2016年ベストアルバム

あと数時間で2016年も終わろうとしています。今年も激動の年でしたが(僕自身も大きな変化のあった年でした)、皆さんにとってはどんな年だったでしょうか?

大晦日の今日は一年の締めくくりとして、恒例の年間ベストアルバムをお届けします。新譜は今年もワールドミュージックを聴くことが多かったです(旧譜は相変わらず歌謡曲の7インチ中心に聴いてました)。毎年思いますが、まだまだ知らない面白い音楽がたくさんあるなぁと。これからも世界各地のポップミュージックを色々楽しんでいきたいです。

取り急ぎ、簡単なコメント付きでお届けします(年明けにまた追記予定)。では、よろしくどうぞ。



Tiwasavage_red

Vm_keepmesinging Mh_matown Higemibo
Eddytussa_kassembele Prince_hitnrun2 Bmars_24k
Jdonato_eletrico Shabaka_wisdom Ephremtamirurohaband

★ベストアルバム
1.TIWA SAVAGE/R.E.D Romance Expression Dance
2.VAN MORRISON/Keep Me Singing
3.MAYER HAWTHORNE/Man About Town(LP)
4.ヒゲの未亡人/ヒゲの未亡人の休日(LP)
5.EDDY TUSSA/Kassembele
6.PRINCE/HITnRUN Phase Two
7.BRUNO MARS/24K Magic
8.JOAO DONATO/Donato Eletrico
9.SHABAKA & THE ANCESTORS/Wisdom Of Elders
10.EPHREM TAMIRU & ROHA BAND/The Reunion
次点:坂本慎太郎/できれば愛を

<コメント>
新譜はワールドミュージック関連をよく聴いた(1=ナイジェリア、5=アンゴラ、8=ブラジル、10=エチオピア)。新鮮な音楽をたくさん聴けたし、良作が多く楽しい一年だった。1位にしたティワ嬢は現在進行形のポップミュージックぶりが心地よかった。5位のエディ・トゥッサ含め、フレッシュなアフリカ勢が印象的な年だった。

ロック/ソウル系では2位にしたヴァン・モリソン、6位のプリンス(それにしても亡くなったのはショックだった)といったベテラン勢に加え、3位・7位の若手中堅勢も本当によく聴いた。

日本人では4位のヒゲミボ、次点の坂本慎太郎が独自の境地を切り開いており、強く惹かれた。9位はUKブラック・ジャズ(リーダーがアフリカ系テナー・サックス奏者)で、ビリー・ハーパーやア・トライブ・コールド・クエスト(奇跡の新譜にして最終作も良かった)に通じるものを感じ、とても好みだった。

★ベストライヴ
・CAETANO VELOSO @NHK大阪ホール(10/5)

ベスト・ライヴは、何と言っても11年ぶりに観たカエターノ・ヴェローゾ。以下、良かったものを日程順に。

・タクシー・サウダージ @旧グッゲンハイム邸(4/15)
・JOE BATAAN、吾妻光良&THE SWINGING BOPPERS(LIVE MAGIC!) @恵比寿ガーデンホール(10/22)
・ザ・クロマニヨンズ @なんばHatch(11/20)

再発・発掘盤はまた気が向いたら紹介しようと思います。気長にお待ちください(笑)。



以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。

さて、今年も拙ブログをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。来年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

では皆さま、よいお年をお迎えください。


2015年ベストアルバム

あと数時間で2015年も終わろうとしています。今年も何かと激動の年でしたが、皆さんにとってはどんな年だったでしょうか?

