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最近のお気に入り(2024年vol.14)

雨上がりの朝、庭でカタツムリを見かけました。動いているのか分からないくらい、ゆっくりと進んでいました。しばらく経って見たら、もうどこかへ行って見えなくなりました。



カナダのプチ特集、第3弾。今回はグループ1組とそのメンバー3人をご紹介。



全員ケベック州出身のSSWから成る3人組、Le Roy, la Rose et le Lou​[​p](グループ名はAriane Roy、Thierry Larose、Lou-Adriane Cassidy、各人の名前から)のシングルが素晴らしい。躍動感あるフレンチポップス。映画のワンシーンみたいなジャケも眩しくて。同郷のため以前から交流あると思われるが、2022年から3人で一緒にツアーをやっている。今月末5/31には本シングルを収録したライヴアルバムが出るらしい(こちら参照)。と思ったら、何とレコードもあるみたい!(こちら参照)。これは欲しい!






以下、Le Roy, la Rose et le Lou​[​p]の各メンバーついて。

まずはケベックシティ出身のSSW、Ariane Roy。彼女の1stアルバム"Medium Plaisir"(2022年)はポップな曲が多く愛聴した(上述Lou-Adriane Cassidyとの共演曲もあり)。最近出たシングルもなかなかいい。







次はマリーヴィル出身のThierry Larose。2ndアルバム"Sprint!"(2023年)はちょっとロックなサウンドも含んだ好盤。最新作はSophia Bel(ミシガン州出身、現在はモントリオールに拠点をおくSSW)とのデュエットシングル。これが柔らかい雰囲気のアコースティックポップでとてもいい。







最後はケベックシティ出身(たぶん)のLou-Adriane Cassidy。2ndアルバム"Lou​-​Adriane Cassidy vous dit : Bonsoir"(2021年)は佳曲が多く、ジャケも良く、印象に残るアルバム。新曲が待ち遠しい。







以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


最近のお気に入り(2024年vol.13)

最近は寝る前に「魔女狩りのヨーロッパ史」(岩波新書)を読んでます。「魔女狩り」ってよく聞く言葉ですが、実際どのようなものだったのか、意外と知ってるようで知らなかったなと。地域的特色、魔女発見人、サバト、家族からの告発など、興味深い記述が多いです。ぼんやりしていた知識の解像度が上がるのは楽しいですね。



カナダのプチ特集、第2弾。今回は3組ご紹介。



トロントのSSW兼プロデューサー、Charlotte Day Wilsonの新作"Cyan Blue"がソウルフルでいい。"Alpha"(2021年)以来3年ぶりの2ndアルバムはXL Recordingsからのリリース。R&B、フォーキー、ミニマルなエレクトロがブレンドされたサウンドと、翳りのある歌声が魅力的。聴くたびにじんわり染みてくる。






モントリオールのインディー・ポップ・バンドTOPSのヴォーカル、Jane PennyのソロデビューEP"Surfacing"がいい。バンドよりもクリエイティヴ的探求を進めたサウンドで、シンセポップ~アンビエント色濃い作品に仕上がっている(ベルリンとモントリオールで制作されているのもポイント)。彼女の奏でるフルートが心地よく響く曲も聴きもの。







Jane Pennyと同じくTOPSのメンバー(キーボード担当)、Marta Cikojevicによるソロ・プロジェクトMarciもいい。アルバムは"Marci"(2022年)以降リリースされてないけど、去年出た2枚のシングルがともにダンサブルでキャッチー。早くフルアルバムが聴きたいところ。






以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


最近のお気に入り(2024年vol.12)

妹家族が潮干狩りに行ったらしく、アサリをたくさん持って来てくれました。みそ汁や酒蒸しなどで食べるのが楽しみです。



カナダのお気に入り新作がたまってきたんで、数回にわたりプチ特集的にアップします。今回はフォーキーな2組をご紹介。The Band、Neil Young、Joni Mitchellといったカナダ出身のアーティストたちが僕の音楽的趣向のベースを形作ったと言っても過言ではないため、いつもどこかでカナダの音楽を気にしている自分がいます。



ブリティッシュコロンビアに拠点をおくバンドLovingの2ndアルバム"Any Light"がとてもいい。"If I Am Only My Thoughts"(2020年)以来4年ぶりの今作も、素晴らしいサイケフォークに仕上がっている。フォーキーでドリーミー、儚くて優しい。音の印象は違うけど、どこかThe Bandを彷彿させる瞬間もあって、すっかり愛聴してます。たゆたうような心地よさに酔いしれる好盤。







Jonah Yano(広島県出身で現在はモントリオールに拠点をおくSSW)とLe Ren(モントリオールに拠点をおくSSW、Lauren Spearのソロプロジェクト)のデュオによるEP"the little italy demos"がとてもよい。Jonah Yanoは前作"Portrait Of A Dog"(2023年)を年間ベストアルバムにランクインさせたが(こちら参照)、その後様々なアーティストとコラボしているようだ。Le Renとは前作のレコーディング後、一緒に曲を書き始めたらしい。今では2人は同じ壁を共有している隣人とのこと。静謐を湛える佳作。ぜひ一枚アルバム作ってほしい。







以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


最近のお気に入り(2024年vol.11)

裏の畑に植える夏野菜の苗を買いに行きました。ナス、キュウリ、トマト、ピーマン、ゴーヤ、オクラ。採れたての野菜を食べるのが今から楽しみです。



Jimmy Montagueの新作"Tomorrow's Coffee"がとてもいい。たまたまSpotifyのオススメに上がってきたのを聴いてみたところ、こういうのが聴きたかった!というグッドミュージックだった。NYクイーンズのSSWでTaking Medsというインディパンクバンドのベーシスト、James Palkoのソロプロジェクトらしい。

今作は"Casual Use"(2021年)以来、3年ぶり3枚目のソロアルバム。過去作も遡って聴いてみたけど、どれもいい。パンク周辺は門外漢につき、どういう位置付けの人なのかはよく分からないけど、New York DollsのDavid JohansenがBuster Poindexter名義でリリースした諸作をふと思い出した(今作にはBuster Poindexterほどのジャズ~カリビアン色はないけど)。

全編通して小粋で、ほどよくジャジー、ほどよくボッサ、ほどよくポップ、ほどよくブルージー。ホーンセクションも入って、とてもいい感じで。すっかり愛聴してます。今年のグッドミュージック大賞候補の筆頭に。

現時点でフィジカルリリースはされていない様子。ただ今後、前作とのカップリングで2枚組LPがリリースされるらしき情報も(こちら参照)。もしリリースされたら、これは絶対買い。ちなみにBandcampでは、タイトルにちなんだコーヒー豆も売ってました(こちら参照。既に売切れ)。








以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。