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[CD] 春のニューリリース(備忘録)

まだ肌寒い感じではありますが、ちらほら桜も咲いてきました。この週末あたり、花見された方もいらっしゃるでしょうね。

さて今回レビューはちょっとお休み。自身の備忘録も兼ねて、春先の気になるCD情報をまとめてアップします(ホントにたくさんあって嬉しい悲鳴です)。では以下、よろしくどうぞ。

Dylan_ttl(2) Db_basement(2) Ny_fork(2)Jt_othercovers(2)

■ディラン関連
・まずは待望の新譜"Together Through Life"。傑作"Modern Times"('06)以来、初めての新作ということで期待度大。フランス人監督の映画に提供した曲も入っている模様。ちなみに通常版(1CD)、デラックス版(2CD+DVD)、アナログ盤(180g×2枚組)の3種類出るみたいだけど、盤によって微妙に収録曲が違ってるのか?(要注意)。輸入盤発売日は4/28(日本盤発売は不明)。
http://www.bobdylan.com/

・次に再発もの。リマスタリング再発が遅れていた各タイトルもようやくリリース。ディラン&ザ・バンドの"The Basement Tapes"(邦題「地下室」。左から2番目のジャケ)と"Before The Flood"、ソロの"New Morning"、グレイトフル・デッドとの共演盤"Dylan & The Dead"。輸入盤発売日は3/31(日本盤発売は不明)。

■北米ベテランSSW
・ニール・ヤングの"Fork In The Road"。輸入盤発売日は4/7(日本盤は4/22)。ちなみに、なかなか出ない10枚組アーカイヴ・ボックス(それにしても恐ろしいブツ!)がようやく6月発売に決まったみたいッス(こちら参照)。

・ジェイムス・テイラーの"Other Covers"(EP)。去年出た"Covers"の続編。こちらを見るとトム・ウェイツやアトランティック系ソウルのカバーがあって、個人的には前作よりも楽しみ。輸入盤発売日は4/7(日本盤発売は不明)。



Prince_lotus(2) Caetano_zez(2) At_bm(2) Fb_live(2)
■プリンス
新作は何と3枚組(Lotusflow3r/Mplsound/Elixir)で、プリンスの故郷ミネアポリスに本部を置く大手ディスカウント・ストアTargetでの限定販売とか(格安の11.98ドル。サイトには"Only at Target"と出てますが、Amazonでは4/7には購入できるみたい)。また下記オフィシャルサイトも本格始動し、今後は会員限定コンテンツが拡充される模様(詳細はこちらこちらを参照ください)。
https://www.lotusflow3r.com/

数年前には新作CDを新聞付録で配布し、今回はDS限定販売&ネットで囲い込み開始と、さすがアーティスト・パワーのある人は余裕でダイレクト・マーケティングできるよなぁ。殿下ぐらいになると(やり方次第では)レコード会社の宣伝なくともCDは売れるし、ライヴに人は来るし、グッズもバンバン売れるしね。その辺うまく自分でコントロールできれば、レコード会社などにごっそりマージン取られなくて済むから、逆に儲かるよな。世界中にファンがいるメジャーなアーティストほど、これからはメジャーレーベルから離れた動きをしていく好例だと思う(そしてCD売上に依存しないモデルでもある)。今後も色々やってくれそうで目が離せません。

■その他の必聴盤
・カエターノ・ヴェローゾの"Zii E Zie"。ギタリストのペドロ・サーを中心としたオルタナティヴ・ロック・サウンドで、息子モレーノ・ヴェローゾもプロデュースに関わっているとのこと。老いてますます先鋭的に、って感じでしょうか。輸入盤発売日は不明(日本盤は4/15)。
http://www.universal-music.co.jp/jazz/artist/caetano_veloso/uccm1171.html

・アラン・トゥーサンの"The Bright Mississippi"。ドン・バイロン、マーク・リボー、ブラッド・メルドー、ジョシュア・レッドマンらが参加し、ジョー・ヘンリーがプロデュースを手がけたジャズ・アルバム(何と豪華な布陣!)。下記サイトで試聴可。輸入盤発売日は4/21(日本盤は4/22)。
http://nonesuch.com/albums/the-bright-mississippi

・フィッシュボーンの"Fishbone Live"。意外にも初のオフィシャル・ライヴ盤(CD+DVD)。最近また勢いを取り戻しつつある彼らのこと、これは期待できそう。輸入盤発売日は4/27(日本盤は5/20)。
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=23286