大晦日の今日は一年の締めくくりとして、恒例の年間ベストアルバムをお届けします。ロックやソウルの新譜を聴くことが年々減る一方、ワールドミュージックを聴くことがますます多くなった年でした(旧譜は相変わらず歌謡曲の7インチ中心に聴いてました)。世界は広し、まだまだ未知の音楽がたくさんあるなぁと実感することあまた。今後も世界各地の現在進行形ポップミュージックを楽しんでいきたいです。

取り急ぎコメントなしでお届けします(年明けにまた追記予定)。では、よろしくどうぞ。
→2016/1/9・コメント追記しました。



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Vm_duets Cfonseca_like Imaalouf_redblacklight
Ggrass_am Squeeze_cradle Faadafreddy_gospeljourney
Minyeshu_bink Dimartino_unpaese Seujorge_mpc2

★ベストアルバム
1.MICHAEL LEMMA DEMISSEW/Des Blagnalech
2.VAN MORRISON/Duets: Re-working The Catalogue
3.CELSO FONSECA/Like Nice
4.IBRAHIM MAALOUF/Red & Black Light
5.GANGSTAGRASS/American Music
6.SQUEEZE/Cradle To The Grave
7.FAADA FREDDY/Gospel Journey
8.MINYESHU/Black Ink
9.DIMARTINO/Un Paese Ci Vuole
10.SEU JORGE/Musicas Para Churrasco II

<コメント>(2016/1/9・追記)
2015年も新譜はワールドミュージック関連をよく聴いた。ジャンル分けしにくいもの、従来のカテゴリーに当てはめにくいものが増えてきたように感じる。この傾向は今後さらに続いていくだろう。

■ワールドミュージック
ベストテンに入れられなかった佳作が結構あった。特にアフリカに良作多く、豊作の年だった。1位のミカエル・レマ・デミッセウ(いい湯加減のエチオR&B歌謡)、8位のミニシュ(エチオ・ハイブリッド・ロック)など、エチオピアが個人的にツボだった。他にエルサベット・テショメ、タムラット・デスタもベストテンに入れたいくらい好きだった。エチオ・ポップ、引き続き注目してきたい。7位はセネガルのファーダ・フレディ。極上のヴォーカル・ミュージック。セネガルでは他にアイダ・サンブ、アディウーザといったンバラ女子が素晴らしかった。

9位はポストロック的匂いもするイタリアのディマルティーノ。イタリアでは他にボボ・ロンデーリも良かった。ベストテンには選出できなかったが、アジアの現在進行形ポップミュージックにも良盤あり。インドネシアやタイなどに比べ今まであまり熱心に聴いてこなかったカンボジア、ミャンマーにも興味をひかれる音楽があった。今後ますます面白いものが聴けることを期待したい。

(次点的アルバム)
・AIDA SAMB/Sarabaa
・ADIOUZA/Li Ma Doon
・ELISABET TESHOME/Oldies, Kale Kidan Teresto Vol.1
・TAMRAT DESTA/Kaza Sefer
・FABREGAS/Anapipo
・THOMAS MAPFUMO & THE BLACKS UNLIMITED/Danger Zone
・BOBO RONDELLI/Come I Carnevali
・ORHAN KAMBUR/Curcun Ela, Sozlu Tulum Horon

■ブラジル
2枚ランクインしたので、ワールドミュージックと別枠に。ラテン含め、新譜は以前ほど聴けてない。ただ買ったものはみんな当たりだった。3位のセルソ・フォンセカは久々に聴いたが、ロマンティックなボサノヴァの調べにとろけた。寒い季節によく似合う。10位のセウ・ジョルジはいつも通りファンキーで最高。
その他よく聴いたのは、ジャクソン・ド・パンデイロ作品集を出したシルヴェリオ・ペッソア、サンパウロのエクスペリメンタル・ポップ・バンドのトゥルピ・シャ・ヂ・ボルド、新人女性SSWラケル・マルティンス(期待を込めて言えばアドリアーナ・カルカニョットやマリーザ・モンチを彷彿とさせる?)。

(次点的アルバム)
・SILVERIO PESSOA/Cabeca Feita: Silverio Pessoa Canta Jackson do Pandeiro
・TRUPE CHA DE BOLDO/Presente
・RAQUEL MARTINS/Homem Sem Rosto

