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郷ひろみのどす黒グルーヴ盤 <再発CD化希望>

こんばんは。このところ毎日暑いですね。気温だけだと、初夏を通り越してもう夏…。爽やかな季節はいずこに?

さて、久々に郷ひろみのアルバムレビューを。「ヒロミックの魅力を広めるべく、微力ながら今後不定期にアルバムなど紹介していく予定です」と書いた前回レビューから何と1年4ヶ月ぶり(間が空いてスイマセン!)。今回紹介するこのアルバム、実は結構暑苦しいんですが、まぁ夏先取りってことで。では、よろしくどうぞ。



Hiromic_narci

■郷ひろみ/ナルシリズム('78/7/21発売)

アルバムの英語表記は「Narci-rhythm」で、まさに陶酔のリズム&グルーヴが刻まれている好盤。数年前開催した国境の南イベントで、Iくんにオススメされその後LPを購入。イベントではA面1曲目「ZONE・亜熱帯」(YouTubeリンクはこちら)を聴かせてもらったけど、これがタイトル通りのトロピカル・フュージョン歌謡でとても良かった。リゾート感あるゆったりグルーヴがタマリません。

以下、お気に入りのA面を中心にレビュー。特にA-2〜4の黒さは尋常じゃなく、あまり話題にならないのが不思議なくらい。A-2「METAL POINT」はその超絶なカッコ良さに悶絶。何なんだ、このどす黒いグルーヴは!後藤次利のファンク・ベースが恐ろしいほどカッコ良い。間奏のホーン、キーボード・ソロなど聴きどころ満載でシビレまくり。名作「プラスティック・ゼネレーション」で流行りのダンスビートを昇華していたヒロミックだけど、それに先立つこと約3年、これはクールなファンクネスという意味でアイドル歌謡史上トップクラスなのでは?と、ひとり興奮。

続いてのA-3「HELL OR HEAVEN(地獄か天国)」も必要以上に黒い(リンクはこちら)。ビブラフォンが夜の空気を妖しく描き出すロイ・エアーズ歌謡。勝手ながら夜ジャズ・コンピ候補曲に推薦したい。そして続くA-4「SIDE ONE SIDE」に至っては、どう聴いたってジャズファンクそのもの(リンクはこちら)。サンプリング必至の漆黒ビート、その性急なファンクネスに失神寸前!これはマジでヤバイでしょ。キーボード・ソロも聴き物だし(クレジットにはKey B:羽田健太郎・穂口雄右と両名記載)、この辺はぜひアナログを大音量で聴いてもらいたいところ。

そしてA面ラスト、ストリングスが印象的なフィリー・グルーヴ「HIGHWAY TROUBLE」へとなだれ込む。'75年の名盤「Hiromic World」に収録されている「恋のハイウェイ」(リンクはこちら)の続編的ナンバー。この疾走感、何度聴いてもカッコ良すぎ(サウンド的にはアルバムでいちばんDJ向きかも)。もちろん、これらの黒いサウンドとがっぷり四つに組んでいるヒロミックの歌唱が素晴らしいことは言うまでもない。



A面でお腹いっぱいになってしまうけど(笑)、続いてB面を。こちらはA面と打って変わり、しっとりメロウな曲が並ぶ。成長したヒロミックの歌がじっくり聴けるこの面も魅力的で、例えばB-2「FLASH」(リンクはこちら)、B-3「ホルス伝説」(リンクはこちら)を聴いてもらえれば納得がいくはず。で、僕のB面イチオシはしっとりした味わいのB-4「奇しくも はかなくも おかしくも悲しい物語」。阿木燿子による歌詞が甘酸っぱくてとてもいい。紫陽花の咲く季節、勤める工場の休日に、幼なじみの女性と再会するんだけど、、。切なくも情感こもった歌にホロリとくる逸品。

