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[CD] 最近のオススメ(コロンビア編)

今日からGW突入という方もいらっしゃるでしょうか。休み中は音楽も行楽も、といきたいですね(僕の場合、体力あればですが)。

先日、京都国立博物館で開催中の「長谷川等伯展」に行ってきました。短期間開催、しかもGW周辺の京都ということで激混みでしたが、並んだ甲斐のあるとても素晴らしい回顧展でした。国宝「松林図屏風」をはじめとする水墨画(とにかく空気感が絶品)、金箔画など特に見応えあり。さほど有名でない絵に惚れ惚れすることが多く、また等伯のオールマイティさに驚嘆しました。

有名な作品も実物を見ると印象が変わったりして非常に面白いです。混雑が予想されますが、日本絵画に興味のある方、GW中に京都へ行かれる方はぜひお立ち寄りください。ちなみに僕が行った時は100分待ち(!)のアナウンスでしたが、結局1時間ほどで入館できました。暇つぶしのお供に何か持って行かれるといいと思います。



さて、ワールドミュージックを中心にオススメCDがたまってきました。今回はコロンビア関連の再発盤を2枚ご紹介。では、よろしくどうぞ。

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ANIBAL VELASQUEZ Y SU CONJUNTO/Mambo Loco

まずはアフリカ音楽ファン、レア・グルーヴ・ファンにはお馴染みアナログ・アフリカからの再発盤(初の南米ものリリース)。ジャケだけでピンと来た一枚。このコロンビア出身のアニーバル・ベラスケスは初めて聴いたけど、アコーディオン好きの僕には大ヒット。ウキウキするようなフレーズが随所にあって、とにかく楽しい。個人的には上半期最大級の当たり盤。

ジャンル的にはグァラーチャ、ソン、クンビア、デスカルガ、マンボ、グァヒーラといったところが記載されており(ただ彼独自の解釈も含んでおり、必ずしも一般的な認識と合致していない曲もある)、ヴァラエティに富む編集となっている。また年代は'62〜'78年録音のものを収録しているようだ。

ブックレットなど熱意が感じられる作りに好感が持てるが、やはり録音データは記載してほしかったなぁ(詳細不明なのでしょうか?)。なおCDにはエクストラ映像付き(現在のアニーバル・ベラスケスの姿も見れます)。ラテン音楽ファンはもちろん、古今東西のアコーディオン愛好家やスウィング好きにもオススメ。



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V.A./The Afrosound Of Colombia Vol.1

続いて、こちらもレア・グルーヴもののリリースでお馴染みVAMPI SOULからの再発盤。カッコイイ曲がほどほど入ってればいいかなと思い購入したのだが、予想を大きく超える面白さに正直ビックリ。とにかく中毒性が高く、ついつい聴いてしまう。上半期最大の当たり盤はこれかも。

コロンビア産ファンキー&アフロ系ナンバーがぎっしり詰まった本作は、60〜70年代Discos Fuentes音源からのセレクト。冒頭からサイケ・ファンク、ムーグ飛び交うクンビア、犬猫声入りサイケ・アフロ・ボンゴ・ビートと予測不能な3連発で始まり、このまま飛び道具ばかり続くのかと思ったところで、ようやく普通のラテン・ナンバーが出てくるファンキーな展開(こういう並びで聴くラテンがとても爽やかに聞こえるのは狙い?)。

音的には、ラテン〜サルサ、アフロ・ビート、クンビア、スカ、トロピカル、サイケ、ファンク、ブーガルー、そして歌謡曲的なものまでと、とにかく何でもあり。DJ諸氏には"Jungle Fever"などレア・グルーヴ系曲のカバーが収録されているのもポイントか。曲自体のグルーヴィーなカッコ良さに加えて、全体を覆う猥雑さと謎度の高さがタマらない。

レア盤ジャケ多数掲載のブックレットも充実しており、ぜひオススメしたい。もちろんワールド系DJは必須でしょう(アナログ3枚組もあり)。全43曲・CD2枚組・2時間半を超えるボリュームで、これがVol.1というから恐ろしい(笑)。底知れぬコロンビア、続編も大いに期待したい。