■ロック/ソウル/ジャズなど
新譜を聴く回数が年々減ってきている。時間的にもワールドミュージックを聴くので手一杯だったかも。そんな中では、年間2位で上半期ベストアルバムにも選出したヴァン御大が素晴らしかった。企画盤と侮らず、ファンなら聴くべし。6位に入れたスクイーズはジャケのヒドさに正直ひるんだが(笑)、ブリティッシュひねくれポップのお手本的好盤。買って損なし。あとブリティッシュでは、リチャード・トンプソンも味わい深かった。本盤はウィルコのジェフ・トゥイーディがプロデュースしている(ウィルコ新譜は公式サイトからフリーDLしたが、結局あまり熱心に聴かず…。やはりブツがあるというのは大事)。ロックではスフィアン・スティーヴンス、ベイルートは最後までベストテンに入れるか迷った。

4位のイブラヒム・マーロフはレバノン出身フランス在住のジャズトランペッター。2枚同時発売された新作(もう一枚は"Kalthoum"。両方とも良い)のうち好みで一枚選んだ。この人はジャズの枠(&ワールドミュージック的な枠)にとどまらず、むしろロック好きに受けそうな音だと思う。ぜひ生で観たい一人。5位のギャングスタグラスはブルーグラスとギャングスタラップという水と油のような組み合わせだが、衝撃的なカッコ良さだった。アイデアレベルにとどまらず、音楽的に充実していた2015年最大級の掘り出し物。

このようにカテゴライズしにくいものが増えてきており(ワールドミュージックも含め)、またそういうものが面白いと感じた年だった。ぼちぼち従来のジャンル分けが限界に来ているのだろう。今年も国境やジャンルを越境/横断するものにより惹かれる年になりそうだ。

(次点的アルバム)
・SUFJAN STEVENS/Carrie & Lowell
・BEIRUT/No No No
・RICHARD THOMPSON/Still
・KITTY, DAISY & LEWIS/The Third
・TUXEDO/Same

■日本人関連
旧譜は歌謡曲を中心に山ほど買っているが、新譜は正直あまり聴けてない(2014年に続き過去最低レベル?)。7インチリリースが続いたこともあり、アルバムよりもシングル単位で聴いていた(冗談伯爵、星野みちる、星屑スキャットがその代表格)。

別枠として挙げたが、心に染みるうたをリリースしたPIZZICATO ONEが印象的だった。また個人的には2015年は松本隆の年でもあった(作詞活動45周年)。豪華すぎるメンバーが集結した「風街レジェンド」、両日とも会場に足を運べたのは本当に幸運だったし、2015年のクライマックスだったと言っても過言ではない。あわせてトリビュート盤「風街であひませう」も良く聴いた。



Pizzicatoone_watakushino21seiki

★日本のうた賞
PIZZICATO ONE feat. ムッシュかまやつ/ゴンドラの歌
(アルバム「わたくしの二十世紀」収録曲)

★ベストライヴ
「風街レジェンド2015」@東京国際フォーラム ホールA(8/21,22)



最後に特記盤として以下を挙げておきたい。一緒にDJをやっているアキラにオススメされ購入(サンキュー!)。2012年発売の再録ベスト盤だが、夏にホント良く聴いた。クセになるカッコ良さ。

Kadomatsu_re1
角松敏生/REBIRTH 1 〜re-make best〜

再発・発掘盤はまた気が向いたら紹介するかもしれません。気長にお待ちください(笑)。



以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。

さて、今年も拙ブログをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。来年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

では皆さま、よいお年をお迎えください。


2015年上半期ベストアルバム

こんにちは。こちら久々の更新&突然ですが、今後このブログは、ベストアルバムなど総括的なものとイベント告知を中心に更新していく予定です。ディスクレビューなど普段の更新は、下記Tumblrサイトに移行しようと考えています(スマホなどモバイル対応がその理由)。

「家宝級」 http://kahoukyu.tumblr.com/

今回のベストアルバムも、既にTumblrへアップしたものにジャケット写真を追加したものです。しばらく試行錯誤しながらになるかと思いますが、今後ともどうぞよろしくお願いします。



