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チーフタンズ × ライ・クーダーの共演作がリリース

あっという間に1月も終わり、明日から2月ですね。プロ野球もいよいよキャンプインで楽しみです(さて今年の阪神はどうなるか?)。



最近買ったCDのレビューを書こうと思ってたんですが、ビッグ・ニュースが飛び込んできたんで、こちらを先に(レビューはまた後日)。

http://www.cdjournal.com/main/news/the-chieftains/28690

ワールドミュージック愛好家にはお馴染み、チーフタンズ(ケルト)とライ・クーダーという、今までありそうでなかった夢の組み合わせが実現。3月にはコラボ・アルバムをリリースするとのこと。ゲストにはリンダ・ロンシュタット、ヴァン・ダイク・パークス、カルロス・ヌニェスらが参加している模様。

気になる発売日はUS盤が3/9、日本盤が3/10。ちなみにこちらのデラックス・エディション(輸入盤限定?)には、ドキュメンタリーとPVを収録したDVDも付いてます。これは楽しみ!

KATE McGARRIGLEが死去

このところ立て続けに色んな方が他界していますが、また訃報です。

Kamcgarrigle

http://tower.jp/article/news/2155

カナダ出身のフォーク・シンガー、ケイト・マクギャリグルが癌で亡くなりました。享年63歳。

今ではルーファス・ウェインライトやマーサ・ウェインライト兄妹の母親として有名かもしれませんが(3ショットはこちらに)、ルーツ・ミュージックを愛する者にとって、ケイト&アンナ・マクギャリグルはとても思い入れの深い姉妹デュオです(上掲ジャケ:姉妹の名を冠した'75年の名盤1st)。

http://www.mcgarrigles.com/

公式サイトには姉アンナからのコメントも出ていました。子供たちとの共演も含め、素晴らしい音楽をもっと届けてほしかっただけに残念でなりません。

謹んで故人のご冥福をお祈りします。

BOBBY CHARLESが死去

今週は阪神ファンとして小林繁氏の早すぎる訃報に驚き、若手の頃の明石家さんまが物まねをしていたのをふと思い出したりしてました(「Mr.アンダースロー」がバックに流れるガスファンヒーターのCMが懐かしい)。



Bobbycharles

同じく阪神ファンである国境マスターの日記で、ボビー・チャールズが亡くなったことを知りました。享年71歳。

http://tower.jp/article/news/2067

これを書きながらウッドストック・サウンド、スワンプ・ロックの名盤"Bobby Charles"を聴いて追悼しています。"Small Town Talk"をはじめとする名曲群に涙。歌も曲も演奏も本当に素晴らしいです。

謹んで故人のご冥福をお祈りします。

ジョー・ヘンリーが4月に来日!

寒いですねー。来週は暖かくなるようですが、皆さま風邪など引かないようくれぐれもご自愛ください。

さて先週2009年ベストアルバム(新譜のみ。再発編は気が向いたら)もアップし終え、一区切りつきました。そのロック/ポップ編で「もっとライヴ会場に足を運ぶこと」を今年の抱負として挙げましたが、見逃せないライヴが続々決まっており、嬉しい悲鳴を上げています(平日のは果たして全部行けるのか?)。しかもディラン、ギャラクティック、ウィルコ(開催順)と、僕の年間ベスト常連組が名を連ねる豪華さ。



http://blog.goo.ne.jp/plankton-diary/e/6bfea76bdc77792248958f53644dc8c9

そんな中さらに、ジョー・ヘンリー(!)の来日が決まった模様。他の出演者など詳細はこれからのようですが、これも見逃せません。ちなみに上述年間ベストのロック/ポップ編では10位にランクインしましたし(リリース時のレビューはこちら)、ミュージックマガジンの年間ベスト(ロック[アメリカ/カナダ])では堂々1位になってましたね。

