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最近のお気に入り(2024年vol.2)

いい新譜が多いです。ぼちぼち紹介できればと。



今年1月にリリースされたKaty Kirbyの2ndアルバム"Blue Raspberry"がとてもいい。フォーキーでインディーロックな1st"Cool Dry Place"に比べ、しっとりスローテンポで、音数の少ない曲が印象に残る。ラフな質感も魅力的だった前作に対し、今作は落ち着きのある音作りで、じっくりヴォーカルを聴かせたり、音の響きや余韻を楽しませてくれる。

自分自身がクィアであると気づいた彼女の、初めてのクィアな関係における情景を描いている。ゆっくり沈んでいくような感覚の曲が多く、それと呼応するように音楽が心に染み込んでいく。ANTI-にレーベルを移籍したことで、より多くの人に届くと思われる。美しく豊かなSSW良盤。






ということで、最近のお気に入りをお届けしました。無理のないペースで、継続していければと思ってます。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


最近のお気に入り(2024年vol.1)

諸事情により、生活が一変した。年初から慌ただしい毎日を送っていて、思うように自分の時間を確保できていない。それでも少し余裕ができた時は音楽を聴いて、落ち着きを取り戻せている。新しい日常のなか、心に沁みた音楽をゆるりと紹介していければと思う。



Beirut、4年ぶりのアルバム"Hadsel"が素晴らしく、年明けからずっと愛聴してる。去年秋に出てたのを知らなかったけど、もし年内に聴いてたらベストアルバムの上位に入れたであろう傑作。

Beirutを率いるZach Condonの心身の不調により、2019年のツアーをキャンセルせざるを得なくなった後、Zachはひとりでノルウェーのハッセル島に向かう。2ヶ月間そこで暮らしながらベーシックなレコーディングを行う。その後ベルリンに戻り、バリトン・ウクレレ、ポンプ・オルガン、モジュラー・シンセ、フレンチ・ホルンなどを重ねていき、アルバムを完成させる。今作ではバンドからまたZachのソロ・プロジェクトに戻ったが、DIY的な音作りが今の気分にしっくりくる。

音の印象は優しく、美しく、静謐。外は厳しい寒さだけど家に帰るとほっこり暖かい、そんな「ホーム」的な温もりを感じるアルバム。また、自信喪失していた彼の「再生」の記録でもある(極北の自然や人とのつながりも彼を手助けしたようだ)。彼の作品はどれもクオリティが高いけど、今まででいちばん好きなアルバム。







ということで、最近のお気に入りをお届けしました。ぼちぼち無理のないペースで、継続していければと思ってます。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。