[CD] 寒露のオススメ(ロック/ソウル編)

前回「もう少しペースアップしていきます」と書いたのに、もう10月も半ば(苦笑)。Twitterの方に書いてるとなかなかこっちまで手が回らないのが正直なところ。どう使い分けるかなぁ。



先日はMANU CHAO(10/5)、RUFUS WAINWRIGHT(10/8)のライヴに行ってきた(tweet済み)。同じ週の平日にライヴへ行くなんてかなり久々かも?まぁどちらも外せないミュージシャンなもんで。

ともに堪能したが、ピアノ弾き語り公演のルーファスは特に素晴らしかった(セットリストはこちら)。シンガー、ピアニスト、ソングライター、パフォーマー、そのすべての面で傑出した存在であり、同時代に生きていることに感謝したい。ディランなどの強力メンツを差し置いて、今年のベストアクトになりそう。



さて我が阪神、色々あったけど結局棚ぼたで2位に。甲子園初のCS開催でもあり、今度の土曜が楽しみ。あと個人記録では、マートンの来日一年目での214安打(シーズン最多安打記録更新)は特筆すべき。それにしてもロッテ、連日スゴイすね〜。



以下、メモ的なレビューですが、よろしくどうぞ。

<ロック/ポップ>

Bingjiling_shadow Antony_thankyou Weezer_hurley
・BING JI LING/Shadow To Shine
・ANTONY & THE JOHNSONS/Thank You For Your Love
・WEEZER/Hurley

まずはトミー・ゲレロ人脈のマルチ・プレイヤー、ビン・ジ・リン。この人は今回初めて聴いたけど、レトロ感覚のロックン・ソウルでとてもカッコイイ(音的には、陽だまりソウル、サイケ・ロック、アシッド・フォーク、ジャズ・グルーヴなど多彩。中にはもろスタイル・カウンシルって曲も)。ドラムの音がめちゃ好み。近年出たブルー・アイド・ソウル系では出色の一枚。cool,warm & hipな快作。プリンスやトッド・ラングレンが好きならぜひ。

次はアントニー&ザ・ジョンソンズの5曲入りマキシ・シングル。タイトル曲が高揚感・疾走感あり素晴らしい。間もなく出るアルバム"Swanlights"に期待が高まる。なお本EPにのみ、ディラン"Pressing On"やジョン・レノン"Imagine"のカバーを収録。

最後のウィーザーは、ジャケに惹かれ、久々に購入。ポップで泣きメロなロック、彼らの真骨頂。



<ソウル/ヒップホップ>

Mstaples_yanotalone Jlandroots_wakeup
・MAVIS STAPLES/You Are Not Alone
・JOHN LEGEND & THE ROOTS/Wake Up!

メイヴィス・ステイプルズ新譜は、ウィルコのジェフ・トゥイーディーがプロデュース。ランディ・ニューマン、アラン・トゥーサンなどのカバーもあり。濃密なアルバムでオススメ。ジャケもいい顔。

ジョン・レジェンドとルーツのコラボは、60〜70年代ソウルを中心としたカバー・アルバム。カーティス・メイフィールド、ダニー・ハザウェイ、マーヴィン・ゲイ、レス・マッキャンなどを取り上げ、聴き物多し。カッコイイ!



<日本>

Kirinji_buoyancy Quruli_kotoba Ego_deadheat
・キリンジ/BUOYANCY
・くるり/言葉にならない、笑顔を見せてくれよ
・EGO-WRAPPIN'/ないものねだりのデッドヒート

キリンジ、前作「7」は彼ら流ポップ満載の傑作だったが、今作も素晴らしい。オススメ曲は何曲もあるが、とりわけ「都市鉱山」がスゴイ。もろトーキング・ヘッズ、時々PINK(日本のバンドの方)的な瞬間も。個人的には「温泉街のエトランジェ」の歌詞も妙にツボに入った。

くるり、シンプルなバンド・サウンドで、曲・歌・演奏、すべてが素晴らしい。レレレのレ、目玉のおやじ、あちちのち、温泉、麦茶など、ゆるい言葉が印象的。ゆるカッコイイ普段着ロックと言えるか。今年の日本では間違いなくベスト3に入るだろう傑作。