(以下、転載)←問題あればお知らせください。
ーーーーーーーーーー
歌と花見の野外フェス「ウォッチング・ザ・スカイ '10」
東京・日比谷野外大音楽堂
2010/04/04(日)
ジョー・ヘンリー 他、国内外の出演者多数

詳細は近日発表
プランクトン http://plankton.co.jp/
03-34980-2881
ーーーーーーーーーー

フェスに出演ということで(野音で夜に観たらかなりハマりそう)、やっぱり東京公演だけなんでしょうか?プランクトンの皆さま、ぜひ大阪公演の方もご検討よろしくお願いいたします。



【1/23追記】
・ジョー・ヘンリー出演の上記フェスですが、ジェシー・ハリスやアン・サリーほかの出演が決まった模様(詳細は下記参照)。近ければぜひプラリと行ってみたいイベントです。
http://plankton.co.jp/wts/index.html

・嬉しいことに、ジョー・ヘンリー単独公演もあるようです(詳細は近日発表とのこと)。関西方面もあるのはとてもありがたいんですが、京都で、平日、しかも年度末。見に行きたいのは山々ですが、これはちょっと厳しいかも……。
http://plankton.co.jp/joe/index.html

<ブラッド・フロム・スターズ ジャパン・ツアー 2010>
3/30(火)京都 磔磔

4/2(金)横浜 サムズアップ

2009年ベストアルバム(ワールドミュージック編)

皆さま、連休いかがお過ごしでしょうか。

引き続き、大晦日にアップした速報版のコメント付きversionをお届けします。今回はラストのワールドミュージック編です。では、よろしくどうぞ。

Jwang_2nd(2) Losamigos_com_s Zawosefamily Annettlouisan_te(2)
Quantic_tit_s Lmatoub_lettre Uni_calypso_s Eli-u_creo_s Anacarolina_n9ve Siti_lt(2)

1.JOANNA WANG/Joanna & 王若琳
2.LOS AMIGOS INVISIBLES/Commercial
3.THE ZAWOSE FAMILY/Small Things Fall From The Baobab Tree
4.ANNETT LOUISAN/Teilzeithippie
5.QUANTIC & HIS COMBO BARBARO/Tradition In Transition
6.LOUNES MATOUB/Lettre Ouverte Aux...
7.ANDY NARELL & RELATOR/University Of Calypso
8.ELI-U/Creo En Los Elefantes
9.ANA CAROLINA/N9ve
10.SITI NURHALIZA/Lentera Timur



【総評】僕にしては珍しく、割と万遍なく各地域からセレクトできたかなと。聴く枚数はどうしてもラテン、カリブ、ブラジルあたりが多くなってしまうので、多くのワールドミュージック愛好家のベストテンと被るのは半分くらいかもしれない。やっぱりその辺の南国音楽がいちばん個人的にしっくりくると思った年でもあった。

【ベストテン・南米/カリブ】2009年の年頭で「何だかラテンな年になりそうな予感」と(割と適当に)書いたのが、本当になった感じ。再発含めてラテン的なものを結構聴いていた。純粋にラテンアルバムとは言いにくいけど、2位のロス・アミーゴス・インヴィジブルズ(ベネズエラ)、5位のクアンティック(コロンビア)ともによく聴いた。特に前者はビックリするほどカッコイイ!のに日本盤は出ないし、大して話題にもなってないのは残念至極。ワールド愛好家以外にぜひ聴いてもらいたい傑作。後者はマガジンの年間ベスト(ラテン)で1位だったこともあり、色んな人が聴いたり目にしたりする機会が多いと思われる。音楽愛と異邦人の眼差しが印象的な好盤(両者+8位の過去レビューはこちら)。

