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冬越えグルーヴ

こんばんは、約1週間ぶりの更新です(僕にしては上出来。今後もこの調子で行きたいところ)。しかしホントに毎日寒いですねー。風邪など引かないよう、皆さま、くれぐれもご自愛ください。

さて今回は冬将軍に負けないような、熱いグルーヴ歌謡、ディスコ歌謡、ブラジリアン・グルーヴ、ほっこり系シティポップスなど、とにかく気分だけでも温かくなれる曲を集めてみました。題して、僕が最近よく聴いてる冬越えグルーヴ。ま、大げさに言うほどのもんじゃないですが…。ということで、早速どうぞ。



Teru_manatsu   

■西郷輝彦/真夏のあらし

真冬こそ真夏の暑さを思い出そう。ということで、まずはテルのめちゃくちゃファンキーなシングルから(作詩:阿久悠、作編曲:川口真/'70年)。右のYouTubeリンク、ぜひ聴いてみてください。この熱くて黒いグルーヴがタマりません!ワーオ!ちなみにシングルB面の「こわれた風」もオススメ。フォーキー・ソウルなグルーヴで聴かせます。このシングル盤は見つけたら買いです。



Knagisa_naka   

■片平なぎさ/なかなおり

続いては、この女優さんがこんな曲を!とちょっと衝撃だった曲(作詩:岩谷時子、作曲:鈴木邦彦/'77年。シングル「恋のかげろう」B面)。昨年末に購入後、すっかりヘヴィローテーションに。今までノーマークだった片平なぎさの、とろけるようなディスコ歌謡(ちょっと筒美京平先生チック)。タイミング良く入る女性コーラスが抜群で、何とも幸せな気分で踊れます。これから和モノイベントやる時には必ず持って行くだろうな。最高。



Kkato_gardenia   

■加藤和彦/Gardenia

'78年に発売されたブラジリアン・テイスト溢れる傑作アルバム「ガーディニア」のタイトル曲(作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦、編曲:加藤和彦・坂本龍一)。笠井紀美子とのデュエットによる、ゆるやかなグルーヴが気持ちいい名曲。ビートが激しくないので、朝昼晩問わず聴けるのもgood。改めて聴いて、優美なストリングスの調べにうっとり(この頃の教授はホントにキレキレ!)。個人的には2007年にCD再発された際、驚喜した盤である。収録曲がみんないいので、この曲気に入った方はぜひアルバムも聴いてみてください。



Syamagata_es   

■やまがたすみこ/雨上がりのサンバ

続いてもブラジリアン・テイストのシティポップス名曲を。アルバム「エメラルド・シャワー」('78年発売)に収録されたボサノヴァ・チューン(作詞:山上路夫、作曲:村井邦彦、編曲:惣領泰則。オリジナルは森山良子)。清涼感ある歌声、透き通ったアレンジに心洗われる。本アルバム発表後、彼女は編曲家の井上鑑と結婚→活動休止(その後2000年より活動再開)。



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■Hi-Fi SET/土曜の夜は羽田に来るの

最後も村井邦彦作品で。詩、曲、アレンジ、コーラスワーク、どれも本当に素晴らしい逸品(作詩:荒井由実、作曲:村井邦彦、編曲:松任谷正隆/'75年。シングル「スカイレストラン」B面。時代的にはまだユーミンが結婚する前)。これを聴くと、少しばかり寂しさ混じりではあるんだけど、ほっこり温かい気分になる。大人による大人のための歌という感じ。もちろん土曜の夜はこれを無性に聴きたくなります。

※今回の5枚中3枚(1,2,5枚目)、またもやナカレコ2号店さんに教えていただきました。いつもホントありがとうございます!
http://nakasecond.livedoor.biz/



ちょっと長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。ネタは色々あるんで、次回もできるだけ早めに更新できたらと思います。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