エゴ・ラッピンはあまり聴けてないけど、ヴァラエティに富んだ良作。ちなみにジャケがCARSチック(これとかこれとか)で、かなりギリギリのダサさ加減(笑)。



他に新譜ではNEIL YOUNG、BEN FOLDS、SUZANNE VEGAを、再発ではYMO、PENTANGLEを購入。まだじっくり聴けてないのもありますが、また機会をみてレビューしたいと思います。

これからも再発ものを中心に、色々出ますね(DYLAN、B.SPRINGSTEEN、BEATLES関連、RAY DAVIES…)。時間とお金が許せば、ゲットしたいところです。



http://bmr.jp/news/detail/0000009500.html

最後に、訃報。ソロモン・バークが急死したそうです…。享年70歳。

今日は60年代のベスト盤、ジョー・ヘンリーがプロデュースした"Don't Give Up On Me"などを聴いて追悼しています。またジュールズ・ホランドとの共演も個人的には外せないものでした(例えば、この映像)。

謹んで故人のご冥福をお祈りします。



かなり長くなりましたが、この辺で。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


[Diary] 7/11

イチロー、オールスター初のランニングホームラン。そして日本人初のMVPも獲得。素晴らしい。

阪神、巨人に連勝。よしよし。



ブロック別にいろいろCDを聴く。ホワイト・ストライプス→レッド・ツェッペリン、マイルス・デイヴィス→ハービー・ハンコック、江利チエミ→エルヴィス・プレスリーという具合。

Chiemi
何はともあれ、江利チエミの"Chiemi Sings"が最高(可憐なジャケもgood)。ジャズにラテンにロックンロール、様々な曲調で彼女の魅力を伝えるコンピ盤。選曲は元シンバルズでヴォーカリストの土岐麻子さん(去年出たカバーアルバムもいい感じでした。ちなみにサックス奏者・土岐英史氏の娘さん)。

さてチエミさん。とにかく歌が上手くて、艶がある。随所にパンチも効いてるし。スタンダードもこの人のために書かれたかのような錯覚に陥るほどで、今更ながらその存在感に驚いた。バックの演奏も素晴らしいし(必要以上にファンキーなビッグ・バンド・アレンジの"Blue Moon"にぶっ飛んだり)。実は去年、発売早々に購入してたのに、サラッと聞き流してました。これをスルーしてちゃマズイよな……。

こういうのを聴いちゃうと、現在の自作自演一辺倒の音楽シーンに疑問を感じてしまう。いい曲は既にたくさんあるよな、と思ったり。求む、真の職業作曲家、とも思ったり。

Miles_silent
ちなみに次点は、MILES DAVIS "In A Silent Way"。音もイイけど、このジャケが好き。


[Diary] 4/29

昨日早く寝たので、6時過ぎに起床。新聞に一通り目を通すと、気になる情報がいくつかあった。特に地方版の奈良情報と新刊本広告。

Amazonからジョニ・ミッチェルのトリビュート盤、メイシー・グレイ(未聴だった3rd)が届く。

http://www.afpbb.com/article/1551000
ヤンキース・井川、先発投手が負傷したことにより緊急登板。開き直ったのが奏功したのか、ヤンキースの連敗を7で止める。これで少しは信頼を回復できただろうか?

明日会う予定の友人たちと連絡を取り合う。FTと久々に話したら、音楽や本の話で盛り上がってしまった。また、GWということもあり、旅行先の沖縄から写メールを送ってきた友人も。いいなー、沖縄。以前は毎年のように行ってたけど、もう5年ほど行ってないな。

夜、NHKスペシャル「日本国憲法  誕生」を見る。以前読んで感銘を受けた「白洲次郎 占領を背負った男」に登場する人物がどんどん出てきた。この本で憲法設立の舞台裏をあらかた知っていたため、内容にスムーズに入れ、全編興味深く見ることができた。


[Diary] 4/19

午後から連続で長時間の打ち合わせ。

帰り際タワレコに立ち寄り、「ロシュフォールの恋人たち」サントラ、ミュージックマガジン(ビョーク特集)など購入。相当疲れていたので、今日はサラッと見ただけ。何枚か気になるCDがあるんで、またゆっくり試聴しに来よう。

楽天、何とソフトバンクを3タテ!すごいぞ。阪神は中日に逆転負け(情けない負け方…)。古田2000試合出場!なのに審判に暴言で退場処分…。


[Diary] 4/18

伊藤一長氏、病院で死亡。以前から犯人は市とのトラブルがあったようだ。心より伊藤氏のご冥福をお祈りします。

阪神、中日に勝利。下柳、やっと勝って良かった。楽天・田中、プロ初勝利を完投で飾る。やるー!

