http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050714it12.htm
屋久島、白神山地に続き、知床が国内3番目の世界自然遺産に登録された。希少種も多く、その生態系が評価されたようである。とは言え、登録後も海域保護やダム問題など大きな課題が残っている。
IUCN(国際自然保護連合)は知床保護にアイヌ民族の参画を促しているらしい。自然と共生してきたお手本ということだろう。ちなみに知床の語源は、アイヌ語で大地の果てを意味する「シリエトク」らしい。
豊かな自然と人々の暮らしの共存。貴重な自然を守っていくと同時に、漁業や観光といった地元の人達の暮らしも守っていかなければならない。昨年世界遺産に登録された熊野古道・伊勢路では、地権者の抗議として木や岩に蛍光塗料の落書きが相次いだそうだ(林業が今まで通りできるのかという行政への不信感の表れらしい)。この辺は国や自治体の力量が問われるだろう。
また登録により観光客も増加するだろう(現在でもすでに年間約200万人が訪れているらしいが)。言うまでもないが、各人のマナーが問われてくる。屋久島の縄文杉に刃物とみられる切り傷があったそうだが、こんなのは言語道断。その他ゴミ、トイレの問題、植物の盗掘など、見過ごせない問題は多い。今回の登録が自然と人間の関わりを見つめ直す良い機会になればいいと思う。
自然遺産では、小笠原諸島、琉球諸島も登録を目指しているとか。また文化遺産では石見銀山が世界遺産登録の推薦を、文化庁より受けたらしい。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20050715it12.htm
ちなみにTBS「世界遺産」で知床特集やるようです。これはぜひ見たいです。
http://www.tbs.co.jp/heritage/feature/fe_0507.html