2021年ベストアルバム
December 31, 2021
あと数時間で2021年も終わろうとしています。コロナ禍が続く状況に加え、公私ともに大きな出来事が起こり、とても慌ただしく一年が過ぎてしまいました。個人的に激動の年でしたが、皆さんにとってはどんな年だったでしょうか?
大晦日の今日は一年の締めくくりとして、恒例の年間ベストアルバムをお届けします。音楽を聴く時間がほとんど取れない時期もありましたが、振り返ってみると、例年以上に多くの印象的な音楽に出会うことができました。ということで、今回はいつものベストテンから大幅に増量し、26枚(新譜25枚+再発1枚)選んでみました(※フィジカルで購入したもの限定)。
コメントは年明けに追記します(たぶん →2022/1/8追記しました→1/16 Spotifyプレイリスト追記しました)。では、よろしくどうぞ。
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★ベストアルバム(表記のないものはCD)
1. MINA OKABE / Better Days (LP)
2. DURAND JONES & THE INDICATIONS / Private Space (LP)
3. EMMA-JEAN THACKRAY / Yellow (LP)
4. KIRINJI / crepuscular
5. GARCON DE PLAGE / Amour Aveugle (LP)
6. ARLO PARKS / Collapsed In Sunbeams (LP)
7. CLAIRO / Sling (LP)
8. AARON FRAZER / Introducing... (LP)
9. RONY THEOPHILE / Metissageritaj
10. SILVA / Cinco (LP)
11. SILK SONIC / An Evening With Silk Sonic
12. HIATUS KAIYOTE / Mood Valiant (LP)
13. LITTLE SIMZ / Sometimes I Might Be Introvert (LP)
14. JEB LOY NICHOLS / Jeb Loy (LP)
15. RAHEL GETU / Etemete
16. FAYE WEBSTER / I Know I'm Funny Haha (LP)
17. PAULO FLORES / In Dependencia
18. NUBIYAN TWIST / Freedom Fables (LP)
19. JON BATISTE / We Are (LP)
20. MALAVOI / Masibol
21. OKUTE / Same (LP)
22. NATALIA LAFOURCADE / Un Canto Por Mexico Vol.2
23. MON LAFERTE / Seis
24. NAIR MIRABRAT / Juntos Ahora (LP)
25. WHITE SHOES & THE COUPLES COMPANY / 2020
最後に、新譜以外で載せておきたい1枚を。
★再発・発掘盤
・HOUCINE SLAOUI / The Father of Moroccan Chaabi
Dさん(DESERT JAZZ)の私家版CD。内容の良さに加え、音質やデザインなど随所にこだわりが感じられる労作。多忙な本業の傍ら、個人でこのような素晴らしいCDを制作された熱意とセンスに敬服するばかりです。
※※※ 以下、2022/1/8追記 ※※※
3つのトピックで2021年を振り返ります(コメント+代表的アルバムをピックアップ)。
■SSW(シンガーソングライター)
コロナ禍以降、ダンサブルな音よりも密やかな音に興味が向かい、今まで以上にSSW的なものを求めるようになりました。恐らく、そのような音を求めている世の中のムードや作り手の気持ちの反映といったことも手伝い、引き続きSSWをよく聴きました。実際、印象に残る作品も多かったと思います。
〈1位〉爽やかで新鮮な印象を残したデンマークの新人SSW。声と曲がとても好みで、夏から秋にかけて毎日聴いていました。彼女の母親が日本人ということもあり、いつか来日公演が実現したら嬉しいです。
〈6位・7位〉歌・曲・音像など充実した内容で、ともに2021年を代表するアルバム。ARLO PARKSのアルバムにCLAIROが参加していますが、今年の2月から一緒に北米ツアーを行うことが発表されています。行ける人が羨ましいです。
■イギリス
サウスロンドンを中心に活気がありました。ジャズやR&B/ヒップホップを軸とした刺激的な作品が多かった印象。「えっ、この人もイギリスなの?」ということがよくあり、普段アメリカ(南北とも)に重心を置いて聴いている僕も、久々にイギリスを意識した年となりました。
フィジカル未入手につきベストアルバム選出は見送りましたが、素晴らしい作品をリリースしたCLEO SOLやJOY CROOKESもこちらに含まれます。そう考えると、ホントにすごいラインナップですね。
〈3位〉器の大きさを感じるマルチプレイヤーにしてプロデューサー。彼女自身も意識しているようですが、今後プロデューサーとして大成するような気もします。
〈13位〉ジャケ含め圧倒的な存在感。濃厚です。
〈18位〉ヒップホップ以降の感覚を持つジャズ集団。アフロビートなどワールドミュージックとのつながりも興味深いです。
■ワールドミュージック
ワールドミュージック関連もラテン、カリブ、ブラジル、アフリカ、アジアを中心に良い作品がありました。特にラテン圏の音楽については、今年もさらに掘り下げていきたいです。
〈9位・20位〉フレンチカリビアンの楽しさや優美さを存分に味わえました。どちらも必聴です。
〈10位〉すべての曲が素晴らしいブラジルのSSW。トロピカルでハートウォーミング、魅力満載のアルバムです。
あと、従来のワールドミュージックという括りでは、こぼれ落ちてしまう人たちが増えているように感じます。例えば、前述のデンマークのMINA OKABE〈1位〉や、フランスのGARCON DE PLAGE〈5位〉は、英語圏のSSWやポップミュージックと並べた方がしっくりくるようにも思えます。
ジャンル分けが難しい人たちが今後さらに出てくると思いますし、そういう人たちの音楽って面白いだろうなと思います。世界中に広がるポップミュージック(およびその「種」)や、同時多発的に発生して響き合う時代感覚を、できるだけ見逃さず捉え、これからも楽しんでいければと思っています。
〈5位〉フランスのポップなSSW。ソフトロックやサントラ、ブラジル音楽好きはぜひ聴いてほしいです。
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<Spotifyプレイリスト> 1/16追記
ベストアルバムの25曲に、前述のCLEO SOLとJOY CROOKES、およびよく聴いていた3曲(フィジカルリリースのないVITA SET含む)を加え、30曲のプレイリストを作成しました。ご興味のある方、よろしくどうぞ。
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以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。
今年も拙ブログをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、よいお年をお迎えください。
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