以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。

風通しの良い音を聴かせるテテの新譜

昨日は雨の中、リハビリも兼ね、7年ぶりの来日(しかも初の単独公演)を果たしたウィルコのライヴへ。アメリカ村のBIGCATは満員で、彼らの人気の高さを伺わせた。外人率もまずまず高く、終始会場は盛り上がりをみせた。本編はびっちり2時間、アンコールは2曲だったが、さらなるアンコールを求める拍手が鳴りやまずという状況だった。

病み上がりの身体に2時間以上のスタンディングは結構つらかったけど、やはり観ておいて良かったと思う(次いつ観れるか分からないし)。ロック、ポップ、そして音響的なところまで(NELS CLINEの弾きまくりギターもとにかくスゴかった)、彼らの魅力を幅広く体験でき、彼らがアメリカを代表する素晴らしいバンドであることを実感したライヴだった(セットリストはこちら参照)。

とは言え、存分にその実力が発揮できていたかというと、少し疑問もあり。特にロッケンな部分が強調されていたライヴだと感じたため(もちろんそれを聴きたいという観客の方が多いと思われるが)。時間の制約もあり日本では難しいのだろうが、アメリカでは3時間ものライヴで、途中アコースティック・セットもあるらしく、個人的にはぜひそれを聴きたかったと思ったりもする(あまり贅沢を言ってもいけないけど)。次回はその辺も期待したい。

ともあれアメリカン・ロックの楽しさを味わった夜だったのは確か(ファンとしてはJEFF TWEEDYの歌が生で聴けただけでも幸せ)。終演後にはTシャツも購入した(4種類のなかから1枚をチョイス。開演前にはあったトートバッグは売り切れてなかった)。希望を言わせてもらうと、できれば次回は酒でも飲みながら座って観たいところです(苦笑)。近々の来日を期待してます(JEFFが最後に"See You Soon"と言ったのは今年どこかのフェスにでも来るのかな?)。



前置きが長くなりました。さて今日は、そんなウィルコを生んだ豊潤な大地・アメリカに渡り、新作を録音したフランス人アーティスト(このサイトではお馴染み)をご紹介します。よろしくどうぞ。

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TETE/Le Premier Clair De L'aube

以前ご縁があり、プロモ来日時に前座DJを務めさせていただいたテテ。先ごろ3年ぶり4枚目のアルバムがリリースされた(邦題「夜明けの最初の輝き」)。今回初のアメリカ録音(@オレゴン州ポートランド)、しかもロス・ロボスのスティーヴ・バーリンが共同プロデューサーということで期待しながら聴いた(以前取り上げたこちらも彼のプロデュース)。今までよりもっとダイレクトなもの、音的には「アコースティック・パワーポップ」を目指して制作された本作、ひとまず所期の目的は達成されているように感じた。

セネガル生まれ・フランス在住の黒人ミュージシャンのテテだが、もともとがヨーロッパに留まらないノスタルジックでポップな素養を持つ人。今回アメリカのミュージシャンと交流して、アーシーでオーガニックなルーツ・ミュージック的側面も新たに獲得できたのは大きいと思う。彼独特の哀愁を帯びながらも親しみやすいメロディ、優しい歌声という基本線はもちろん変わらずだが、全体的に風通しが良くなっている印象を受け、ついついリピートしてしまう心地よさがある。この辺はアメリカに渡った成果だろう。個人的には今まででいちばんの愛聴盤になりそうな予感がする。

なお日本盤にはテテがスティーヴ・バーリンに送ったEメールの翻訳版が封入されているが、本盤の制作過程を垣間見ることが出来て非常に面白い。また日本盤ボーナス・トラックとしてデモ・ヴァージョンが5曲収録されているが、この中には既に完成型に近いものもあって興味深い(海老原政彦氏が解説で書いている通り、"Bye-Bye"のデモはとりわけいい)。こういうのを聴くと、彼の良さを引き出すには、あえて作り込まない、いい意味でのラフさがキーワードかもと思ったりする。そのひとつの方法として、スタジオ・ライヴ録音が有効かもしれない(前回アップしたJORGE DREXLERのような)。

ともあれ新しいスタートを切ったテテ、今後も彼の動向には注目したいし、さらにパンチの効いたアコースティック・アルバムが出来上がるのを期待したい。今秋にはプロモーション来日も予定されているとのこと、彼の生の音を聴きにぜひ会場に足を運びたいと思っている。



以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。

[CD] 最近のオススメ(清明version)