Wilco_aoaf(2)
最後はウィルコ。ライヴDVD"Ashes Of American Flags"が4/28に出る模様(日本版発売は未定)。中身も当然いいと思うけど、パッケージもカッコイイ。なお傑作"Sky Blue Sky"以来の新作アルバムも完成間近みたいで、とても楽しみ!
http://nonesuch.com/albums/ashes-of-american-flags-dvd

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


[追記] 90年代ロック・アルバム補足

連休最後の夜、皆さまいかがお過ごしでしょうか?東京では早くも桜が咲いたみたいですし、いよいよ春到来ですかね(現在近畿地方は雨模様ですが)。

さて前回(こちら参照)アップした後に、ミュージックマガジンを購入。今までマガジンを参考に多くのレコを買ってるせいもあるんだろうけど、ざっと読んだ感じでは妥当なランキングという印象を受けた。90年代だけでなく2008年までのランキング(しかもオールジャンル)につき、拡散しているのは否めないが、それでもある程度意思を感じるランキングになっているように思う。編集部によるノミネート作品選出というスタイルが功を奏した形(そうでないとますます拡散してしまう)。

その代わり(?)僕が上位に入れたマシュー・スウィート(これはホントに名盤)やケイク、チボ・マットなんかがそもそも候補から漏れているのは非常に残念。もちろんすべてを網羅することはできないし、しょうがないところなんだけどね。まぁ何だかんだ言っても、お陰さまで最近ご無沙汰だったものを引っ張り出して聴くいい機会になりました。ということで(前置きが長くなりましたが)、以下補足。



前回書いた予感は的中。やはり「大事なのを入れ忘れて」ました。

Jb_grace(2)
JEFF BUCKLEY/Grace

これは90年代アメリカ音楽を語る上で欠くことのできない名盤。ジェフ・バックリーは素晴らしい歌声と曲作りの才能を併せ持つ希有なアーティストだった(ティム・バックリーの息子という肩書きが不要なほど)。かえすがえすもセカンドアルバム制作中の'97年に事故死(ミシシッピ川で水泳中に溺死)してしまったのが悔やまれる。

このアルバムの素晴らしさはもちろんジェフ自身に依るところが大きいのだが、ニルヴァーナ「ネヴァーマインド」(前回9位)のミックスを手がけたアンディ・ウォレスがプロデュース(&ミックス)しているのも重要なポイント。「ネヴァーマインド」と同様、このアルバムが静と動のコントラスト際立つ傑作となったのは彼の功績大だと思う。

またジェフと故カート・コバーンとは奇しくも夭折のSSWという点でも共通しており、その音から受けるイメージを超えて個人的にはとても近しいものを感じる二人である。ついでに書いてしまうと、カートのメロディメイカーとしての才能はもっと評価されるべきだと思う(マガジン上で大鷹俊一さんも似たことを書かれていたけど)。未聴の方はぜひ併せて聴いてほしい。



マガジンを読んでいて思ったことをつらつらと。まずは前回惜しくも落選した人たちから。LUCINDA WILLIAMSの"Car Wheels On A Gravel Road"はやっぱいいアルバムだよなとか、FREAK POWERだけじゃなくBEATS INTERNATIONALも入れても良かったよな(今聴いても新鮮!)とか、そう言えばRON SEXSMITHもミッチェル・フルーム/チャド・ブレイク絡みだったよなとか。

次は前回言及しなかった人たちを。崔健(ツイ・ジェン)はやっぱ外せないなとか、僕もオールジャンルで選んでたらOLU DARAやTLCはきっと上位に来るなとか、DR.DREもカッコイイし(SNOOP DOGGY DOGGを選んだので敢えて外した)、カエターノの「粋な男」ライヴもいいよなぁ("Livro"のことを書いたので触れず)とか。あとベスト100には入ってないけど、DEEE-LITEも忘れちゃいけないッス(テイ・トウワがかつて在籍してたグループだってこと知らない人が多いかも?)。



最後に日本。前回触れたのに加え、ベスト100に入った下記はどれも名盤。
・岡村靖幸「家庭教師」
・想い出波止場「水中JOE」
・ザ・ブランキー・ジェット・シティ「BANG!」

またベスト100には入っていないが(ノミネートはされた)、こちらも90年代を語る上で欠かせない傑作。
・ユニコーン「ケダモノの嵐」
・フリクション「ゾーン・トリッパー」
・DOOPEES「ドゥーピータイム」

