最近のお気に入り(2024年vol.4)
March 17, 2024
昨日は裏の畑の甘夏を収穫。一本の樹から150個ほどの実が取れました。見た感じはそんなに多いと思わなかったんですが、意外となっててビックリしました。
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ニューオリンズからナッシュヴィルへ。アメリカーナ新星、旅のはじまり。
ルイジアナ州バトンルージュ生まれでニューオリンズに拠点をおく新人SSW、Brittiが最近のお気に入り。文字通り挨拶代わりのデビューアルバム"Hello, I'm Britti."は、The Black KeysのフロントマンDan Auerbach(以下DA)プロデュース&共作の充実作。
大学卒業後、ニューオリンズの楽器店で働いていた彼女は、特に自らアクションを起こすことなく、歌手になるという夢の実現を先延ばしにしていた。恋人との別れやコロナ禍での一時帰休を機に一念発起し、週に1本以上のペースで自身が歌っている動画をアップし始めた。なかなか思い通りの反応がない中、お気に入りであるDAの"Whispered Words (Pretty Lies)"のカヴァーをアップしたところ、何とDA本人に見出され連絡が来た。その後DAのスタジオのあるナッシュヴィルに飛び、一緒に曲を作りレコーディングすることに。デビューに至る経緯はざっとこんな感じ。
彼女の豊かな音楽的バックグラウンドが生かされているアルバムは捨て曲なし。R&B(STAXっぽいサザンソウルやモータウンなど)やカントリーを軸にしつつ、ジャジーなレゲエもあり。マニアックなディープさよりも、開かれたポップさが印象に残る。いい意味での聴きやすさが彼女の魅力かと。
本作を聴いて思い出したのは、R&Bとカントリーの橋渡し的役割を果たした名作コンピレーション"Rhythm, Country & Blues"(1994年)や、Dusty Springfieldの傑作"Dusty In Memphis"(1969年)。あと紫系のジャケつながりで、Easy Eye Soundのレーベルメイト、同じくDAプロデュースのYola("Dancing Away In Tears"は名曲)。ジャンルを横断した活躍の予感もする彼女、今後注目していきたい。
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今年は新譜が豊作ですね。また近いうちにアップできればと思います。
以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。
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