いやはやビックリ。阪神・金本の連続フルイニング出場が今日ストップしました(それでも1492試合というのは大リーグにもない大記録)。8回表に代打で出場したため、連続試合出場は継続中。ファンとしては、ケガを治してもらって万全の状態で臨んでほしいですね。

さて、前回お知らせした通り、オススメのCDレビューを。以下、よろしくどうぞ。



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MOSE ALLISON/The Way Of The World

来日公演もあり、最近よく本ブログに登場するジョー・ヘンリー。先日アップしたCCDに続き、彼のプロデュースしたアルバムがまたリリースされた(以前こちらに書いたやつ。次はハリー・ベラフォンテ?)。

アメリカのジャズ・ピアニスト/シンガーであるモーズ・アリソン、13年ぶりのスタジオアルバムがそれ。モッズに影響を与えたミュージシャンでもあり、ヒップな佇まいが好き者にはタマらない爺さん(御年82歳!)。ライナーによると、ジョー・ヘンリーがほぼ1年かけて説得しスタジオに引っ張り出してきたようだ(ちなみにレコーディングは5日間と、いつものように短期間)。

冒頭の"My Brain"からグイッと引き込まれるが(こちらで聴けます)、これはリトル・ウォルターでお馴染み、ウィリー・ディクソン作のブルース名曲"My Babe"の替え歌(という言い方でいいのかな?)。歌・演奏もいいが、とにかく歌詞が振るっている。「俺の脳みそが衰えていく/毎時1,200もの神経細胞(ニューロン)がなくなっていくんだ」てな具合で(こちらに歌詞が一部載ってます)、ある意味かなりパンキッシュ。さすがに年季が違うカッコ良さ。

味わいのあるヴォーカル、セロニアス・モンクを彷彿とさせるピアノなど、粋なところは相変わらず。ブルースでもあり、ジャズでもあり、とにかくスウィングしてるのが気持ちいい好盤。ルーズヴェルト・サイクスのカバーや、ラストに置かれた娘エイミー・アリソンとの幸せそうなデュエットも印象的。爺さん、まだまだいけるよ。ぜひ次もよろしく!

<参考> これもヒップ!







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JORGE DREXLER/Amar La Trama

次は僕の大好きなウルグアイ出身のSSW、ホルヘ・ドレクスレル(以前こちらでもピックアップ済み)。待望の新譜は期待通りで、今年のベストアルバム上位に食い込むだろう傑作。ひと月ほど前に購入して以来、すっかり愛聴盤になっている。

マドリッドにあるテレビ局のスタジオを使用し、数名の観客を前にライヴ・レコーディングされた本盤(制作期間は4日間)は、ライヴという性格ゆえ、歌・演奏ともに生き生きした感じを受ける。過去作で導入されていたエレクトロニカ的要素(これはこれで好き)はほとんどなく、よりヴィヴィッドに楽器の音が聞こえてくるのも大きな魅力である。

ホルヘと言えば「声とギター」のイメージが個人的には強いが、本作は弦楽器だけでなくホーン・セクションがとても印象に残る。躍動感溢れる曲が多いのは彼らのお陰だろう。またアルバム通して曲調はヴァラエティに富んでおり、いつものしっとり系や、アコギのカッティングが気持ちいいグルーヴ感ある曲のほか、ラテン・プレイボーイズかマーク・リボーが演りそうな怪しげなラテンもあったりと飽きさせない。元々が素晴らしいソングライターではあるが、今回はいつもに増してメロディに冴えを感じる曲が多い。

本当に捨て曲がないのだが、彼のメロディセンスが光るM-1,3,5,7,11あたりがお気に入り(特にM-5はツボ)。そんななかイチオシとしては、あえて唯一のカバー曲である"I Don't Worry About A Thing"(前述モーズ・アリソンのカバー)を挙げたい。これがダン・ヒックスを彷彿とさせるアコースティック・スウィング(しかもマリンバ入りの南国風味)に仕上がっていて、とても素晴らしい。個人的にはぜひこの路線を続けてほしいと願う。またこの曲にはベン・シドランと息子のリオ・シドランが参加しており(去年発売されたベンのアルバムにはホルヘが参加していた)、彼らがこの曲を推薦したのかなと想像したり。

