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【ナツカヨ】夏を彩る歌謡曲

こんちわー。毎日暑いですが、いかがお過ごしでしょうか。気付けば2ヶ月ぶりのご無沙汰ですね。あいすみません。。

先日ナカレコさんで開催されたナツカヨ特集(=毎年この季節に開催されている夏に聴きたいうた/歌謡曲特集)、いつも楽しみにしている僕は初日に駆けつけ、良(涼)盤を何枚かゲットしました(僅差でゲットできなかったのもありましたが…)。今年も大好評だったようで(今年の特集ページはこちらこちら。店内の様子はこちら)、週明け早々めぼしいモノは既に売り切れ、3日目に伺った際はもう終わった感がありました(早い!)。それだけ楽しみにしてた方が多いという証拠でしょうね。

さてこれからが夏本番、日本の暑い夏を乗り切るにはやっぱ「ナツカヨ」でしょ!ということで、ナカレコさん完全便乗企画「ナツカヨ・ジャッキー編」をドドンとお届けします。もちろん本家承認済み!では、よろしくどうぞ。



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■香坂みゆき/夢で逢えたら →YouTubeリンクはこちら

まずは名曲のボサノヴァ・カバー(作詞・作曲:大瀧詠一、編曲:川村栄二)。今はすっかり女優/タレントのイメージが強い彼女、元はアイドル歌手だった。これは歌手としての最後期にあたる'91/4/21リリースのカバー・アルバム「Cantos 1」に収録された涼感あるボサノヴァ歌謡。ただブラジルの健康美というよりはヨーロッパの退廃美を投影したような感じで、ムーンライダーズ的と言えるかも?(以前書いた石川セリの記事参照ください→こちら)。エアコンの効いた部屋の水槽の中をフワリと漂うような人工的冷ややかさがクセになる。吉田美奈子(オリジナル)、シリア・ポール、サーカス、土岐麻子など多くの歌手に歌い継がれている名曲だけど、このカバーも秀逸。松下誠(g)、浜口茂外也(per)などの強者がバックを固めているのもポイント高し。

このアルバムには「あの日に帰りたい」(荒井由実)、「どうぞこのまま」(丸山圭子)、「ジェントルレイン」(豊島たづみ)など女性SSW曲のカバーも収録されており、軒並み粒ぞろい。現在廃盤みたいだけど、聴くごとに味わい深い好盤につき、中古で見かけたらぜひ購入を。ちなみにこのカバー・シリーズは3枚出ており、他の「Cantos 2」「Cantos 3」はしっとりジャジーな印象。こちらもいい曲があるので機会をみて紹介できればと。



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■中山美穂/白い砂のラ・メール →こちらでアルバム試聴可(動画なし)

次もアイドルから女優へと移行したひと、中山美穂。個人的には80年代のトップアイドル期の印象が(楽曲的にも)強烈だったせいか、90年代も歌手と女優業をしっかり両立してやってるのをここ数年で知って意外に思った。しかもいい曲が結構あって二度ビックリ。上記、香坂みゆきがインドアなら、こちらは陽光が降り注ぐアウトドア・ボッサ。心地よい風を感じる佳曲。海外旅行滞在先ホテルの名前入りエアメールという小道具も、インターネット普及前の時代を感じさせて雰囲気。作詞:松井五郎、作曲・編曲:崎谷健次郎。'90/7/18発売の12thアルバム「Jeweluna」より。

アルバム中で他には、何と本人が作詞作曲を手掛けた「そしてその夏」(作詞・作曲:中山美穂、編曲:十川知司)がトロピカル度高いナツカヨでオススメ。時代的・楽曲的にはズークあたりとリンク。



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■中山美穂/Crazy moon →こちらでアルバム試聴可(動画なし)

次もミポリン連投で(結構いいアルバム多いんですよ!)。ボサノヴァに続いてはエキゾ・ラテン。'91/3/15発売の13thアルバム「De eaya」より。「でいいや」という日本語をスペイン語風に表記したというタイトルの由来からも分かるように、無国籍をテーマに制作されたアルバム。ここからクセになるラテン曲をセレクト。作詞・作曲:大貫妙子、編曲:ATOM(=井上ヨシマサ+久保幹一郎のユニット)。クレジットを見て、ラテンで大貫妙子というのはちょっと意外だった。この曲はゆったりしたビート、ラウンジーなピアノ、軽やかに響くフルートなど、ヒップホップを通過した南国風味のアイドル歌謡といった具合で、ホント素晴らしい。21世紀の今こそ聴かれるべきグローカル・ビーツというのは言い過ぎか?