早いもので今年も半分が終了。ということで、上半期のベストアルバムをお届けします。よろしくどうぞ。

Vm_duets

Ggrass_am Kdl_third Faadafreddy_gospeljourney
Dimartino_unpaese Sufjan_carrielowell Hjyoung_lifenote
Yura Chaseiro_r2 Lfsmith_free

<ベストアルバム>
1.VAN MORRISON/Duets: Re-working The Catalogue
2.GANGSTAGRASS/American Music
3.KITTY, DAISY & LEWIS/The Third
4.FAADA FREDDY/Gospel Journey
5.DIMARTINO/Un Paese Ci Vuole
6.SUFJAN STEVENS/Carrie & Lowell
7.HONG JIN YOUNG/Life Note
8.YURA/Same
9.CHASEIRO/Retro2
10.LES FRERES SMITH/Free To Go

最近購入したものや、まだしっかり聴けてないものは外し、よく聴いていたものをサクッと10枚選んだ。ベスト10枚というよりは、現時点でのお気に入り10枚という感覚に近いかも。

個人的には何と言ってもヴァン・モリソン。様々な歌手とのデュエット、しかも過去作のセルフカバーと聞いた時には、企画物かぁ…と正直テンションが少し下がった。さほど期待せず聴いたところ、これが予想以上に素晴らしい傑作だった(失礼!)。

またワールド系(4,5,7,8,9,10)を中心に新しく出会うものも多く、結構楽しめた。ベストテンに入れたものなど、今後オススメをぼちぼち紹介していきたい。



Utb Rm_never
Atakak_os Etmensah_king Highlife_onthemove

<再発盤>
・UNIVERSAL TOGETHERNESS BAND/Same
・RICHARD MARKS/Never Satisfied
・ATA KAK/Obaa Sima
・E.T.MENSAH & THE TEMPOS/King Of Highlife Anthology
・V.A./Highlife On The Move

印象に残った再発ものも5枚挙げておく(順位付けなし)。ソウル/ファンク(上2枚)とアフリカ(下3枚)に充実盤があった。


2014年ベストアルバム

あと数時間で2014年も終わろうとしています。今年も何かと激動の年でしたが、皆さんにとってはどんな年だったでしょうか?

大晦日の今日は一年の締めくくりとして、恒例の年間ベストアルバムをお届けします(取り急ぎコメントなしで。コメント入り追記versionは年明けにアップ予定)。旧譜は相変わらず歌謡曲の7インチ中心に聴いてましたが、新譜は例年に比べワールドミュージックを聴く頻度がさらに高くなりました。逆にロック系の新譜を聴く回数が年々減ってきています。これは現在進行形のポップミュージックを奏でる面白い人たちが世界各地にいることの証なのかもしれません。では、よろしくどうぞ。

(補足)2015/1/12・コメントを追記しました。



☆ベストアルバム

Stvincent

Ssakamoto_nama  Hk_lesdeserteurs  Anatijoux_vengo
Shaokin_ftp  Lackofafro_mfa  Msanko_fd
Gpalma_oldboy  Seunkuti_long  Hhakmoun_unity

1.ST.VINCENT/Same
2.坂本慎太郎/ナマで踊ろう
3.HK PRESENTE LES DESERTEURS/Same
4.ANA TIJOUX/Vengo
5.SHAOLIN AFRONAUTS/Follow The Path
6.LACK OF AFRO/Music For Adverts
7.MYLES SANKO/Forever Dreaming
8.GIULIANO PALMA/Old Boy
9.SEUN KUTI & EGYPT 80/A Long Way To The Beginning
10.HASSAN HAKMOUN/Unity