郷ひろみのブラコン傑作 <再発CD化希望>

こんにちは。正月以来、ちょっとご無沙汰です。前回書いた通り、今年は去年よりも更新頑張りたいと思ってますので、どうぞよろしくお願いします。

さて、今年に入ってからも、引き続き歌謡曲中心生活を送っています。なので、今回もガツンと歌謡曲レビューで行きましょう。去年はとにかく、郷ひろみ(ヒロミック)の魅力・スゴさを改めて認識した年でした。シングル盤やアルバムを結構な枚数聴き、面白半分ではなく本当に奥が深いなぁと、僕の中での評価が急上昇したのであります。

そんなヒロミックの魅力を広めるべく、微力ながら今後不定期にアルバムなど紹介していく予定ですので、ご期待ください。まず一発目は私的再評価のキッカケとなった傑作LP「プラスティック・ゼネレーション」から。では、よろしくどうぞ。

※本盤もナカレコ2号店さんに教えていただき購入しました。ホントいつもありがとうございます!多謝!
http://nakasecond.livedoor.biz/



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■郷ひろみ/プラスティック・ゼネレーション('81/5/1発売)

80年代初頭、郷ひろみ、ブラコン、そしてこのパステルカラーのレオタード・ジャケ(笑)。人によってはまったく触手が伸びない組み合わせかもしれないけど、ぜひ多くの人に聴いてもらいたいブラコン歌謡/ディスコ歌謡の傑作。大げさでなく、ブラックミュージックの影響を受けた歌謡曲の中でも最高峰に位置づけられる一枚だと思う。まぁこのレオタードがくせものだけど…。

まずA面に針を下ろしてみると、1曲目の「禁句S」から抜群のカッコ良さ(下記リンクより試聴できます)。ファンキーなビート、小気味いいストリングス、流麗なホーン隊、そしてちょっとクリスタルな(笑)雰囲気のピアノの音色。それらが煌びやかな夜を演出し、アルバム全体への期待感を高めていく。そして曲の最後"Honey, Can you believe me?"というヒロミックの決めセリフに続き、間髪入れずスムースなステップのディスコ・チューン「パピリオ」へとなだれ込む。個人的にはこの2曲目がベストトラック。この曲のメロディ・ラインがとにかく好きで(コーラスもカッコ良すぎ!)、ふとした瞬間に口ずさんでる。ちなみに冒頭2連発の作曲は林哲司で、さすがにAOR/シティポップ色がうまく練り込まれてる。



そして、A面ラスト5曲目のしっとりとした「Ten Years After」(スティーヴィー・ワンダー「ロケット・ラヴ」歌謡!)が終わり、その余韻に浸る頃には、もうすっかりヒロミックワールドの虜に。

 



次にB面のオススメ曲に移ると。2曲目の「Only One Is Number One」は、夜の匂い濃厚なきらめくファンキー・ダンサー。ゴージャスな雰囲気ある和製ソウルにシビレまくり!続いての「Lonely Dancer」はZAPP&ロジャーが絡んできそうなクール・ファンク。ヒロミックのプラスティックな魅力がフロアに充満するようで、こちらも素晴らしすぎる!この辺りの流れはアルバムB面のハイライト。

 

なお本作に収録されてるシングルは「お嫁サンバ」(B-4)。有名すぎる大ヒット曲でもちろん完成度も高いんだけど、このアルバムの中ではちょっと浮いてるかな。どちらかと言うと、同シングルB面の「シンメトリー・ラブ」の方がアルバムのテイストには近い。もしシングルをお持ちなら、ぜひ裏面も聴いてみてください。なかなかグルーヴィーでカッコイイすよ。



最後に少しスタッフ陣にも触れておこう。作詞は島武実、神田広美、三浦徳子。作曲は上述の林哲司に加え、小田裕一郎、萩田光雄、小杉保夫。編曲は萩田光雄、船山基紀。この中でアルバム全体の功績という意味では、ほぼすべての編曲を手がけた萩田光雄ということになるだろう(「お嫁サンバ」だけが船山基紀)。筒美京平学校を卒業した郷ひろみが本作のようなディスコテイスト溢れるアルバムを出せたのは、やはり彼の力によるところが大きいと思う。

