[SMH-CD] k.d.lang / Hymns Of The 49th Parallel

昨日からバンクーバーオリンピックが始まりました。ちょうど休みということもあり、連日のTV観戦。

今日の昼に観た上村愛子選手は惜しくも4位でしたが、選手の皆さん、悔いのないよう全力を出してください。そして、とにかく無事で(グルジア選手の訃報、お悔やみ申し上げます…)。



開会式も生放送で観ましたが、自然の描き方など見応えがあって良かったです(オリンピックの開会式をちゃんと観たのは久々だったかも)。最後、聖火台の脚が一本出てこなかったのは残念でしたが…。

その開会式にブライアン・アダムス、ネリー・ファータド、サラ・マクラクランといったカナダ出身の有名歌手が出てましたが、やはり個人的に嬉しかったのは、ジョニ・ミッチェルの名曲"Both Sides Now"がかかったことと(残念ながら本人は出ず)、k.d.ラングがレナード・コーエンの名曲"Hallelujah"を生で歌ったことですね。



Kdlang_hymns

ということで前置きが長くなりましたが、約4ヶ月ぶり久々の「私的名盤アワー」をお届けします。第9回目は冬季オリンピック開幕記念、前述の"Hallelujah"カバーを収録したk.d.ラングの秀逸なカバーアルバムです('04年リリース)。

本盤はカナダ出身の彼女がカナダ出身のSSWの曲をカバーしたもの(「北緯49度の賛歌」というタイトルはアメリカとカナダの国境線に由来)。数々の名曲が彼女の歌により新たな息吹を与えられており、シンプルで美しい作品集に仕上がっている。最近のカバーアルバムには安直な企画が多いが、これは本当にオススメできる逸品。カナダ出身のSSWって言われてもよく分からないという人にもぜひ聴いてもらいたい。



収録曲をざっと挙げると、ニール・ヤング"After The Gold Rush","Helpless"、ジョニ・ミッチェル"A Case Of You","Jericho"、ブルース・コバーン"One Day I Walk"、そしてレナード・コーエン"Hallelujah","Bird On A Wire"(2曲とも素晴らしい出来)といった具合。SSW好きには今更言うまでもない名曲がずらりと並ぶ様は壮観。

そんな中、ロン・セクスミス"Fallen"(今年でデビュー15周年の彼もこの中では若手)や、ジェーン・シベリー"The Valley","Love Is Everything"(このアルバムを聴くまでまったく知らなかった人)といった比較的地味な人たちの曲が印象に残る。これは原曲の印象が薄い分、k.d.ラングの歌唱が響いてくるということなのかもしれない。なお本盤にはデオダートがストリングス・アレンジャーとして参加していることも興味深い。



見る角度によって色が変わるジャケもとても綺麗で、内容含め作品としての完成度は非常に高い。我らが国境の南マスターが日記でブルース・コバーンの名盤「雪の世界」(前述"One Day I Walk"を収録)を取り上げていたのと同様、冬になると聴きたくなる一枚。凍てつくカナダの大地に想いを馳せながら聴いていると、じわっと心が暖かくなってくる。この素晴らしい企画の第二弾をぜひ期待したいところ。

収録されている元曲が無性に聴きたくなり、この週末はジョニ・ミッチェル、ブルース・コバーンなどを引っ張り出して聴いていた。やっぱりカナダの歌手はいいなぁと。オリンピックとの合わせ技で、すっかりカナダ三昧の休日に。



k.d.ラングに話を戻すと、ちょうどデビュー25周年記念のベスト盤が出たばかり(僕はまだ買ってませんが、DVD付きの豪華盤を入手したいところ)。これを機に彼女の軌跡を辿ってみたい方にはとてもタイムリーかつ便利かと。しかし、件の開会式でのラングさん、かなりごつくなっててビックリしたなぁ(苦笑)

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。

[Diary] 6/24

ハイファイに注文していた松永さんの単行本「20世紀グレーテスト・ヒッツ」が届く。紙質が良く(こだわりのある手触り)、中身もぎっしり。僕も直接知っている方が何人も出てくるし、じっくり楽しみながら読ませてもらおう。

NHKスペシャル「新シルクロード」を見る。祖国を追われた様々な民族。苦悩する人々。「私たちは厄介者なんでしょうか」ーカザフスタン在住チェチェン人の言葉が重い。

続けてスポーツニュース。プロゴルファー杉原輝雄、70歳にしてレギュラーツアー(シニアではなく)で頑張っている姿に感激。陸上の澤野大地(棒高跳び)、池田久美子(走り幅跳び)のコンビも良かった。種目は違えど、刺激を受け合える同世代がいるのは素晴らしいことだ。


[Diary] 4/3

常葉菊川、春のセンバツ優勝。さすがは大阪桐蔭を倒した高校。おめでとうございます。

こちら
でお知らせした通り、ほとんど使っていないBBSを閉鎖。ブログとHPを少し手直し。

阪神、3連勝。金本バースデイ満塁ホームラン!守備でも好返球(矢野、好ブロック)。ジャンに来日初勝利をプレゼントする。2番手橋本が三者三振。そして締めはいつものようにJFK。藤川、早くも3セーブ目。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070403-00000009-imp-sci