<コメント>(2015/1/12・追記)
ベストテンに入った枚数の多いジャンルから順に。2014年もやはり新譜はワールドミュージック関連を聴くことが多かった。

■ワールドミュージック
新譜に当たりが多く、ベストテンに入れられなかった佳作が結構あった。特にアフリカ関連はランクインした(9)(10)以外にもTINARIWENなど良作多く、豊作の年だった。またフランス発アルジェリアン新世代の(3)、オーストラリア発(!)アフロビート+エチオジャズバンドの(5)も含めると、アフリカ関連は本当に充実していたと思う。
ヨーロッパは、特に個人的に今まで手薄だったイタリアに良作あり。レトロなイタロオヤジ(8)以外にもBOBO RONDELLIやMASCARIMIRIも愛聴した。南米はチリの女性ラッパー(4)の凛々しさにヤラレた。アジアはインドネシア現在進行形のポップミュージック、RANやMALIQ & D'ESSENTIALSが良かった(彼らはもっと注目されても良い人たち)。
ここ数年ノーマークだったクレズマー周辺に面白い人たちがいることも知ったし、2015年もしっかり貪欲に色々楽しんで聴いていきたい。また購入したものの、しっかり聴けてないものもあり(1枚当たりの時間が取れず…)、これは今後の課題としたい。

■ソウル/ファンク
枚数はあまり聴けていないが、当たりの確率が高かった。こういう年間ベスト的なものにはほとんど誰も上げていないだろうイギリスの(6)、(7)は内容良く 愛聴した。上述(8)はモータウン風もあり、こちらに入れても違和感ないかもしれない。あとはPRINCEの復活が嬉しかった("Art Official Age"は最後まで入れようか迷った)。

■ロック/ポップ
年々聴く枚数が減ってきている。そんな中では、今回1位にしたST.VINCENTがダントツ。歌・曲・演奏・存在感すべてにおいて傑出している才女。2月の来日公演はぜひ行きたいところ。SUFJAN STEVENS参加のユニットSISYPHUSはあまり話題になっていない気がするが(ヒップホップ色が強いから?)、クセになる感じで好きだった。あとは元DEREK TRUCKS BANDのヴォーカル、MIKE MATTISONのソロも国境の南で聴かせてもらって気に入り、秋以降よく聴いていた。

■日本人関連
旧譜は山ほど買っているが、新譜は正直あまり聴けてない(過去最低レベルかも?)。その中では(2)がダントツ。前作は2011年の年間ベストで1位にしたが(こちら参照)、今回も遜色ない出来。間口が広く、懐の深い、風通しのよい音。兄弟デュオ→6人組バンドとなったKIRINJIも印象に残った。
別枠として、秀逸な筒美京平カバー集をリリースした太田裕美に歌謡曲賞を、清々しくシティ・ポップ王道を進むマンタ・レイ・バレエに新人賞を進呈したい。
旧譜では歌謡曲や和モノグルーヴのシングル盤を中心に数多く面白いモノに出会えた。こちらはまた機会をみて紹介できればと。気長にお待ちください(笑)。



☆歌謡曲賞

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太田裕美/tutumikko



☆新人賞

Manta

マンタ・レイ・バレエ/Same



以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。

さて、今年も拙ブログをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。来年はもう少し更新頻度を増やしていきたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

では皆さま、よいお年をお迎えください。


春の盤まつり(4) 注目のイタリア・オヤジたち

こんにちは。気付けば4月も半ば過ぎ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今日は年に一度のRECORD STORE DAY。限定品が発売されたり、各地でイベントが開催されたりと盛り上がりを見せている模様。お時間ある方は、お近くのレコード・ショップへ足を運んでみてはいかがでしょうか?

さて「春の盤まつり」第4回目は、イタリアのイカすオヤジ達をご紹介。粋でカッコイイっすよ。では、よろしくどうぞ。



Gpalma_oldboy
■GIULIANO PALMA/Old Boy →動画リンクはこちらこちら

ジャケからしていかにも伊達オヤジ風の、ジュリアーノ・パルマ新譜(経歴などこちらに〜無断リンク失礼します)。彼は初めて聴いたけど、非常にポップかつ粋で気に入った。モータウン風、イカしたロケンロー、しっとりミディアムなどポップス黄金時代を彷彿とさせるナンバーが続く。ノーザンソウルからソフトロック、そしてレゲエと、音作りはベーシックだがとても楽しめるアルバムに仕上がっている。

