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2008年ベストアルバム(小雪version)

ちょっとご無沙汰のベストアルバムです。今年も残りあと1ヶ月ちょっと(早いですね…)ということで、今回はざっと全体を俯瞰する感じでお届けします。では、よろしくどうぞ。
※特に記載のない限り、掲載ジャケはベスト3です。

Dylan_tts(2) Winwood_nine_s Bwilson_tlos(2)_s Jamesyuill(2)
■ロック編
1.BOB DYLAN/The Bootleg Series Vol.8 : Tell Tale Signs - Rare And Unreleased 1989-2006
2.STEVE WINWOOD/Nine Lives
3.BRIAN WILSON/That Lucky Old Sun
4.RANDY NEWMAN/Harps And Angels
5.DR.JOHN & THE LOWER 911/City That Care Forgot
6.JAMES YUILL/Turning Down Water For Air
7.RON SEXSMITH/Exit Strategy Of The Soul
8.RY COODER/I,Flathead
9.ELI "PAPERBOY" REED & THE TRUE LOVES/Roll With You
10.NICK CAVE & THE BAD SEEDS/Dig,Lazarus,Dig!!!

1位はボブ・ディランのブートレッグ・シリーズ第8弾。これが本当に素晴らしい。完全未発表曲、アウトテイク、ライヴ、デモなど貴重な未発表音源の数々。録音された年はバラバラなのにアルバムとしての統一感がすごくあり、これが新譜だと言われても納得できるほど(それもあって新譜扱いにしてます)。特に"Oh Mercy"と"Time Out Of Mind"(ともにダニエル・ラノワがプロデュースした傑作と名高いアルバム)のセッション曲が素晴らしい。既発アルバムとは違い、生々しく響く声と音に溜飲が下がる思い。世間の評判とは裏腹に、昔からダニエル・ラノワのプロデュースが(あの独特の音像が特に)苦手な僕にとっては、まさに霧が晴れて青空がのぞいたような気分。また、ジャンル分けを超えてアメリカン・ポピュラー音楽と言いたくなる感じは、どことなくランディ・ニューマンと似てるかも?

最近では6位のジェイムス・ユイルが掘り出し物(ジャケ右端)。ロンドンに拠点を置くもしもしレコーズからリリースされたSSWの1stで(どこかでこれが2ndという記事も見かけたが詳細不明)、これがインディーポップの鑑とも言える好盤。とにかくメロディが秀逸。音的にはアコギ弾き語り+打ち込みのフォークトロニカ(フォーク+エレクトロニカ。個人的にこの呼び方は好きじゃない)だけど、おもちゃ楽器(トイピアノや鉄琴ぽい音など)が入ってたりして、ちょっとハズした感じが面白い。大げさでなく、スフィアン・スティーヴンスやニック・ドレイクを彷彿とさせる才人だと思う(興味のある方はこちらこちらこちらのPVをご覧ください)。

Bice_s2 Sfu_cante(2)_s Sd_para(2)_s
■日本編
1.bice/かなえられない恋のために
2.ソウル・フラワー・ユニオン/カンテ・ディアスポラ
3.SCOOBIE DO/パラサイティック・ガール
4.SEEDA/Heaven
5.木村カエラ/+1
6.キリンジ/7 -seven-
7.DOUBLE FAMOUS/Same
8.土岐麻子/Summerin'(+How Beautiful)
9.鈴木慶一/ヘイト船長とラヴ航海士
Mr.BEATS a.k.a. DJ CELORY/Beautiful Tomorrow

2位のSFU(歌の力を感じる傑作)以外は、以前アップしたのと大きな変化なし(順位の変動はあるものの)。ここ最近日本人ではbiceばかり聴いてた。全ジャンルの中でおそらく今年いちばん多く聴いてると思う。ホント病みつきになる魅力あり。まだの人はぜひ。