あとは林哲司、小田裕一郎といった新世代の作曲家がフレッシュな風を吹き込んでおり、アルバムに都会的なフィーリングを振りまいている。なお三浦徳子・小田裕一郎のコンビ(本作ではA-4、B-2の2曲)は、同じくソニー所属である松田聖子のデビュー作からのシングル3枚(「裸足の季節」「青い珊瑚礁」「風は秋色」)を手がけており、当時もっとも勢いに乗っていたライターコンビであることを記しておく。



本作のほか、郷ひろみには現在確認しているだけでも以下の良盤あり。これらはまた機会を改めてご紹介します(未聴盤もまだたくさんあり、これから鋭意発掘作業を進めていく所存です)。

・「ひろみの旅」('75/6/21)
・「Hiromic World」('75/11/21)
・「Magic」('80/8/21)
・「アスファルト・ヒーロー」('81/12/21)

それにしても郷ひろみという希代のアイドル/エンターテイナーのアルバムが、きちんとした形で再発されてないのは本当に残念でなりません(再発されたものもあるけど、20年くらい前にCDが出てそれきり廃盤とか…)。紙ジャケ・ボーナストラック付き再発に定評あるビクターさんのように、できればデビュー作から数十枚まとめてきちんと再発してほしいんですよね、ソニーさん!多くのファンの方々も同じことを思ってるはずだし、需要は確実にあると思うんだけどなぁ。歌手デビューからちょうど40周年という節目に当たる今年こそ、そのチャンスではないでしょうか?ぜひともご検討のほど、よろしくお願いします。

ただ他の同世代の人たちに比べ、まだまだ現役感があるせいで(昨年末の紅白にも出るくらいですから)、なかなか回顧的な機運が高まらないとしたらそれも一応理解はできるのですが。でも、それはそれとして、ぜひファンの裾野を広げるためにも素晴らしい過去作品をきちんと再発してもらえたらと、重ねて切にお願いします。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


2011年ベストアルバム

お昼にご挨拶しましたが、今日から新たに2012年が始まりました。昨年は本当に激動の年でしたが(個人的にも主に仕事面で色々あった年でした)、今年は穏やかな幸せに包まれる年になるよう祈念いたします。

さて恒例の年間ベストアルバム、例年大晦日に速報版をアップしていましたが、2011年版は年明けてからのお届けです。前回2010年版はランキングのみで結局コメントを載せずじまいでしたので(スミマセン・苦笑)、今回はお年玉的にコメント付きでお送りします。

気が向けば、再発関連など追記するかもしれません(あまり期待しないで頂いた方がいいかもしれませんが…)。またはTwitterに何か書く可能性もありますので、よかったらチェックしてみてください。

では、よろしくどうぞ。



☆ベストアルバム

Ss_maboroshi Salyuxsalyu Hosonova Beirut_rip
P_one Maezono2 Kaseki_sbp Sakaki_oi!limba Seu_churrasco1 Moto_tsukic

1.坂本慎太郎/幻とのつきあい方
2.salyu x salyu/s(o)un(d)beams
3.細野晴臣/HoSoNoVa
4.BEIRUT/The Rip Tide
5.PIZZICATO ONE/11のとても悲しい歌
6.前園直樹グループ/遠くへ。前園直樹グループ第二集。
7.かせきさいだぁ/Sound Burger Planet
8.SAKAKI MANGO & LIMBA TRAIN SOUND SYSTEM/oi!limba
9.SEU JORGE/Musicas Para Churrasco Vol.1
10.佐野元春/月と専制君主

Microstar_yugure

☆ベストシングル:microstar/夕暮れガール(Sunset Girl)



<コメント>
まずベスト3から。ゆらゆら帝国解散後初のソロを出した坂本慎太郎を1位に。音楽、言葉、立ち位置、すべてにおいて無比の存在。独特のゆるい雰囲気を持つこの傑作を聴き、改めて坂本慎太郎という音楽家(そして作詞家)の才能を思い知らされた。2位はSalyuとコーネリアス(全作曲・共同プロデュース)とのコンビプレイが光る快作。ちなみに収録曲中で最も愛聴した「奴隷」の作詞を手がけたのが、前述の坂本慎太郎だったことについ最近気付いた。不覚。そして3位には、3.11以降の音楽/雰囲気を思い起こす時、真っ先に浮かんでくる細野さんのアルバムを。ひっそりとした佇まいながら、とてもぬくもりのある声と音に心底酔った。