曲によってはLOS AMIGOS INVISIBLESを思い出したり、ジュールズ・ホランドの雰囲気に近いかもと思ったり。あとはやっぱりバカラック。と思ってたら、バカラックのカバーもあった("Always Something There To Remind Me":リンクはこちら)。何か納得。

フィフティーズ/ポップス愛好家からDJ諸氏までオススメできるアナログレトロなイタロオヤジ。表だけじゃなく、裏ジャケ・内ジャケもスタイリッシュ(実物で確認ください)。活動的になるこれからの季節、ピタリとハマるオススメ盤。



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■BOBO RONDELLI E L'ORCHESTRINO/A Famous Local Singer →動画リンクはこちらこちら

次もイタリア・オヤジ(ちょっと性格俳優っぽい風貌?)、ボボ・ロンデーリ新譜(経歴などこちらに〜再び無断リンク失礼します)。彼も初めて聴いたけど、場末の酔いどれ感あるスウィング/ブルースが全編続き、これまた一発で気に入ったアルバム。

海の臭いがする港町の片隅で奏でられる猥雑なパブジャズといった風情。どことなくニューオリンズを感じさせるところもあり。楽団チックな感じが、好きモノにはタマらない一枚。

ポーグス、トム・ウェイツ、ムッスーT、レ・ネグレス・ヴェルト、ロマ系、アコースティック・スウィング、ジャングル・ビート、、これらの言葉にピンと来た方は必聴。末永く楽しめる好盤です。



今回はこんなところで。タイミングがあえば、「春の盤まつり」もう少し続きますので、引き続きよろしくお願いします。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


春の盤まつり(3) 陽だまりモッド・ジャズと漆黒ソウル・ジャズ

こんばんは。だいぶ暖かくなってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

「春の盤まつり」第3回目は、最近愛聴しているヒップホップ以降の感覚を持つファンク〜ソウル〜ジャズ盤をご紹介。では、よろしくどうぞ。



Lackofafro_mfa
■LACK OF AFRO/Music For Adverts →全曲試聴可(リンクはこちら

以前こちらで取り上げた、マルチ・プレイヤー/DJ/プロデューサーとして活躍中のアダム・ギボンズによるユニットの新譜(4thアルバム)。ヒップホップを通過した歌心あるジャズ・ファンクという基本路線は変わらず、より力強くなった印象を受ける。

イギリス人ならではのレア・グルーヴ的要素が満載で、非常にツボを押さえた音作り。軸となるメロウ&ファンキーな歌ものに加え、数曲収録されてるインストがまたいい。陽だまり感ある曲や黄昏ミディアム・ダンサーなどは、90年前半のオリジナル・ラヴを思い出したりも。

モッド・ジャズ、ブレイクビーツものが好きな方もぜひ。何というか、分かっちゃいるけど抗えない魅力というか、こういうのやっぱ好き。ポップにアピールする傑作で、しばらく愛聴盤になりそう。これまた年間ベストアルバム候補に。


■LACK OF AFRO/Recipe For Love (7") →PVリンクはこちら

アルバムとあわせ、シングル盤(7インチ)も買っちゃいました。ハッピーなノーザン・ソウルが心地いい。とにかくキャッチー!



次は去年の作品。今更ながら、ハマってます。。

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■JOSE JAMES/No Beginning No End →フルアルバム試聴可(こちら

NY在住のジャズ・シンガー、ホセ・ジェイムズ(これがソロ3作目)。今年に入ってから(つい先月)購入し、すっかりヘヴィローテーションになってる逸品。毎日2回くらい聴いてるような状態が続いたもんで、遅ればせながらご紹介。

とにかく声が素晴らしい。ダニー・ハザウェイ、ギル・スコット・ヘロン、オマー、ディアンジェロあたりを彷彿とさせる。ジャケ通り、夜の空気感にハマり過ぎる音だけど、朝の通勤中に聴いてもいい具合に気持ちが落ち着く感じもあって、とても重宝してます(朝昼の空気に合う曲もあり)。音的にはヒップホップ以降のジャズで、ダブやソウルの感覚も併せ持つ。男女の違いはあるにせよ、エリカ・バドゥが最も近いところにいる歌い手かもしれない。