アルバムには他にも、サンディー的なワールドミュージックというか、無国籍感覚ポップというか、そんな感じのいい曲あり。例えば「MANA」(作詞:上田知華、作曲:井上ヨシマサ、編曲:ATOM)は、ボ・ディドリー製ジャングル・ビートと南国エキゾが合体した、かなり手の込んだ無国籍ポップ。とてもアイドルのアルバム曲とは思えないほどのクオリティ。彼女には他にもいい曲・いいアルバムあり、こちらも折を見て紹介できればと。ところで、キーパーソンの井上ヨシマサって一連のAKB楽曲を手掛けてるひとだったんだと最近知ってビックリ。完全スルーのAKBにもナイスなナツカヨがたくさんあったりしてね。。さすがにそこまで追うと、キリがないけど(笑)。



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■東京パフォーマンスドール/DOUBT ~きょうの貴方はよく喋る~
 →YouTubeリンクはこちら (6:30過ぎくらいから)

次はアイドル冬の時代に活動した彼女たちを。篠原涼子、市井由理、穴井夕子らを擁したアイドルグループで、当時僕も存在は知ってたけど彼女たちの曲は聴いたことがなかった(本アルバムと同時期にリリースされ大ヒットする篠原ソロ、EAST END × YURIはもちろん知ってたけど)。1,2年前ふと思い立ち中古CDを入手して聴いてみたところ、そのクオリティの高さにビックリした次第。この曲は'94/8/1発売の9thアルバム「NEVER STOP: Cha-DANCE PARTY VOL.9」より。夜の高速ドライヴィンにピッタリのアーバン・ラグジュアリー歌謡(作詞:前田たかひろ、作曲:エース清水、編曲:杉山卓夫)。エース清水ってもしや、と思って調べたら聖飢魔Ⅱの人で、またビックリ!歌うのは八木田麻衣、米光美保、木原さとみの3人。歌も上手いし、声もいい。気持ちいいコーラスに乗せたフリーソウル風アレンジとキーボード・ソロ(ビブラフォンに似せた音色)がタマリません。

アルバムからもういっちょ。こちらは、夏!海!恋!というわかりやすい陽性イケイケサマーソングな「夏のススメ -Summer Vacation-」(リンクはこちら)。メンバー全員が歌ういかにも90年代的ゴージャス感あるダンス仕様ファンキーチューン。ギターが芳野藤丸と聞けば触手が動く方もいるだろう。化粧品とか日焼け止めのCMで使われてそう。中国語ヴァージョンもあり(リンクはこちら)、結構いい。時代的に損をしてるのかな?という感じの彼女たち、まだいい曲がありそうなんでアルバム中心にもう少し掘り下げてみたいところ。



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■内田有紀/恋愛セラピスト →YouTubeリンクはこちら

ナツカヨ最後は京平先生で締め。内田有紀の1stアルバム「純情可憐乙女模様」('95/2/8発売)より。ゆるりとしたいい感じのレゲエで、ズバリ"No Woman, No Cry"歌謡(作詞:泉麻人、作曲:筒美京平、編曲:藤井丈司・佐橋佳幸)。「悩まない女はいない」けど、ケセラセラだよ、と歌うお気楽さが気持ちいい。そう言えば、デビューシングル「TENCAを取ろう! ー内田の野望ー」('94/10/21発売。アルバムとともにオリコン初登場第1位獲得)もお気楽レゲエ調だったなぁ。当時の流行り?それとも京平先生の好み?

あとアルバムラスト曲「NEVER ENDING PARTY ~アリガトウ バージョン~」(作詞:工藤哲雄、作曲:坂下正俊、編曲:大竹徹夫・坂下正俊・武部聡志)がナイスなポップ・ジャズ歌謡なんだけど、1分半しかなくてホント残念。あればぜひフルヴァージョン聴きたいです。



以上、女性アイドル/女優/タレントの顔を持つ人たちばかり(しかも90年代のCDのみで)集めてみました。意外とこの辺の人たち・時代は見過ごしがちなのでは?予想以上にいいナツカヨありますよ。おそらく香坂みゆき以外は、安価で中古CD入手できると思いますので(ブック○フなどでは投げ売りコーナーでしょ)、もし興味をお持ちの方は一度聴いてみることをオススメします。

さてこのナツカヨ、実は第二弾も予定してます。今回は女性ばかりでしたので、次回は男性特集を。おそらく音楽的切り口では誰も取り上げないだろうと思われる人たちなので、乞うご期待!引き続きどうぞよろしくお願いします。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。