1アーティスト1アルバムのため外したが、フリッパーズ・ギター「ヘッド博士の世界塔」も時代が生んだ傑作。僕も最近は「カメラ・トーク」よりもこちらを聴くことが多い。



マガジンの来月号、もしかしたらパンク以後という括りかな?と想像してたんですが、切りよく80年代なんですね。80年代は以前選出してるため、改めて選ぶことはしません。ただロック限定じゃなくオールジャンルにつき、何かコメントあればまたアップしたいと思います。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


90年代ロック・アルバム・ベスト25

1週間のご無沙汰です。それにしても昨日はすごい雨風でしたが、これから段々と春めいてくる兆しでしょうか(ちなみに今日は裏で採れた土筆を食しました)。ようやくアウトドアな気分になりつつある今日この頃です。

さて、ミュージックマガジンが創刊40周年だそうで(おめでとうございます)、まもなく発売される4月号の特集は「40年間のアルバム・ランキング・ベスト100 <1990〜2008年編>」とのこと。またこの記念企画は5、6月と3ヶ月続くようなので、しばらくあれこれ楽しめそうです。

ちょうどいい機会なので、今回は90年代ロックを自分なりに振り返ってみます(以前こちらでアップした80年代ロックベストの続編)。さすがに40年間のオールジャンルベストを選ぶのはしんどいので(苦笑)、90年代、しかもロック限定ということで選んでみました。前回に倣って、枚数は25枚、1アーティストにつきアルバム1枚という縛りで。長文ですが、以下よろしくどうぞ。



Beck_odelay(2) Beastie_ill(2) Ms_girl(2) Cake_fn(2)
Ny_ragged(3) Loslobos_ch(2) Fb_reality(2) Fpower(2) Nirvana_nm(2) Cibo_stereo(2)

1.BECK/Odelay
2.BEASTIE BOYS/Ill Communication
3.MATTHEW SWEET/Girlfriend
4.CAKE/Fashion Nugget
5.NEIL YOUNG & CRAZY HORSE/Ragged Glory
6.LOS LOBOS/Colossal Head
7.FISHBONE/The Reality Of My Surroundings
8.FREAK POWER/Drive-Thru Booty
9.NIRVANA/Nevermind
10.CIBO MATTO/Stereotype A

11.THE JON SPENCER BLUES EXPLOSION/Orange
12.BEN FOLDS FIVE/Same
13.G.LOVE & SPECIAL SAUCE/Yeah,It's That Easy
14.VAN MORRISON/Enlightenment
15.TORTOISE/TNT
16.PHISH/A Live One
17.THE STAIRS/Mexican R'n'B
18.JAMIROQUAI/Emergency On Planet Earth
19.RED HOT CHILI PEPPERS/Blood Sugar Sex Magik
20.SOUL COUGHING/Ruby Vroom
21.BEN HARPER/Fight For Your Mind
22.BJORK/Post
23.SONIC YOUTH/Dirty
24.PRIMAL SCREAM/Give Out But Don't Give Up
25.LATIN PLAYBOYS/Same

残念ながら落選してしまったけど、もう一回選んだら入っているかもしれない人たちを列挙すると。

SHERYL CROW、LUCINDA WILLIAMS、ALANA DAVIS、STEREOLAB、THE HIGH LLAMAS、WEEN、GUIDED BY VOICES、BEATS INTERNATIONAL、PAUL WELLER、LENNY KRAVITZ、R.E.M.、WILCO、SEAN LENNON、RON SEXSMITH、RUFUS WAINWRIGHT

選に漏れた理由としては、佳作はあるものの突出した1枚が選べなかった、上記ランクインアルバムで活動の一部がカバーできる、2000年以降さらに素晴らしい活動をしている、単に今の気分で…など。



とまぁ、ロック限定で書いてきたけど、90年代音楽はやはりヒップホップやクラブの影響を抜きにして語ることができない(上記にもその辺が反映されたアルバム多し)。僕自身も90年代前半までは(今では考えられないほど)かなりまめにヒップホップの新譜をチェックしてたし。てなわけで、おまけ的に他ジャンルでもロック・テイストを重視してそれぞれ3枚選んでみた(順位は付けず)。

【ヒップホップ】
・SNOOP DOGGY DOGG/Doggystyle
・CYPRESS HILL/Same
・ARRESTED DEVELOPMENT/3 Years, 5 Months & 2 Days In The Life Of...

