにも受けそう。若干地味だけど、これはオススメです。

以上、音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。