今日もくらくらするほど多忙だった。


[Diary] 4/12

松坂、イチローと対決。これからも続くであろう名勝負の第一幕は、松坂の勝利。まぁその代わり城島には打たれてたけど(彼の方が最近までパ・リーグで対戦してたし)。勝負に勝って、試合に負けたという感じ?イチローとの対決に力が入るのは分かるけど、次はぜひ試合に勝つピッチングを。しかし日本のマスコミ、煽りすぎ。

Cb_hawaii
久々に大阪へ。古本屋でカラーブックスと芥川文庫本を購入。カラーブックスはざっくり分けて以下の3ジャンルでチェックしている(美術・お寺・伝統もの/海外旅行もの/暮らし・食卓もの)。今日は「ハワイガイド」を購入(写真上)。購入した本は重版で昭和51年の刊行(初版は昭和44年)。よって、載っている写真がとてもレトロでいい感じ。当時の観光案内も何だかほのぼのしてるし。

喫茶店でひと休みしてから、タワレコへ。今日はジャズ、ワールドコーナーを中心にチェック。Dさんが以前からオススメされていたBILL EVANS"You Must Believe In Spring"(ピアノトリオ)をようやく購入。透徹した雰囲気を湛えつつも、ほんのり暖かい感じがよい。オリジナルではラスト曲の"Theme From M*A*S*H(aka Suicide Is Painless)"が特に好きだ(アルトマン!)。これは愛聴盤になりそうです。その他購入したのは、AMAN AMAN(スペインのトラッド・グループ、ラム・デ・フォックの別動ユニット。トルコ、ギリシャ、モロッコなどの色彩が濃い。地中海音楽好きにオススメ)と、SANSEVERINO(フランスの伊達男新譜。スウィング好きにオススメ)。

あわせてレコードコレクターズ5月号を購入。創刊25周年記念企画第一弾として、60年代ロック・アルバム・ベスト100が巻頭特集。来月は70年代、再来月は80年代だそうだ。ベスト20に入っているアルバムはまさにロックの名盤で、これから初めて聴く人にも十分インパクトを与えられるものだと思う(もちろんマイ名盤が何枚もある)。僕はどちらかと言うと、20〜30,50〜60位台あたりに愛聴盤が集まっているけど、それはたぶんロックの名盤をひと通り聴いてきたからかもしれない。その特集を興味深く楽しんだけど、個人的にはむしろ喫茶パノラマ再開がビッグニュースだった(コモエスタ八重樫さんの「ちょっと一服」)。

帰り際、ジュンク堂に立ち寄り、文庫本、ビジネス本、デザイン本をまとめて購入。

阪神、中日に勝利。ボーグルソンが投打に活躍!3連戦を2勝1分で乗り切った。いいねー。
さてそのボーグルソンだが、元モデルの嫁さん(さすがに美人)が阪神甲子園球場のCMに出てるとの情報をキャッチ。YouTubeにアップされていたので、まぁよかったらご覧ください。オマリーが通訳で出てて笑えます。
http://www.youtube.com/watch?v=ty7CUh5U9qM


[Diary] 4/8

井川、大リーグデビュー戦は5回7失点。松坂と比べたら可哀相だけど、散々な結果に。次、頑張ってほしい。

午前中、選挙に行く。都知事選に比べ、盛り上がらない奈良知事選。初めてNHKの出口調査を受ける。

午後、久々に図書館へ。気になる本が結構あり、ドドッと積んで拾い読み。特に良かったのは、岡本かの子(岡本太郎の母上)の「老妓抄」。短編ということもあり、一気に読了。内容、文体ともに情緒溢れる逸品。ぜひ手元に置いておきたいので、近いうち文庫本を買おう。

夜、TVで統一地方選の結果を見る。早い時間からどんどん当確が出る。都知事選もあっさり8時半過ぎには当確決定。結果は予想通りだが、あまりにもあっけなかったという印象。次回はもしかしたら息子が出るのかな?