7位はオーソドックスなカリプソで(スティール・パン奏者とカリプソ歌手のコラボ)、こういうの聴きたかったんだよと膝を打った。気持ちいい本作に刺激を受けて、カリプソの基本盤を色々引っ張り出したりした(過去レビューはこちら)。8位はウルグアイの新人女性シンガー。オルタナ・ポップな佇まいがとても好みだった。特に冒頭のタイトル曲が素晴らしく、幸福感・高揚感溢れるクラリネットにやられた。ブラジルは何枚か候補作があったが、姐御アナ・カロリーナ1枚だけのランクイン。やっぱりこの人の魅力・迫力には抗えず、通算7枚目のアルバムを9位にした(ちなみにタイトルは「9」という意味。7枚目だけど?)。本作にはジョン・レジェンドが参加しているのも目玉のひとつ。

Malavoi_pepla_s
MALAVOI & RALPH THAMAR/Pep La

あと一部で話題沸騰のマラヴォワ&ラルフ・タマール(10年ぶりのアルバム!ラルフ・タマール復帰!)は、購入した日本盤の発売が年末ギリギリだったため、2010年度扱いに(早くも今年のベストアルバム候補)。内容は期待通り素晴らしく、フレンチ・カリビアン好きなら何も考えずに買った方がいいと思う。



【ベストテン・その他地域】まずアジア。1位のジョアンナ・ウォン(台湾/LA)は2008年のベストアルバムに続いてのランクイン。予想以上の出来(+ヴォリューム)と、魅惑的なスモーキー・ヴォイス、そしてまだ21歳という才能の煌めき、これらの総合点で1位とした(過去レビューはこちら)。YouTubeにアップされていた部屋での弾き語り映像も衝撃的だった(おやじ殺しのロックカバー選曲や、余りに素の姿など。ただ現在はすべて削除されたようで残念…)。今後もさらに伸びていってほしい人。10位のシティ・ヌールハリザ(マレーシア)は久々の伝統歌謡アルバムで、軽やかな感じがとても印象的だった(過去レビューはこちら)。また個人的にはS.アタンが参加しているのも嬉しかった。

次にアフリカ。3位のザウォーセ・ファミリー(タンザニア)は、大げさでなく心洗われるような思いがした数少ない盤。故人であるフクウェ・ザウォーセの遺志を受け継ぐ歌声と演奏に感激した。

続いてヨーロッパ。ポップシンガーのアネット・ルイザン(ドイツ)を4位に。映画のワンシーンのようなジャケ良し、曲良し、声良しの好盤(過去レビューはこちら)。ドイツ語が堪能でない僕にはフレンチポップにしか聞こえないところも面白かった。

最後にアラブ。6位のルネス・マトゥーブ(アルジェリア)はこれが遺作(日本初登場)。特に2009年前半はシャアビにハマったこともあり、その代表としてランクインさせた。他にも彼のアルバムを数枚購入したが、そのどれもが素晴らしかった。

(長くなってますが、よかったらもう少しお付き合いください)



【選外のオススメ盤・その1】以下は迷いに迷って、外した2枚。ティナリウェン(マリ/砂漠のブルース)はいつもカッコイイと思いながら、いつも年間ベストテンには入れてない(他意はないんですが)。今作は今までの中でいちばん好きだけど、今回も女性陣に譲ってしまった(笑)。まぁ僕がオススメしなくても多くの方が挙げてるからいいでしょう。

カエターノ・ヴェローゾ(ブラジル)も相当カッコ良かった。年齢を重ねてますます先鋭的なところが素晴らしいッス。このアルバムでも大活躍しているギターのペドロ・サー(息子のモレーノ・ヴェローゾと共同プロデュースも)とまた一緒に来日してほしい。

Tinariwen_imidiwan Caetano_zez_m
・TINARIWEN/Imidiwan: Companions
・CAETANO VELOSO/Zii E Zie



【選外のオススメ盤・その2】発売が2008年ということで選外にしたのは、下記ラテン・カリブ圏の3枚。どれもベストテンを狙える内容だったため、触れずにいるには惜しく簡単にコメントします。

P18は元マノ・ネグラのトム・ダーナル率いるエレクトロ・ラテン・ユニット。熱いラテン・ロック・グルーヴ"Bacalao Con Pan"がとりわけカッコ良く、リピート回数も最上位クラスだった。DJやる時にいつか爆音でかけたい曲。