Algreen_lid_s2 Nortec_tsm_s2 Qtip(2)
■ソウルほか編
1.AL GREEN/Lay It Down
2.NORTEC COLLECTIVE Presents:Bostich+Fussible/Tijuana Sound Machine
3.Q-TIP/The Renaissance
4.TOMI/Same
5.JOHN LEGEND/Evolver

こちらではソウル/R&B/ヒップホップ/クラブ系をまとめて。買ってる枚数もロックに比べるとかなり少ないため、とりあえずベスト5。新しいところではQ-TIPがジャジーで良かった(A Tribe Called Questを彷彿とさせるところもあり)。しっかり聴き込めてないけど、ジョン・レジェンドは前2作の方が好みだった(期待度が高いせいもあり順位は低めに)。あとは年末にかけてカニエとコモンの新譜が出るので、これらがどこまで食い込むか楽しみ。

Seujorge_abod(2) Femi_day_s Jwang(2)_s Beatriz_alegria(2)
■ワールドミュージック編
1.SEU JORGE/America Brasil O Disco
2.FEMI KUTI/Day By Day
3.JOANNA WANG/Start From Here
4.NANCY AJRAM/Betfakkar Fi Eih?
5.MARIANA/Esta De Fiesta...Atrevete!!!

こちらもとりあえずベスト5。ベストテンに足る枚数は聴いているものの、あまり聴き込めてないものが多く(昨年以前に発表されたものをよく聴いてたり…)。順位はまぁ便宜的な感じ。最近買ったなかでは、BEATRIZ AZEVEDO/Alegria(ジャケ右端)とLENINE/Labiata(ともにブラジル)がなかなか良かったッス。次回の発表時には上位に食い込む可能性あり。

てな感じで。皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


キンクスが新作を制作中!(もうすぐ6枚組ボックスも)

http://www.bounce.com/news/daily.php/16737
http://www.raydavies.info/

これはビックリ!レイ・デイヴィスのソロ2作('06、'07年発表)がとても良かっただけに、もうキンクスとしての活動はないんだろうなぁ…と半ば諦めてました。それだけにホントに嬉しいニュース。近年のレイおじさんの好調さを考えると、バンドの方もかなり期待できそうだし。スタジオ盤だと'93年の"Phobia"以来ってことか?とにかく楽しみ。

タイミング良くもうすぐ6枚組ボックスセットも出るし、この冬は「世界一愛すべき(憎めない)バンド」で盛り上がること必至でしょう。よく考えたら、40年以上に及ぶキャリアを俯瞰した箱物は今まで出てなかった気がするな(その代わりオリジナルアルバムにボーナストラック付けて再発されてた)。このボックス、輸入盤は12/8、日本盤は1/28にリリースされる予定(ちなみに日本盤はSHM-CD仕様で出る模様)。

復活&CDリリースと来れば、あとは来日か?十数年前、五反田で見たライヴは最高にカッコ良かった!プロモーターの方、ぜひよろしく頼んます。

早速アルバムを引っ張り出して聴いてますが、やっぱ素晴らしいです(下記がオススメ。好きなのが多くて困りますね・笑)。しばらくはキンクス漬けの日々が続きそうです。

Kinks(2) Kinks_face2(2) Kinks_something(2) Kinks_village(2)

Kinks_lola(2) Kinks_muswell(2) Kinks_ukjive(2) Kinks_phobia(2)


エキゾ〜ラウンジの歌姫、YMA SUMACが死去

http://www.bounce.com/news/daily.php/16765
http://www.yma-sumac.com/

エキゾ〜ラウンジ・ミュージックの歌姫として50年代に一世を風靡したペルー出身のシンガー、イマ・スマック(
ユマ・スマック)が11月1日、結腸癌のため亡くなりました。享年(おそらく)86歳とのこと

インカ帝国の末裔との触れ込みでデビュー。4オクターブのソプラノ・ヴォイスにエキゾチックな容姿。一度聴いたら、一度見たら忘れられないインパクトがありましたね。90年代にはモンドの流れで再評価されたのも記憶に新しいです(僕もこの時に初めて知りました)。

謹んでご冥福をお祈りします。


栗山千明×GS×橋本淳・筒美京平コンビ!