音楽的な面白さという点でオススメはM-2(リンクはこちら)。僕も好きな女性シンガーソングライター、インディ・ザーラ Hindi Zahra(モロッコ生まれ・パリ在住・ブルーノートのレーベル・メイト)が参加。ジャズ+グナワ(モロッコの儀礼音楽)の雰囲気で、呪術的とも言えるムードが漂う。あとフラメンコやカッワーリー的なものも感じるし。ゾクゾクする妖気を持つ曲。

タイミングよく、ニューアルバムが6月に出る模様。これは嬉しい!今年2月の来日公演には行けなかったため(完全にノーマークだったんで来てたの知らず…)、アルバム引っさげて、ぜひまた来日してほしい。



今回はこんなところで。「春の盤まつり」まだ続きますので、引き続きよろしくお願いします。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


春の盤まつり(2) チリの凜々しい女性ラッパー

こんにちは。今日は肌寒く、不安定な天気ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。今年はタイミング合わず、僕は花見らしい花見はせずに終わりそうですが、今日で桜の花も散っちゃうんでしょうね。

さて桜吹雪の中、「春の盤まつり」は続きます。第2回目も南米で行きましょう。今回は注目すべき女性ラッパーfromチリをご紹介。世界はホント広いですね。よろしくどうぞ。



Anatijoux_vengo
■ANA TIJOUX/Vengo →音源試聴はこちらこちらなど

チリ人女性ラッパー、アナ・ティジュの新作(4thアルバム)が素晴らしい。彼女の音楽は初めて聴いたけど、一発で気に入ってしまった。ピノチェト軍事独裁政権に抵抗する反体制活動家を両親に持ち、亡命先のフランスで生まれたのが彼女。ライナーによると「ヒップホップを選んだ」のは「世に伝えたいことを的確に言葉で表現」するためだという。女性の闘士を描いたイラストがブックレットにもあるが、まさに彼女自身が決意を持った闘士である(反体制、反グローバリズム、環境問題、少数民族問題、都市化弊害、、というキーワードが浮かんでくる)。

もちろん音楽性も豊かで、聴き飽きない。「私はやってきた」という意味のタイトルである本作は、ケーナの音に導かれるようにして始まる。フォルクローレ、ジャズ、ソウル、サントラなどを練り込んだバックトラックは、センスがあってカッコイイ。いい意味でオーソドックスなヒップホップである。曲間のスキットもいい具合だし。スペイン語のレベル・ミュージックということもあって、時折マヌ・チャオを思い出す瞬間も。個人的には今年のベストアルバム候補に。オススメ!

またM-2(リンクはこちら)ではパレスチナ系英国人の女性ラッパー、シャディア・マンスール SHADIA MANSOUR (彼女のカッコ良すぎるPVはこちら)が参加しており、同志的なつながりを感じさせる。世界とのつながりということで言えば、アルバムには未収録だが、反TPPソング"No Al TPP"も発表している(PVはこちら)。クラシカルなボサノヴァが胸を打つ。彼女のブレのない凜々しい姿に、感じるもの多し。



Anatijoux_1977 Anatijoux_labala
■ANA TIJOUX/1977 (左・2nd・2009年)
■ANA TIJOUX/La Bala (右・3rd・2011年)

彼女のはぜひ遡ってアルバムを聴いてみたいと思い、上掲の過去作を早速購入(この2作ともグラミー賞にノミネートされた)。まだ新作ほど聴き込めてないが、さすがに内容充実しており、カッコイイ。後者には、僕の大好きなウルグアイのホルヘ・ドレクスレルも参加していた。