そしてオーラスはガラリとムードを変え、大ヒットシングルで締め。TBS系ドラマ「ムー一族」の挿入歌(A-3も同様)、樹木希林とのデュエットと言えば、ご存じ「林檎殺人事件」('78/6/21発売。YouTubeリンクはこちら)。何度聴いても、この軽さ、お遊び感覚がタマりません(阿久悠のとぼけた歌詞がまた最高)。サウンド的にはアルバム中で最もハッスル直系のディスコ歌謡。スタジオ音源もいいけど、二人のコミカルな踊りが楽しめるこちら(夜ヒット)や、こちら(ドラマ内?)、こちら(フジ系歌謡祭?)が断然オススメ(不思議なことに何度見ても飽きないんだなぁ)。特に最後のは「ムー一族」収録現場からの中継らしく、豪華俳優陣も映って貴重かと。



最後はスタッフに触れておこう。全曲の作曲・編曲を穂口雄右(キャンディーズ「春一番」「微笑がえし」等で有名)が手掛けている。時期的にはキャンディーズ解散して間もなくの頃(本アルバム発売同年の4月4日にファイナルカーニバル開催)。これだけハイクオリティかつバラエティに富んだ作品を残されるとは、先生、ホント才気走ってます!35年経った今聴いても十分過ぎるほどカッコイイですよ!

作詞は島武実(5曲)、阿木燿子(4曲)、阿久悠(1曲)の3人で、それぞれ持ち味を発揮。演奏メンバーは、佐藤準、羽田健太郎、穂口雄右(key)、後藤次利(b)、Rovert Peter Brill、林立夫(dr)、水谷公生、松原正樹(g)、斉藤ノブ(latin)など、見ての通りの豪華陣。これで悪い音になるはずないよな。

拙文を読んで、一度聴いてみようと思われた方、おそらくCDは入手困難かと思われますので、ぜひ中古アナログ盤をご購入ください(たぶん安く入手できるかと思います)。

Hiromic_narciback

(おまけ)裏ジャケ。ハイウェストな白半パンがタマリません!



本作のほか、郷ひろみには現在確認しているだけでも以下の良盤あり。これらはまた機会を改めてご紹介します(未聴盤もまだたくさんあり、これから鋭意発掘作業を進めていく所存です)。

・「ひろみの旅」('75/6/21)
・「Hiromic World」('75/11/21)
・「ナルシリズム」('78/7/21)(本レビュー)
・「Super Drive」('79/12/21)
・「Magic」('80/8/21)
・「プラスティック・ゼネレーション」('81/5/1)(こちらでレビュー済み)
・「アスファルト・ヒーロー」('81/12/21)
・「アリュージョン」('84/12/1)

それにつけても、これらヒロミックの傑作群がきちんとした形で再発CD化されないのは日本の歌謡界にとって大きな損失です。本当に由々しき事態かと。何度も声を大にして言いますが、リマスタリングCD再発(できれば紙ジャケ+ボーナストラック付きで)、ご検討のほど、何卒よろしくお願いします!

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


[DJ EVENT] 日本のうた@渋谷・国境の南setlist (4/27)

こんにちは。皆さま、連休後半いかがお過ごしでしょうか。先日こちらで告知したDJイベント「日本のうた」@国境の南、お陰様で盛況のうちに終了しました(一時は立錐の余地ないくらいの満員状態でした)。本ブログでのお礼が遅くなりましたが、お越しいただいた皆さま、UST見ていただいた方々、ママ&マスター、本当にありがとうございました!

DJsもお疲れさまでした〜。最高の選曲、楽しかったっす!また夏頃イベントやりたいっすね!連休前半初日ということで、準備にバタバタして到着が遅くなったりしましたが(すみません…)、企画してホント良かったです。久々に色んな人と音楽を通して楽しすぎる時間を過ごせました。ネット上でしか知らなかった人たちも来てくれてとても嬉しかったですし、今後新たにイベントなど企画できればと思ってます。しかし、もう一週間も経ったんですね、ホント早いです。



久々に朝5時までやりましたが(一応12時過ぎ終了予定のイベント・笑)、ワイワイ楽しく、他DJの選曲も抜群で、あっという間に時間が過ぎた感じです。前回あげたセットリストを参考にしてくれた方もいたため、今回も一応載せときます。ただメモなど取ってなかったため、順不同で。また1〜2曲間違ってるかもしれませんが、あくまで参考程度ということでその点はご容赦ください。