A TRIBE CALLED QUEST/The Low End Theory(ジャズ系の金字塔)やTHE PHARCYDEも必聴。特にATCQはオールジャンルでも必ず上位に来るだろうヒップホップ史上の名盤。

【ワールドミュージック】
・LENINE/O Dia Em Que Faremos Contato
・YOUSSOU N'DOUR/Set
・LES NEGRESSES VERTES/Famille Nombreuse

もちろん、CAETANO VELOSO/Livro、DICK LEE/Asia Majorも外せない。特に前者は90年代の全音楽で間違いなくベストの1枚。

【日本】
・フィッシュマンズ/空中キャンプ
・オリジナル・ラヴ/風の歌を聴け
・フリッパーズ・ギター/カメラ・トーク

何はともあれ、フィッシュマンズがダントツ。その他ではピチカート・ファイヴを始めとする渋谷系(フリッパーズの2人、スチャダラパーetc.)、ニューエスト・モデル、ボ・ガンボス、バッファロー・ドーター、そしてワールドミュージックとリンクするSANDIIなど忘れられないもの多し。



海外ではベックが登場し("Mellow Gold"が'94年、"Odelay"が'96年)、日本ではフィッシュマンズの「空中キャンプ」と「LONG SEASON」(ともに'96年)がリリースされた90年代半ばというのがひとつの節目だったように感じる。個人的にも'96年からDJ活動を開始したのとシンクロしていて、その辺から風景がガラッと変わったような感じがした。

最後に90年代のキーワードを思いつくままに挙げると、渋谷系、クアトロWAVE、サバービア、フリーソウル、サントラ、ブラジリアン、アシッド・ジャズ/トーキング・ラウド、レア・グルーヴ、クラブ/DJ文化、再発盤、良質インディー・レーベル、ネイティヴ・タン、グランド・ロイヤル、ミッチェル・フルーム/ チャド・ブレイク、グランジ、音響派、ジャム・バンド、ロック・フェスティヴァル…などと言ったところだろうか。



何か大事なのを入れ忘れてる気もするけど、また思い出したら追記します(マガジン購入後?)。しかし今年が終われば2000年代のベストを選べちゃうんですね(早いっす…)。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


[CD] デヴィッド・バーン参加の新譜3枚

色んなゲストが参加しているCD(オムニバスに限らず)は、知らないアーティストを知る良い機会になったり、意外な組み合わせの妙で楽しめたりと新たな発見のあることが多い。なぜか時期を同じくしてデヴィッド・バーン参加のCDがリリースされたんで(それにしても引っ張りだこ)、バーンつながりでまとめてご紹介します。以下、よろしくどうぞ。

Bpa(2) Nasa(2) Dark_redhot(2)
・THE BPA/I Think We're Gonna Need A Bigger Boat
・N.A.S.A./The Spirit Of Apollo
・V.A./Dark Was The Night

まずはノーマン・クックのお遊び新プロジェクト、THE BPA(The Brighton Port Authority)。何でも70年代に録音された幻の未発表音源という「設定」らしいが、真偽はともかく(笑)これはポップで単純に楽しいアルバム。参加しているのはイギー・ポップ(モノクローム・セットのカバー)、マーサ・ウェインライト、ジャック・ペニャーテなど。カリプソっぽいD.バーンに続けて、ニック・ロウのデビュー・シングル"So It Goes"のカバー(これがまたいい)でアルバムを締めるあたりがニクい。

豪華ゲスト陣に目が行きがちだけど、特筆すべきはそれぞれの楽曲の良さ。これはファットボーイ・スリム経由のダンス・ファンよりも、むしろインディー・ポップ好きに受けるアルバムかもしれない。PVも面白いし、個人的にこの遊びはぜひ続けていってほしいなぁ。

http://www.thebrightonportauthority.com/



次はスパイク・ジョーンズの実弟スクウィーク・E・クリーン(サム・スピーゲル)と、DJジゴン(ゼー・ゴンザレス)によるDJユニット、N.A.S.A.(ナサ)。参加メンツをみて発売される前からワクワクしてたヒップホップ盤だけど、これは相当カッコイイっす。近年稀にみるほどの豪華ゲストで、しかもロック〜ヒップホップ〜ファンク〜ブラジルと軽やかにジャンル横断してるのには驚くしかない(よくこれだけ集めたもんだ)。完成までに6年近く要したというのも納得。内容は非常にヴァラエティに富んでおり(その分、ナサ自身のカラーが見えにくくなっている気もするが)、人選含めたセンスの良さは間違いなく新人離れしていると思う。

