2012年ベストアルバム
January 19, 2013
こんばんは。寒い日が続きますね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。すっかり更新遅れスミマセン。年明け来、バタバタだったことに加え、ここしばらく風邪引き状態だったこともあり(ようやく快方に向かってますが)。。皆さま、くれぐれもご自愛ください。
さて恒例のベストアルバム、大晦日に取り急ぎ速報版を載せましたが、ようやくコメント&ジャケ付きでアップします(随分と間が空いてしまい、重ねてすみません)。購入したけどちゃんと聴けてないものも多いですが(特に海外ロック、ワールドミュージック系)、何かの参考として頂ければ嬉しいです。では、よろしくどうぞ。
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☆ベストアルバム(日本編)
1.(((さらうんど)))/Same
2.かせきさいだぁ/ミスターシティポップ
3.GREAT3/Same
4.cero/My Lost City
5.ペトロールズ/Problems
6.八代亜紀/夜のアルバム
7.ザ・なつやすみバンド/TNB!
8.LOVE ME TENDER/Sweet
9.Tomato n' Pine/PS4U
10.土岐麻子/Cassetteful Days - Japanese Pops Covers
<コメント>
2012年も新旧の和製音楽をよく聴いた。概してクオリティの高い新譜が多く、選から漏れたなかにも良作があった。ベストアルバムに選んだ10枚を眺めてみて浮かぶのは「シティポップ」や「渋谷系」というキーワード。それぞれ頭に「現在進行形の」と付けると、よりしっくりくる感じ(特に1,4,5,7,8,9あたり)。各盤ともフレッシュでかなり楽しめた。
その流れと沿うかたちで、真っ向勝負の清々しさ(2)、久々だが本当に想像以上の出来(3)、安心のクオリティ(10)といった中堅どころ(もはやベテラン?)もよく聴いた。惜しくも選外としたが、一十三十一も極上のシティポップだった(今思えばベストテンの真ん中辺りに入れても良かった)。他にはキリンジ、ザ・スクーターズ、野宮真貴、南佳孝(ライヴ会場で購入したLive Best)などもすべて好盤だった。また小西康陽が八代亜紀(6)をプロデュースしたことはビッグニュースだったし、由紀さおり&ピンク・マティーニに続いたほぼ唯一の(?)面白い化学反応だった。続編にも期待したい。
ヒットチャート的にはAKBに代表されるアイドルの勢いがすごかったのだろうが、僕は外野から眺めていた感じ。ただ惜しくも年末に散開したトマパイ(9)だけは渋谷系チルドレンな高品質サウンドに抗えず購入してしまった。曲の良さで惹かれた東京女子流、ももクロは何とか今まで買わずに踏み留まっていたんだけど(笑)。アイドル楽曲が何でもありで表現できる刺激的な場の代表だとすれば、今後も才能ある作家たちはどんどんアイドルの方に流れて行くのかもしれない。
最後に音楽を取り巻く状況について。今年はアナログ回帰の動きがますます強まる気がする(=データの容れ物としてのCDの相対的地位がますます低くなる)。僕も上述の一十三十一、ザ・スクーターズはアナログで購入したし、来月出る八代亜紀のアナログも既に予約済み(CDは持ってるけど)。加えて、昨年ともに良盤をリリースしたmicrostarやKING COLUMBIAのように、7インチでシングルを切るミュージシャンも増えてきそうな気配あり。
と同時に、インディーズ的な動きもより自由度を増して活発になりそうだ(希望も含め)。昨年は正式音源の出ていない(もしくは手焼きCD-Rのみ流通している)ミュージシャンの音を聴いてハッとさせられることの多い年だった。YouTubeで良質な音楽を届けてくれたマンタ・レイ・バレエ、サンデーさん、早速CD-Rをゲットしたグラタンカーニバル、森は生きている(mori wa ikiteiru)などは、出会えてホントに良かった(それぞれリンクからPV等ぜひチェックしてみてください!)。メジャーからこぼれ落ちるノンプロ・アマチュア的な人たちも含め、各地で蠢く新しい動きを今年はできる限り現場で味わいたいと考えている。
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☆ベストアルバム(海外編)
1.BETTY WRIGHT & THE ROOTS/Betty Wright: The Movie
2.THE BEACH BOYS/That's Why God Made The Radio
3.ALLEN STONE/Same
4.UKANDANZ/Yetchalal
5.FRANK OCEAN/Channel Orange
6.BOB DYLAN/Tempest
7.LARRY GRAHAM & GRAHAM CENTRAL STATION/Raise Up
8.MATEO STONEMAN/Mi Linda Havana
9.RUFUS WAINWRIGHT/Out Of The Game
10.ROGER NICHOLS & THE SMALL CIRCLE OF FRIENDS/My Heart Is Home
<コメント>
日本編が結構長くなったけど、続いて海外編を。まず、熱心に追いかけてないのに、ソウル/ファンク系のアルバムが4枚も入ったことに自分でも驚いた(1,3,5,7)。ベテランとフレッシュな顔触れがバランスよく並んでいる中、あまり話題になっていないALLEN STONE(3)は個人的にプッシュしたいブルー・アイド・ソウル歌手(今年4月に来日する模様。これ観たいなー)。ちなみに年明けてから購入したR.KELLY/Write Me Back も素晴らしかったし(早く聴いていれば確実にベストテン上位に食い込む出来)、何だか自分の中でソウル/ファンク系のスイッチが久々に入ったみたいだ。
ロック/ポップ系では、相変わらずベテラン勢のパワーが素晴らしかった。予想以上に良かった(2)(…ライヴに行けず残念)、毎度のカッコ良さにシビレてしまう(6)、美しい(10)をはじめとして、DAVID BYRNE & ST. VINCENT、DR.JOHN、NEIL YOUNG & CRAZY HORSE、RY COODER、PAUL McCARTNEYなども期待通り良かった。アッパーになった(9)はこの3月久々に来日するが、今からライヴへの期待が高まる。また、VAN DYKE PARKSの7インチ連続リリースと、SUFJAN STEVENSの5枚組Xmasボックス(入手時期が遅くほとんど聴けてないけど)も嬉しい出来事だった。
ワールドミュージックも、いいものが結構あったと思う。が、正直しっかり聴けてない。ので、ベストテンには暫定的代表として、変拍子ジャズ〜ファンク〜ツェッペリン的エチオグルーヴの(4)と、密やかでじわじわくるボレロの(8)を挙げておく。他にはHASSAN HAKMOUN、TRIO KAZANCHIS、ANTIBALAS、THEE EAST L.A. PHILHARMONIC、EDDIE MONTALVO、LUCAS SANTTANA、ADRIANA PARTIMPIM、ORQUESTRA IMPERIAL、HARIS ALEXIOU & DIMITRA GALANIなど、ベストテンに入れても遜色ない出来だったと思う。これらをじっくり聴くのは今後の楽しみにしよう。
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ということで、長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。もし今後、気が向けば再発盤のオススメもアップしたいと思います。
今年もいい音楽にたくさん出会いたいですね。そのためにはできるだけ動き回って、もっと現場(ライヴ会場やレコ屋など)に足を運ぼうと思います。あと面白ネタいろいろありますんで、ブログの方も何とか更新頑張る所存です。今年もどうぞよろしくお願いします。
以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。
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