Tights_kaigan(2)

どうです、このダサくてサイケポップなジャケ!白タイツがまぶしいザ・タイツメン「海岸線のホテル」は、昭和40年代のドーナツ盤でもネオGSのインディー盤でもなく、まもなく公開される映画「GSワンダーランド」の主題歌。キャッチフレーズは<タイツ履いてニュー歌謡>。一昨日購入して(発売は昨日)何度かリピートしてますが、これは素晴らしいです!

作詞:橋本淳、作曲:筒美京平、アレンジ:サリー久保田、ホーンアレンジ:高浪敬太郎という豪華布陣で制作された、サビが非常にキャッチーな青春歌謡。鳴り響くホーンはどことなく「また逢う日まで」風だし、ヴォーカルのエコー感も雰囲気出てるし、ドラムも相当カッコイイ。GSに興味なくても、これは聴くしかないでしょう。ちなみにジャケの右端が栗山千明(劇中では訳あって男装している様子)。

気になるカップリング曲はコーラス・グループのザ・フレッシュ・フォー「あなたのフリをして」。リード・ヴォーカルは俳優の温水洋一(奮闘ぶりが伝わってくる歌唱に好感持てます。なお劇中では相変わらず情けない中年を演じている様子)。音的にはサム・テイラー風のテナー・サックス(場末感たっぷり)、クール・ファイブ風のコーラスワークがとてもいいです!予想範囲内のムード歌謡ではあるんですが、何度か聴いてるうちに、意外やこちらの方にハマってしまいました。

歌詞では後半の「いつも通り 茶沢通り 一人歩く帰り道」というフレーズにグッときました。銀座通りや赤坂通りじゃないのが当世風と言えるでしょうか?この強力カップリング曲(昔で言えばB面曲)の良さも手伝って、おそらく今年のベストシングルになるでしょう(ぜひ店頭で裏ジャケもご覧ください!)。



さて肝心の映画には、岸部一徳(当時ザ・タイガースのメンバーとしてGSブームの渦中にいたのはご承知の通り)も特別出演!その他個性派俳優が脇を固めています。なお付属のDVDにはPV・映画予告編・インタビューが収録されてますが、ぜひ映画館で観たいと思わせる映画です(肩肘張らず観れる感じ)。バンド・ブームやビジュアル系の元祖であるGS、もしかしたら何度目かのブームが来るかもしれません(?)。こちらにも情報ありますんで、よろしければ、どうぞ。


デヴィッド・バーン、来年1月に来日決定!

http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=21153

以前こちらで希望を書きましたが、年明けに待望の来日公演が決定した模様。これは絶対行かなきゃ!

Byrne_everything_s Enobyrne_bush(2)
ライヴでは最新アルバム"Everything That Happens Will Happen Today"(ジャケ左)に加え、2人がコラボレーションしたトーキング・ヘッズの楽曲も演奏するようです。もちろん"My Life In The Bush Of Ghosts"(ジャケ右・27年前の1stコラボ作)からも演ってくれるよね?

Th_more(2) Th_fear(2) Th_remain(2)
彼らのコラボと言えば、トーキング・ヘッズでは"More Songs About Buildings And Food"('78),"Fear Of Music"('79),"Remain In Light"('80)の名作アルバム期(2nd〜4th・上掲ジャケ)に当たるため、否が応でも盛り上がるはず(ところでイーノも一緒に来るんでしょうか?)。

公式サイトでは既に音源ダウンロード販売中ですが、そろそろブツとしてのCDもリリースされるんで楽しみです。新作に来日で盛り上がるでしょうから、これでようやくレコードコレクターズでもトーキング・ヘッズ特集がされるはず?(Sさん、お待ちしてます!)