以下、4位以降を。昨年は歌謡曲中心の音楽生活だったこともあり、やはり日本人が多いベストテンに。小西さんのソロ作(5位)や、小西さんがピアノで参加している前園直樹グループ(6位)もよく聴いた。特に後者は昔の歌謡曲の素晴らしさを今に伝えてくれた。また、そこでもカバーされていた「夜明けのスキャット」を含む由紀さおり&ピンク・マティーニのアルバム「1969」が、海外で人気を博したことも話題に。今後二匹目のドジョウを狙って、同様に歌謡曲歌手+今風バックミュージシャンのコラボが出てくるだろう。面白い化学反応が起こることを期待したい。

あと日本勢では、佐野元春(10位)、桑田佳祐、山下達郎といったベテラン達がクオリティの高い新作を出してくれたことも嬉しかったし、かせきさいだぁ(7位)や岡村靖幸が復活したこともホントに嬉しかった。アルバムとは別立てのベストシングルには、マイクロスター「夕暮れガール」(7インチ)を。残念ながら現在売り切れ中で僕はアナログ盤買えてないんだけど(苦笑)、聴くたびにその完璧なキラめきポップに心打たれた。



続いて海外勢。ロック/ポップ系では、ザック・コンドン率いる無国籍楽団ベイルートを4位に選んだ。とにかく美しすぎるタイトル曲に魅了された。年明け早々の来日公演が楽しみ!他はやはりアメリカン・ロック中心となるが、ウィルコ、トム・ウェイツ、ライ・クーダー、マニー・マークあたりが良かった。これらはどれも内容いいと思うが、聴き込み不足で残念ながら選外に。

最後にワールドミュージック関連。色々買ったけど正直あまり聴き込めず、今回はジャンル別にするほども選べないので総合ベストテンと相成った。日本(鹿児島)発のサカキマンゴー(8位)はアフリカン・ロックの新しい地平を切り開くと同時に、世界中で彼にしかできない音楽を奏でており素晴らしかった。親指ピアノでここまでできるのかと膝を打った。昨秋のライヴに行けず悔しい思いをしたが、今年はぜひ生で体験したい。セウ・ジョルジ(9位)はパーティー向きのブラジリアン・ソウルで最高だった。特に"Japonesa"の「ヤキソバ!ヤキソバ!テッカマキ!ショーユー」には爆笑しつつ、そのカッコ良さに昇天。

その他惜しくも選外になったワールド関連を列挙。ブエナビスタのペルー版とでも言うべき伝統音楽掘り起こしシリーズはコクのある音でとても良かった(一枚選ぶとすれば、LA GRAN REUNION -los guardianes de la musica criolla- "Cristal Herido" を)。ティナリウェンは抜群のカッコ良さ。以前から大ファンのジョアンナ・ウォンは2枚出たが、ミュージックマガジンの年間ベスト[東アジア編]で1位だった実験的ポップ作よりも、カバー集(輸入盤のみ/例えばこんな曲収録)の方が個人的には好み。ブラジルの歌姫マリーザ・モンチ、アドリアーナ・カルカニョットはサラッと聴きしかできず。手元にある聴き込み不足盤とあわせ、これからじっくり楽しむとしよう。

昨年も多くの方が亡くなったが、特に中村とうよう氏の突然の訃報は個人的にショッキングだった。改めてご冥福をお祈りします。



以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。

毎年言ってますが、今年はもっと更新頻度を増やしていきたいと思います(おそらく歌謡曲ネタ中心かと)。ということで、皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。


初春

Nishikino_begin

今年もどうぞよろしくお願いします。
皆さんにとって良い年でありますように!

さて新年一発目はこの曲から始めましょう。にしきのあきら「ビギン・ザ・ビギン」。
http://youtu.be/WOWP5AaFFBA

※2011年ベストアルバム、大晦日の昨日アップできず失礼しました。その代わりと言ってはなんですが、本日中にコメント入りでアップします。お楽しみに。