内訳としては、7インチ盤がちょうど8割(#1〜#41)、CDからは5曲(#42〜#46)、LP音源をCD-Rに焼いて持参したのが5曲(#47〜#51)でした。やっぱ歌謡曲は7インチが盛り上がるし、目も耳も楽しいですね!それにしても、かけたいのがありすぎて、持って行ったレコードの3分の1もかけられなかったのは残念でした。。特にたくさん持って行ったトシ(田原俊彦)、テル(西郷輝彦)あたりは、ほとんどかけずじまいでした。その時の雰囲気なんかもありますんで、これは仕方ないところですが。

とは言え、リズム歌謡や女優、アイドルから、アニメ、ヅカレコまで色々かけれて相当楽しかったです。以下、僕一人分のセットリストですが、何かの参考にしていただければ幸いです。よろしくどうぞ。



1.中村晃子/気まぐれ列車
2.五木ひろし/夜汽車の女
3.ヒデとロザンナ/恋愛狂時代
4.田原俊彦/チャールストンにはまだ早い
5.フォーリーブス/ちょと待て下さい
6.野口五郎/鼓動
7.松あきら/アイ・ラブ・タカラヅカ音頭
8.古城都/タイム マップ
9.平山みき/冗談じゃない朝
10.ゆうゆ/25セントの満月
11.森尾由美/お料理マンボ
12.片平なぎさ/なかなおり
13.桂三枝、片平なぎさ/幸せにキッスしたら
14.舟倉たまき/気分はレッド・シャワー
15.麻衣/Take Me For A Love (A Night In New York)
16.西城秀樹/ふたりの世界
17.西城秀樹/至上の愛
18.シネマ/電話・電話・電話
19.風間杜夫/アンジェリーナ
20.伊東ゆかり/愛するあした
21.谷ちえ子/花の女子高数え歌
22.松谷祐子/宇宙は大ヘンだ!
23.加茂晴美/ときめきトゥナイト
24.山本リンダ/燃えつきそう
25.かおりくみこ/Lはラブリー
26.岩崎良美/月の浜辺
27.岩崎良美/オシャレにKiss me
28.太田裕美/ロンリィ・ピーポー
29.渡辺満里奈/トロピカル・ジュース
30.岡崎友紀/愛々時代
31.にしきのあきら/ビギン・ザ・ビギン
32.久保田麻琴/初夏の香り
33.水前寺清子/いつかは逢えるだろう
34.小川知子/二十五才の遺書
35.ニュートン・ファミリー/ふられ気分でROCK'N' ROLL
36.橋幸夫/恋のアウトボート
37.チェッカーズ/あの娘とマッシュポテト
38.シャネルズ/週末ダイナマイト
39.安岡力也/ホタテのロックン・ロール
40.麗灑/ROCK'N ROLL恋占い
41.佐々木新一/あの娘といっしょ
42.仲宗根美樹/銀座でツイスト
43.沖田浩之/お前にマラリア
44.松本伊代/バビロン・ホテル
45.桜田淳子/センチメンタル・ボーイ
46.アップルズ/ひげのおまわりさん
47.永六輔/僕だって歌うさ
48.新沼謙治/つむじ風
49.あべ静江/友達
50.竹下景子/ワンダーランド
51.桃井かおり/黒豆の煮方のロック

文字ばかりでちょっと寂しいので、反応が大きかったレコのなかから、独断で1曲選んでみると。

 
■小川知子/二十五才の遺書

これはイベントの終了時(またはお客がいるけど閉店させたい時?)にかけると結構ウケます(導入部の語り)。音はとにかく極上のフィリー・グルーヴで最高!熟女期(でもこれでまだ20代半ば・笑)の小川知子も捨てがたいですよ。

以上。また夏頃イベントやりますので、お楽しみに〜!ブログの更新も頑張ります!