ノ・ロ・ソポルトはアルゼンチンのオルタナティヴ・ガールズ・トリオ。パンキッシュで、キャッチーで、メランコリック。日本ではまったくと言っていいほど話題になってないけど、ロックファンからワールド好きオヤジまで虜にするであろう快作。セクシーなCAに扮したジャケもナイス。ランキングに入れたらたぶんベスト3には入ると思う。

カリバップはアコーディオンやスーザフォンの入ったビギン・インスト・ユニット。まろやかで、とても気持ちよく聴けた。フレンチ・カリビアン好きなら必聴。

P18_mambo Nls_avion Caribop
・P18/Mambo Chambo
・NO LO SOPORTO/Avion
・CARIBOP/Week-End A Sainte-Anne



【選外のオススメ盤・その3】ランクインは逃したものの、他にもいくつかオススメあり。印象的なジャケットもあるため、以下、ジャケ入りで載せときます(ベストテン下位のより画像大きくてなんですが…)。ちなみに上段はブラジル関連、下段はアラブ〜アジアの歌ものです。

Vferriani Forro_light_s Embaixada Cnunez_adb
・VERONICA FERRIANI/Same
・FORRO IN THE DARK/Light A Candle
・EMBAIXADA DO SAMBA PAULISTANO/Memoria Do Samba Paulista
・CARLOS NUNEZ/Alborada Do Brasil

Kamel_ghana_s Humaira_tarang Rayhon
・KAMEL EL HARRACHI/Ghana Fenou
・HUMAIRA CHANNA/Tarang
・RAYHON/Orzuinga Ishon



こうして振り返ってみると、選外作品でベストテンに入れてもよかったなと思うのが結構あります。2009年はワールドミュージック関係でも色々と楽しめた年だったということでしょう。毎度のことですが、昨年も渋谷のエルスールには大変お世話になりました。また今年もよろしくお願いします。



最後に。2009年は忌野清志郎、加藤和彦、そしてマイケル・ジャクソンと、音楽界的にも個人的にも大きな喪失感のあった年でした。また年明け早々から、LHASAウィリー・ミッチェルが亡くなったという残念な報せも入っています(この場を借りて謹んで故人のご冥福をお祈りします)。こういう訃報に接すると、好きなアーティストはできるだけリアルタイムで、生で、体験できる時に聴いて・観ておかないとなぁと思ってしまいます。

とても長くなりましたが、以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。気が向いたら後日「ベストアルバム(再発編)」をアップするかもしれません(期待せずお待ちください)。では、また。

2009年ベストアルバム(ブラックミュージック編)

このところホントに寒かったですね(今日は少しましでしたが)。皆さん、風邪など引かないようくれぐれもご自愛ください。

さて、年明け早々多忙につき更新遅れましたが、大晦日にアップした速報版のコメント付きversionをお届けします。今回はブラックミュージック編(ソウル、ヒップホップ、クラブ、ジャズあたり)です。では、よろしくどうぞ。

Jayz_bp3 K'naan_trou(2) Smokey_time Jazmine_fearless_s
Nasa(2) Prince_lotus At_tbm Bpa(2) Wale_ad Bh_blueprints(2)

1.JAY-Z/The Blueprint 3
2.K'NAAN/Troubadour
3.SMOKEY ROBINSON/Time Flies When You're Having Fun
4.JAZMINE SULLIVAN/Fearless
5.N.A.S.A./The Spirit Of Apollo
6.PRINCE/Lotusflow3r/Mplsound(+BRIA VALENTE/Elixer)
7.ALLEN TOUSSAINT/The Bright Mississippi
8.THE BPA/I Think We're Gonna Need A Bigger Boat
9.WALE/Attention Deficit
10.BILLY HARPER/Blueprints Of Jazz Vol.2

