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近所にある幼稚園の桜がちらほら咲いてました。数日のうちに満開になるかもしれません。



ニューヨーク・ブロンクス出身(プエルトリコにルーツを持つ叔父夫妻に育てられた)でニューオリンズに拠点をおくSSW、Alynda SegarraのプロジェクトHurray For The Riff Raffが素晴らしい。この9thアルバム"The Past Is Still Alive"がNonesuch移籍後第2弾。フォーキーでカントリー、アメリカーナど真ん中と言っても過言ではない良作。

レコーディングの1ヶ月前に父親を亡くすという辛い時期に制作され、彼女曰く「時間、記憶、愛、そして喪失と格闘するアルバム」になったとのこと。ポップでありつつ、確かな手応えを感じる作品に仕上がっている。ドライヴ感あるカントリーロックは快調だし、フォーキーでメランコリックなバラードがまた沁みる。ツボを押さえたプロデュースはBrad Cook(Bon Iver、Waxahatchee、Whitney、Snail Mailなど手がけるキーパーソン)によるもの。

Lucinda WilliamsやSheryl Crowを彷彿させたり、Ry Cooderや久保田麻琴と夕焼け楽団に通じる曲もあって、ルーツミュージック好きには抗えない魅力あり。特にConor Oberst(Bright Eyes、Better Oblivion Community Centerなど)とデュエットしているカントリーワルツ"The World Is Dangerous"から、ペダルスティールとホーンが印象的な"Ogallala"への流れが素晴らしく、アルバムのハイライトとなっている。

ヴェンダースの映画のワンシーンみたいなジャケもカッコイイ(写真はTommy Khaによるもの)。今夏、Norah Jonesとアメリカ西海岸ツアーに出るようだし、これから更に多くの人に聴かれるのではないだろうか。Nonesuchのサイトに本作は「回想録であると同時にロードマップでもある」との記載が。今まで来た道を振り返りながら、これから新たな一歩を踏み出していく。そんな決意と希望を感じさせるところも。個人的に年間ベストアルバム候補の一枚。








今年はカントリーテイストの新譜にいいものが多い印象。また近いうちにアップできればと思います。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。

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