EMIがDRMフリー楽曲(ビットレートは今までの2倍)を配信開始とのニュース。ついにビートルズも解禁か?それよりも早くリマスターCD出してほしいッスね。


[Diary] 4/1

今日から新年度。Cの誕生日。嘘をつかなかったエイプリル・フール。

Amazonからもろもろ届く。先日NTに教えてもらった建築家のアーカイブ本が素晴らしい。

世界水泳、日本がメドレーリレーで銀。スキージャンプもそうだけど、個人の力を足しただけでなく、見えないプラスアルファが出る団体競技は昔から大好きだ。

阪神、2連勝。ルーキー小嶋、初勝利。藤川、2セーブ目。いいねー。

Kくんが長年付き合ってきた彼女と結婚したという知らせ。おめでとう!良かったね。

芥川からアリス・マンローまで、短編集を何冊か拾い読み。


[Diary] 3/31

今日で「芋たこなんきん」が終了。田辺聖子さんも最後に近所のおばちゃん役でご出演されていた。まだまだお元気そうで何より。

大阪桐蔭、中田翔くんの春が終わる。また夏に頑張って出てきてほしい。爽やかな室戸にも頑張ってほしかったけど、こちらも残念だった。それにしても甲子園で上位に進出してくるチームは、鍛えられてるね。負けてしまったけど、桐蔭のサード巧かった!

阪神、3-2で今季初勝利。能見が何とか踏ん張り、その後はJFKが抑えた。今年こそ久保田にシーズン通しての活躍を期待する。

「観光」の続きを何編か読む。


[Diary] 3/24

スポーツのトピックが多い一日。野球(パ・リーグ開幕、高校野球)、サッカー、大相撲、フィギュア、シンクロ、ボクシングなどが行われ、朝から晩までスポーツ漬けという人がたくさんいたかもしれない。僕は一部を除き、ほぼすべて夜のスポーツニュースにて観戦。

プロ野球(パ・リーグ開幕):いよいよ球春来たるという感じでワクワク。今年はパ・リーグが相当面白そうだ。ダントツの戦力を誇るソフトバンクにどこが絡んでくるか、見所はその一点でしょう。個人的にはロッテと楽天に注目したい。ロッテはズレータの加入が大きいし、楽天は投手陣さえメドがつけばひょっとするとプレーオフ進出もあり得るという淡い期待から。
開幕の今日は、新加入の注目選手がいきなり結果を出してビックリ。多村、ローズ、そしてズレータ。特にズレータの満塁HRはスゴかった。絶対いいぞとは思ってたけど、まさかここまで派手なことやるとはね…。ロッテベンチの雰囲気も今年はイケるぞ!って感じになったんじゃないかな?

サッカー:日本代表のペルー戦を一部リアルタイムで見る。たまたま得点シーンを中心に見たため、全体の連携などは正直分からない。少ない視聴時間で感じたのは、役者が仕事をしたということか。特に高原のトラップ→振り向きざまのシュートは今期の好調ぶりを表していて気持ち良かった。若い選手も結構出ていたし、これからどこまでチームとして機能していくかに期待したい。

フィギュア:日本人のワンツーフィニッシュという快挙で幕を閉じた。個人的には浅田真央の驚くべき追い上げとキム・ヨナの演技の美しさが印象的だった。レベルの高い大会ではミスしたら即負けにつながるんで、減点のある競技は計り知れないプレッシャーがかかるよなぁ。そんな中で確実に得点を積み重ねた安藤美姫には拍手を送りたい。

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深夜、「理由」読了。面白すぎ。分厚い本なのに4日間で読んでしまった(遅読家の僕にしてはハイペース)。改めて宮部みゆきさんってスゴイ作家だと思った。特に視点の置き方と人物描写の細かさには唸ってしまった。

前者については、ルポルタージュ形式で過去の事件(解決済み)の全容をじわじわ見せていく構成の妙と、それぞれの対象を眺める位置が絶妙。冷徹かつ人間愛に満ちた視線と言える。後者については、これだけの登場人物を書き分け、またバックボーンをきっちりと説明できる筆力に脱帽。解説で重松清さんが書いておられるように、各人物の短篇小説集を読みたくなってしまう(端役で出てくる各人物の祖先も含め)。それほどまでにそれぞれの人物に命が吹き込まれ、存在感があるのだ。

ちなみにこの本は謎解きミステリーとは言えない(最後に犯人が分かるどんでん返しの類ではない)ので、その辺りを期待して読むとガッカリされる方がいるかもしれない。また個人的にラストはあまり好みではない。ただ、それらは本当に些末なことだと思わせる重量感が、この本にはある。これだけ筆圧があり、かつ読みやすい作家はそうはいないよ。また久々に読書スイッチが入りそうだ。


世界一!

http://www.nikkansports.com/ns/sports/golf/p-sp-tp2-050214-0009.html

ゴルフはまったくやりませんが、見るのは結構好きです。それにしても快挙!宮里、北田組がW杯初代女王です。まさに歴史に名を刻み込んだ瞬間。

最終日後半、急に崩れた北田を藍ちゃんがガッチリ支えた。藍&瑠衣コンビ、爽やかでイイ感じでした。しかしスゴイよ、宮里藍。あのプレッシャーの中この日のベストスコアを叩き出すなんて、やっぱりとんでもない選手です。