【総評】そもそも聴いてる枚数が少なく(苦笑)、選ぶのもあまり苦労せず。ただランクインしたアルバムはどれもクオリティが高く、自信を持ってオススメします。ちなみに8位のTHE BPAは本来イギリスのロックで選出予定だったけど、ロック/ポップ編からこっちに移籍させてます(ロック/ポップ編の枚数過多&こっちの枚数少ないため)。



【ソウル/R&B】
3位のスモーキー・ロビンソンはアメリカのみならず人類の至宝。冒頭の1曲目(超メロウ)と2曲目(ノラ・ジョーンズ"Don't Know Why"のカバー)だけでも聴く価値あり。なおボーナストラックにジャクソン5"I Want You Back"のカバーも。4位のジャズミン・サリヴァンは2009年初頭に購入しヘヴィローテーションだったアルバム。奇をてらったところのない、歌良し・曲良しのR&B王道盤。販売方法でも話題になった6位のプリンスは3枚組のヴォリューム。一時期の迷いを完全に吹っ切った感じもするし、ワクワクさせてくれる勢いが嬉しかった。

なお2008年作につき選外としたが、WAYNE BRADY(国内発売なし)もポップで洗練されており、ジョン・レジェンドやテリー・キャリアーを想起させる好盤だった。



【ヒップホップ/クラブ】
1位のジェイ・Zは名曲"Empire State Of Mind"(最近新譜が出たアリシア・キーズの凛とした歌声が最高)のインパクトが大きかった。もちろんアルバム通しても、ぶっとくて、格の違いをまざまざと見せつけた。2位のケイナーンはソマリア出身の異色ラッパー。骨太感とキャッチーさを併せ持つ佳作で、リピート回数では間違いなく1位。彼の曲が2010年W杯の公式アンセムになったこともあり、今後ワールドワイドな活躍を期待したい。5位のナサはセンスあるDJユニット。ゲストの多彩さもいい具合に働いていた。8位はノーマン・クックの新プロジェクト。ゲストも多彩、理屈抜きにポップで楽しめた。

9位のWALE(ワレイ?ワレ?ウェイル?)は注目の新世代。内容的には上位でもいいんだけど、購入が年末近くであまり聴けなかったため下位に。正統派ファンクネスとカニエにも通じるサンプル・センスに新人らしからぬ非凡なものを感じた。上述ジャズミン・サリヴァンやケイナーンに加え、レディ・ガガも参加と豪華。そのほか話題になった新人を何人かサラッと試聴したけど、個人的にはこの人がいちばんツボにハマった。ラージ・プロフェッサー、Q-TIP(ともにお蔵出し音源)、チャリ・ツナは聴き込み足りず選外に。



【ジャズ】
7位のアラン・トゥーサンはオールド・ジャズのカバー集。ジャズの古典を気品溢れる演奏で21世紀に蘇らせた。トゥーサンのピアノの響きが端正でとても美しく、とりわけ"Solitude"は何度聴いてもグッときた。10位のビリー・ハーパーはいつも通りの骨太ジャズ。この人はいつも通りやってくれれば文句なし。あとソウライヴも久々にカッコイイと思ったけど、聴き込み足りず選外に。



こうして振り返ってみると、自分が思っていた以上に印象に残るヒップホップ盤があった年でした。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また(次回はお待ちかねワールドミュージック編をアップ予定です)。

2009年ベストアルバム(ロック/ポップ編)

皆さま、お正月いかがお過ごしでしょうか?