下記公式サイトで試聴・視聴可につき、興味を持った方は一度聴いてもらいたい。カエターノ、ボサノヴァ、SSW、アコースティック・グルーヴといったところが好きなら、たぶん気に入ると思います。ちなみに僕が購入したのはCDのみのヴァージョンだけど、メイキング・ドキュメンタリーを収録したDVD付きヴァージョンもある模様(いつか入手しなきゃ)。生でこんな音が聴けたら最高だろうなぁ。ぜひ来日を希望します。

http://www.jorgedrexler.com/



以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。

雑感

自宅療養中につき、のんびり音楽聴いたりしてます(今日はLittle Walter, Dave Mason, Mod Jazzコンピ, Local Funkコンピなど)。今回の件では色んな方からお見舞いメールなどいただき、ありがとうございました。アクティブに活動するのはもう少し先になりそうですが、面白いイベントなどあれば、ぜひお知らせ&お誘いください。

さて今日は小ネタをいくつか。早速、どうぞ。



日経朝刊「私の履歴書」がスゴイことに。今月の執筆者は女優の有馬稲子さん。こんなの書いていいの?と思うような某巨匠監督との生々しい不倫話とか出てきて、朝から強烈です(既に有名な話ではあるんでしょうけど)。あと有馬稲子さんの昔の顔がはっきり思い出せず検索してみたら、やっぱり綺麗でした(こちらこちらこちら参照)。それにしても、昔の女優さんはホントに綺麗な人が多いですね。



レコードコレクターズが今月からリニューアル。文字が大きくなったり、レイアウトなど相当刷新された印象(まだちょっと慣れないですね…)。サラッと読んだ限りでは、情報量よりも質というか切り口・語り口に重心が置かれている感じ。この方向性は歓迎したい。以下、いくつか感想を。

・「洋楽マン列伝」「American Rock Lyric Landscape ~ロックの歌詞から見えてくるアメリカの風景」といった新連載が面白い。今後さらに読み応えあるものになりそうな予感。

・後ろから読むページ、アーティスト別のリリース情報は見やすい。ただ、レビューのページはどうもレイアウトがしっくりこない。やっぱ今までのに慣れてるからなぁ。

・巻頭特集「リイシューCDの25年」を興味深く読む。最近聴いてないボックスものなど、改めて聴き直そうと思ったり。今回はロック編だけど、そのうち出てくるだろうソウル編やジャズ編も楽しみにしたい。


Dylan_choco   Dylan_choco2   Dylan_choco3
ボブ・ディランとチロルチョコのコラボ、何とAmazonで発売開始!ライヴ会場で入手できなかった方には朗報(こちらでも少し触れたけど、僕は行列に並ぶ気力なく、スルーしてしまいました)。う〜ん、これはやっぱり欲しいッスね。



ジョー・ヘンリーの来日公演はやっぱり良かったみたいで。よせばいいのに、こちらこちらのライヴ・レポートを読んで悔しく思ったり(後者にはセットリストもあり)。もともと年度末で場所が京都のため行くのは難しかったんだけど(しかも予想外の緊急手術で、どうやっても行けなかったんですが…)、やっぱり行きたかったなぁ。ぜひ再来日を!



今回はつらつらと雑記調でしたが、近いうちにオススメCDレビューをアップする予定です。お楽しみに。

近況報告

最近ご無沙汰しており、すみません。

唐突ですが、3月末から2週間入院してました(病名:穿孔腹膜炎)。会社で具合が悪くなり、救急車で運ばれ、緊急手術・即日入院という慌ただしさでした。昨日ようやく退院し、少し落ち着いたところです。

突然のことでしたので、お知らせもできず、入院中にご連絡をいただいた方々には申し訳ありませんでした。だいぶ元気も出てきましたが、まだ本調子には遠く、しばらくはのんびり自宅療養の予定です。

僕は入院自体も初めてでしたが、入院ほど退屈なものはないですね(苦笑)。自分で自由に動ける生活がいかに大事かを今回実感しました。とにかく、健康第一。皆さま、くれぐれもご自愛ください。



話はガラッと変わりますが、本ブログに検索機能を追加しました。左上の方に新しく"Search"ボックスを設置しましたんで、ご活用ください(このブログの過去記事など検索できます←結構便利)。



また落ち着いたらレビューなどアップしようと思いますので、今後ともよろしくお願いします。