全部は書き切れないんで、代表的なゲストを列挙すると。ロック勢はD.バーンに加え、トム・ウェイツ(存在感ありすぎ!)、ジョン・フルシアンテ(レッチリ)。ヒップホップ勢は特に豪華で、チャックD、KRSワン、カニエ・ウェスト、チャリ・ツナ、ウータン・クラン勢(メソッド・マン、既に他界しているオール・ダーティ・バスタード他)、クール・キース(元ウルトラ・マグネティックMCs)。他にもジョージ・クリントン(ヨレヨレした感じがツボ。下記ビデオでもさすがのファンキーぶり)やセウ・ジョルジ(ブラジル)、M.I.A.の参加も見逃せないところ。

コアな曲から下世話な「どポップ」まで、その振幅度合いに聴くたびクラクラ。シングル何枚も切れるようなカラフルな好盤につき、ジャンル問わず多くの音楽好きにオススメします!興味のある方、ぜひ下記サイトをご覧ください(試聴可・ビデオも流れます←必見)。

http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/nasa/



最後はエイズ撲滅チャリティー、レッド・ホット・コンピレイションのシリーズ最新作(これが20作目)。全曲が新曲もしくは未発表曲とのこと。これまたメンツがツボで、D.バーンに加え、ベイルート、アントニー、ヨ・ラ・テンゴ、そしてスフィアン・スティーヴンス(!)。初めて聴く人たちも多いけど、地味ながらクオリティは高い。なかでもアントニーによるディラン・カバーが素晴らしく("I Was Young When I Left Home")、この1曲のためだけに聴く価値があると思う。まださらっとしか聴けてないため、詳細はまた機会があれば。

http://www.wmg.jp/artist/redhotcompilation/WPCB000010103.html

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


[CD] モリッシーのパワフルな新譜

Morrissey_yor(2) Smiths_sound(2)
・MORRISSEY/Years Of Refusal
・THE SMITHS/The Sound Of The Smiths

モリッシーの新譜が素晴らしい。"You Are The Quarry" ('04)、"Ringleader Of The Tormentors" ('06)といった近作もかなり良かったけど、個人的にはそれらを上回る傑作だと思う。僕などはスミス時代のなよっとしたイメージがまだ幾分残っているため、予想を超えるパワフルさに正直驚いたほど。

のっけから潑剌としたバンド・サウンドで最後まで一気に聴かせるのだが、とりわけグイグイ迫るリズム隊がいい。彼らが推進力となり、アルバム全体に疾走感と高揚感をもたらしている(安定感ある2本のギターもいい感じ)。若く、もしかしたらパンク上がり?と思わせるリズム隊の2人は、ビジュアル的にもはっちゃけてる感じで良し。よって、DVD付きの購入がオススメ(モリッシーの長尺インタビュー、ライヴ2曲、PV1曲を収録)。

全編通してキャッチーでライヴ感ある楽曲が並ぶなか、特に中盤の流れが最高。個人的なイチオシを無理やり選ぶと、トランペット&口笛入りのM-6だろうか。これはぜひCAKEにカバーしてほしい名曲(哀愁漂うメロディで雰囲気的にも絶対ハマるはず)。なおM-3でジェフ・ベックが参加しているのに加え、ライノで様々なリマスターに関わった巨匠ビル・イングロット(!)がマスタリングと聞けば、触手の伸びる人もいるのでは?

今年で50歳になる(←ちょっとビックリ)とはとても思えないテンションの高さ、そしてとにかく単純にカッコイイんで、ロック好きの老若男女の皆さん、ぜひ!

ジャケ右は去年ライノから出たスミスのリマスター・ベスト(ジョニー・マーが監修)。音が良くなったこの盤で改めて彼らのキャリアを俯瞰して聴いたけど、まったく古びないカッコ良さにシビレた(ちなみに以前アップした80年代ロックベストでは"The Queen Is Dead"を3位にしてます)。

フロントで眼鏡をかけているのがモリッシー、右端でギターを持っているのがジョニー・マー。彼らが解散してからもう20年以上経つんだなぁ、としみじみ。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。