大晦日の速報版に続けて、ベストアルバム(コメント入りversion)をお届けします。まずはロック/ポップ編から。2009年は日本人のをあまり聴けてないんで、海外とあわせてのランキングです。では、よろしくどうぞ。

Clare_arrow_s Gf_tone_s Fanfarlo_reservoir_s Wilco_album(2)
Yolatengo_ps_s Morrissey_yor(2) Kaela_hocus Rufus_milwaukee_s Carnation_velvet Joehenry_bfs_s

1.CLARE & THE REASONS/Arrow
2.GEORGIE FAME & THE LAST BLUE FLAMES/Tone-Wheels 'A' Turnin'
3.FANFARLO/Reservoir
4.WILCO/Wilco(The Album)
5.YO LA TENGO/Popular Songs
6.MORRISSEY/Years Of Refusal
7.木村カエラ/HOCUS POCUS
8.RUFUS WAINWRIGHT/Milwaukee At Last!!! (CD+DVD)
9.カーネーション/Velvet Velvet
10.JOE HENRY/Blood From Stars

【総評】2009年は愛聴できる好盤に多く出会えた年だった。ベストテンに入れたものはどれもよく聴いたし、充実した内容のものばかり。量的には相変わらずアメリカのミュージシャンを聴くことが多かったけど、改めてベテラン・若手含め層の厚さがすごいなぁと。アメリカだけでベストテンやってもよかったくらい。イギリス、日本は聴いた枚数はさほど多くなかったけど、好きなミュージシャンがいいアルバムを出してくれたので結構満足した。



【アメリカ】ベストテン入りしたのは5枚。どれも以前から好きなアーティストだが、期待通り(もしくは期待以上に)クオリティが高かった。アメリカ音楽に興味ある人ならどれも聴き逃せないものばかりだと思う。

1位のクレア&ザ・リーズンズは極上のチェンバー・ポップ。スフィアン・スティーヴンスにも通じる(両者は実際に交流もある)非ロックな室内楽的面白さが際立っていた。クレア・マルダーのキュートな歌声、卓越したメロディセンス、趣味のいいアレンジ、さらりと聞き流すことのできない毒、それらが集約された好盤。すっかり愛聴盤となり、特に年末はずっとリピートしていた。

他の4枚は手短に。4位のウィルコ(4月の来日が楽しみ)はちょっとポップ寄りではあるが、幹の太いロックで底力を見せてくれた。5位のヨ・ラ・テンゴは振れ幅の大きい「何でもあり感」が魅力的。8位のルーファス・ウェインライトはライヴ盤にしてベストとも言える選曲。僕はDVD付きの輸入盤を購入したが(日本盤はバラ売り)、映像は色んな意味でさらに楽めた。ジョー・ヘンリーは息が詰まるほど濃密な傑作だが、気軽に聴きにくかった(?)ためか、上位ランクのアルバムに比べて聴く回数が少なく10位にした。



Devendra_what Sy_eternal(2) Rswift_atlantic_s Him_n_s Sufjan_bqe_s
なおベストテンには入らなかったが、なかなかの佳作が多い年だった(記述順にジャケを載せときます)。傑作と言っても良いデヴェンドラ・バンハート(最後までベストテンに入れるかどうか迷った)、さらに良くなってきた感じのするソニック・ユース、ポップ絵巻的なリチャード・スウィフト、ワールドミュージック好きにも聴いてもらいたいヒム、多方面で才能を見せつけたスフィアン・スティーヴンス(今回は映像メインのインスト作品)など。

Dark_redhot(2) Abird_noble_s Gb_veckatimest Dp_bo National_boxer
また個人的には「アメリカ新世代」というべき新しい動きに興味惹かれた年だった。Red Hot Compilationシリーズの20作目"Dark Was The Night"がそれを象徴する一枚(そもそもはデヴィッド・バーン、アントニー、スフィアン・スティーヴンス、ベイルート、ヨ・ラ・テンゴらを目当てに購入←もちろんみんなgoodでした。特にアントニーの歌うディランカバーは絶品)。コンピ盤ということでベストテンには入れなかったけど、いちばんの重要盤かも。個人的にはもっと話題になってもいいんじゃないかと思う。

このコンピに参加していたアンドリュー・バード、グリズリー・ベア、ダーティー・プロジェクターズのオリジナル新譜もそれぞれキラリと光るものがあったし、このコンピの首謀者が在籍しているザ・ナショナルは特に素晴らしかった(2007年作につき選外に)。これらアーティストの多くや、前述のスフィアン、クレアも拠点にしているブルックリン周辺が騒がしくなってきており、今後さらに注目していきたい。