[Diary] 3/24

スポーツのトピックが多い一日。野球(パ・リーグ開幕、高校野球)、サッカー、大相撲、フィギュア、シンクロ、ボクシングなどが行われ、朝から晩までスポーツ漬けという人がたくさんいたかもしれない。僕は一部を除き、ほぼすべて夜のスポーツニュースにて観戦。

プロ野球(パ・リーグ開幕):いよいよ球春来たるという感じでワクワク。今年はパ・リーグが相当面白そうだ。ダントツの戦力を誇るソフトバンクにどこが絡んでくるか、見所はその一点でしょう。個人的にはロッテと楽天に注目したい。ロッテはズレータの加入が大きいし、楽天は投手陣さえメドがつけばひょっとするとプレーオフ進出もあり得るという淡い期待から。
開幕の今日は、新加入の注目選手がいきなり結果を出してビックリ。多村、ローズ、そしてズレータ。特にズレータの満塁HRはスゴかった。絶対いいぞとは思ってたけど、まさかここまで派手なことやるとはね…。ロッテベンチの雰囲気も今年はイケるぞ!って感じになったんじゃないかな?

サッカー:日本代表のペルー戦を一部リアルタイムで見る。たまたま得点シーンを中心に見たため、全体の連携などは正直分からない。少ない視聴時間で感じたのは、役者が仕事をしたということか。特に高原のトラップ→振り向きざまのシュートは今期の好調ぶりを表していて気持ち良かった。若い選手も結構出ていたし、これからどこまでチームとして機能していくかに期待したい。

フィギュア:日本人のワンツーフィニッシュという快挙で幕を閉じた。個人的には浅田真央の驚くべき追い上げとキム・ヨナの演技の美しさが印象的だった。レベルの高い大会ではミスしたら即負けにつながるんで、減点のある競技は計り知れないプレッシャーがかかるよなぁ。そんな中で確実に得点を積み重ねた安藤美姫には拍手を送りたい。

ーーー
深夜、「理由」読了。面白すぎ。分厚い本なのに4日間で読んでしまった(遅読家の僕にしてはハイペース)。改めて宮部みゆきさんってスゴイ作家だと思った。特に視点の置き方と人物描写の細かさには唸ってしまった。

前者については、ルポルタージュ形式で過去の事件(解決済み)の全容をじわじわ見せていく構成の妙と、それぞれの対象を眺める位置が絶妙。冷徹かつ人間愛に満ちた視線と言える。後者については、これだけの登場人物を書き分け、またバックボーンをきっちりと説明できる筆力に脱帽。解説で重松清さんが書いておられるように、各人物の短篇小説集を読みたくなってしまう(端役で出てくる各人物の祖先も含め)。それほどまでにそれぞれの人物に命が吹き込まれ、存在感があるのだ。

ちなみにこの本は謎解きミステリーとは言えない(最後に犯人が分かるどんでん返しの類ではない)ので、その辺りを期待して読むとガッカリされる方がいるかもしれない。また個人的にラストはあまり好みではない。ただ、それらは本当に些末なことだと思わせる重量感が、この本にはある。これだけ筆圧があり、かつ読みやすい作家はそうはいないよ。また久々に読書スイッチが入りそうだ。


クルーンがついに161km出す

http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20050719&a=20050719-00000299-kyodo-spo

今日の阪神・横浜戦で日本プロ野球史上最速が出ました(初の160km超え)。出したのはもちろん横浜のクルーン。161km、160kmと2球出たみたいです。

僕はテレビで中継見てましたが(もちろんKBS京都パーフェクトナイターで)、甲子園の球場計測では159kmが何球か出てただけでした。計り方によって微妙に違ってくるんでしょうね。

その速球を赤星、鳥谷ともにファウルしてました。さすがに球が速いだけじゃ当てられますね。今日のを見てる限りでは、球の伸びでは調子の良い時の藤川の方が全然ありました。スピードガンでは計れない体感速度みたいなのが速い気がします。

<追記・7/20>
新聞によると、甲子園球場の表示計でちゃんと161km出ていた模様。何でTVでそのこと言わなかったんだろう?不思議だ。