春の盤まつり(3) 陽だまりモッド・ジャズと漆黒ソウル・ジャズ
April 14, 2014
こんばんは。だいぶ暖かくなってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
「春の盤まつり」第3回目は、最近愛聴しているヒップホップ以降の感覚を持つファンク〜ソウル〜ジャズ盤をご紹介。では、よろしくどうぞ。
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■LACK OF AFRO/Music For Adverts →全曲試聴可(リンクはこちら)
以前こちらで取り上げた、マルチ・プレイヤー/DJ/プロデューサーとして活躍中のアダム・ギボンズによるユニットの新譜(4thアルバム)。ヒップホップを通過した歌心あるジャズ・ファンクという基本路線は変わらず、より力強くなった印象を受ける。
イギリス人ならではのレア・グルーヴ的要素が満載で、非常にツボを押さえた音作り。軸となるメロウ&ファンキーな歌ものに加え、数曲収録されてるインストがまたいい。陽だまり感ある曲や黄昏ミディアム・ダンサーなどは、90年前半のオリジナル・ラヴを思い出したりも。
モッド・ジャズ、ブレイクビーツものが好きな方もぜひ。何というか、分かっちゃいるけど抗えない魅力というか、こういうのやっぱ好き。ポップにアピールする傑作で、しばらく愛聴盤になりそう。これまた年間ベストアルバム候補に。
■LACK OF AFRO/Recipe For Love (7") →PVリンクはこちら
アルバムとあわせ、シングル盤(7インチ)も買っちゃいました。ハッピーなノーザン・ソウルが心地いい。とにかくキャッチー!
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次は去年の作品。今更ながら、ハマってます。。
■JOSE JAMES/No Beginning No End →フルアルバム試聴可(こちら)
NY在住のジャズ・シンガー、ホセ・ジェイムズ(これがソロ3作目)。今年に入ってから(つい先月)購入し、すっかりヘヴィローテーションになってる逸品。毎日2回くらい聴いてるような状態が続いたもんで、遅ればせながらご紹介。
とにかく声が素晴らしい。ダニー・ハザウェイ、ギル・スコット・ヘロン、オマー、ディアンジェロあたりを彷彿とさせる。ジャケ通り、夜の空気感にハマり過ぎる音だけど、朝の通勤中に聴いてもいい具合に気持ちが落ち着く感じもあって、とても重宝してます(朝昼の空気に合う曲もあり)。音的にはヒップホップ以降のジャズで、ダブやソウルの感覚も併せ持つ。男女の違いはあるにせよ、エリカ・バドゥが最も近いところにいる歌い手かもしれない。
音楽的な面白さという点でオススメはM-2(リンクはこちら)。僕も好きな女性シンガーソングライター、インディ・ザーラ Hindi Zahra(モロッコ生まれ・パリ在住・ブルーノートのレーベル・メイト)が参加。ジャズ+グナワ(モロッコの儀礼音楽)の雰囲気で、呪術的とも言えるムードが漂う。あとフラメンコやカッワーリー的なものも感じるし。ゾクゾクする妖気を持つ曲。
タイミングよく、ニューアルバムが6月に出る模様。これは嬉しい!今年2月の来日公演には行けなかったため(完全にノーマークだったんで来てたの知らず…)、アルバム引っさげて、ぜひまた来日してほしい。
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今回はこんなところで。「春の盤まつり」まだ続きますので、引き続きよろしくお願いします。
以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。
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