Dylan_ttl(2) Levonhelm_edirt_s Lcohen_londondvd_s Njones_fall Mgardot_myone Dbirch_bible
2008年ほどではなかったが、ベテラン勢も頑張っていたのが印象的。ボブ・ディラン(※・3月の来日が楽しみ)、レヴォン・ヘルム(※・充実作)、J.J.ケイル、ランブリン・ジャック・エリオット(上述ジョー・ヘンリーのプロデュース)、ダン・ヒックスあたりはさすがの出来。また映像では、レナード・コーエン(※)がとりわけ素晴らしかった(ベストテンに入れたら上位に来たかも)。

女性ヴォーカルではノラ・ジョーンズ(※)、リッキー・リー・ジョーンズ、メロディ・ガルドー(※)、新人のダイアン・バーチ(※・今後楽しみな逸材)あたりが持ち味を発揮。内容的にはベストテンに入れても遜色ないものが多かったと思う。(※:上掲ジャケ)

以上、長くなりましたが、アメリカでした。以下はサクッといきます。



【イギリス】ベストテンにランクインした3枚はどれもよく聴いた。特に2位のジョージー・フェイムはあまりに良くてビックリした。まさに集大成と言える出来で、日本盤が出ないのが不思議。東京のみだったため9月のライヴに行けずホントに悔しかった(次回は大阪にもぜひ)。新人のファンファーロはネオアコ/ポップロック好きにはぜひ聴いてもらいたい好盤で(こちらもなぜ日本盤が出ないのか不思議)、期待を込めて3位に。6位には力強く潑剌としたモリッシーを。ジョージー・フェイムともども、まだまだベテラン勢も頑張ってるし、こういう風にフレッシュな音を奏でてくれるのは嬉しい限り。

Sfa_ddly(2) Pcarrack_iknow(2) Prefab_letschange
他にはスーパー・ファーリー・アニマルズ(これも最後までベストテンに入れようか迷った一枚)、元スクイーズのポール・キャラック(ブルー・アイド・ソウル好盤)、プリファブ・スプラウト(復活盤)など充実した作品がいくつかあった。



【日本】ベストテンに入れた2枚は内容はもちろんだけど、ともに勢いがあった。紅白出場も果たした7位の木村カエラはいつもながら曲の良さに惚れ惚れ(特にアルバム曲)。2月にはベスト盤も出るし、今年はもっとファン層が拡がることでしょう。9位のカーネーションはキャリア20数年のベテランだけど、新しいスタートを切ったこともあって若々しく、文句なしにカッコ良かった。

Quruli_tamashii Sd_sparkle(2) Sotaisei_hifi Moonriders_tokyo7 Sstraps_alice
他には、くるり(おやじロック世代にはツボ曲多し)、SCOOBIE DO(今回はメロウ度高め)、相対性理論(購入するのが遅かったため下位にしたけど、早ければベストテンに入ってたかも。妙にクセになる)、ムーンライダーズ(鈴木慶一ソロよりもこちらを)など。また9月にMJP Vol.10でご一緒したshort strapsも清々しく魅力的だった。ぜひ今後に期待したい。



ほとんどアメリカばかりとなってしまったけど(笑)、これが僕の2009年の状況だったということでしょう。ただそれだけ面白いものが多かったのも事実だと思います。今年の抱負としては、もう少し日本人のを聴くことと、もっとライヴ会場に足を運ぶこと。とにかく今年もたくさんいい音楽に出会いたいですね。

以上、長文となりましたが、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また(次回はブラックミュージック編をアップ予定です)。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
皆さまにとってこの一年が実りある年になりますように。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

D'ordelabiguine
V.A./Album D'or De La Biguine

綴りは違うけど、ビギン2010!ってことで。