また「1977」のライナーによると、このアルバムはクラシック・ヒップホップへのオマージュが捧げられているようだ。特にNAS、Wu-Tang Clan、A Tribe Called Questらの名作がリリースされた'92〜'95年の黄金期(彼女がいちばん好きな時期)に対する思い入れが強く、それらのような飽きられないスタイルの作品を作りたいという確固たる意思がある模様。なるほど、確かにその辺の音作りを踏襲しているなと思ったし、今でも十分通用するカッコ良さとシンプルさがあると思う。また最近、僕自身、90年代前半の音を無性に聴きたくなることがあり、不思議とシンクロしていた。20年経って、90年代もそろそろ再評価の時期に来てるのかも。



ということで、アナ姐さん、興味のある方はぜひ聴いてみてください。他にもオススメ盤があるんで、「春の盤まつり」はまだまだ続きます。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


春の盤まつり(1) サイケなラテンと春の宵

こんにちは。桜もぼちぼち開花し始めましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。今夜から明日にかけて天気が崩れるようですので、見頃は来週末あたりでしょうか?

さて昨秋ご好評いただいた「秋のレビュー祭り」の続編的なレビューをお届けします。今回は「春の盤まつり」と題し、どっかで聞いたような感じにしてみました(笑)。中身はいつも通り、僕が気に入ったレコード/CDを気の向くままにオススメするものです。新譜が中心になるかと思いますが、ひとつヨロシクお願いします。

ここ最近(ずっと?)歌謡曲色の濃いイベントばかり開催しているせいか、B級歌謡やムードコーラスものばかり聴いてるイメージがすっかり定着してしまったかもしれませんが(苦笑)、世界中の現在進行形の音も一応いろいろ聴いてるんです(誰に対しての言い訳?)。前置きが長くなりましたが、「春の盤まつり」第一回目は、サイケなラテン&ブラジル・レコをご紹介します。よろしくどうぞ。



Lmp
■LA MECANICA POPULAR/Same (LP) →音源試聴はこちら

久々に興味を引く新バンドの登場。ペルー、ベネズエラ、コロンビア、米国のミュージシャンがNYで出会い、2011年に結成された男女混成バンド。謎度高いジャケに惹かれ購入したけど、想像以上に聴かせる内容だった。2013年5月にリリースされた1stシングル(匂い立つ雰囲気のPVはこちら)に続き、11月にリリースされたのがこのデビュー・アルバム(ともにブルックリンの個性派レーベル、Names You Can Trustから)。

彼ら自身「サイケデリック・サルサ」を標榜する通り、電子音飛び交うスペイシー・サルサが軸になっており、ダビーな音像と相まってホントにカッコイイ。個人的には「アシッド・サルサ」と呼びたくなるような、サイケでモンドなラテン。スローテンポの曲が不思議とじんわり染みたりして、ストレンジ・ワールドにゆらり漂うこの浮遊感、かなりクセになる。

正統派ラテンやサルサ好きよりも、たぶんベック(ジャケの雰囲気にも通じるものが)、ラテン・プレイボーイズ、マーク・リボー好きの方に受けそうな感じ。とは言え、ラテンに興味のある多くの人にぜひ聴いてもらいたい良盤。CDは出てない模様につきLPで購入したけど、こういう妖しさ満点のジャケは、やっぱデカいサイズが似合うよな。



Garotassuecas
■GAROTAS SUECAS/Feras Miticas (LP) →音源試聴はこちら(全曲フル!)

お次はブラジル、サンパウロのソフト・サイケ・ロック・バンド(これが2ndアルバム)。カラフルなジャケに惹かれ試聴したところ、メロウでポップな良質ブラジリアン・サイケだった。前述LA MECANICA POPULARのアルバム同様、こちらも本国リリースは去年だけど、今年に入ってスペインのVampisoulからリリースされた。僕が購入したのもVampisoul盤で、個人的には今年の大きな発見!ということで、早速、今年のベストアルバム候補に。

全体を通して、メロディアスで音楽性豊かなところが彼らの大きな魅力。男性・女性ヴォーカル混成で、サイケデリック・トロピカリズモ感溢れるところはムタンチス(ブラジルの大先輩)を想起させ、デヴェンドラ・バンハートのようなアシッド・フォークがあるかと思えば、ソウルやレゲエ・フレイバーもある。中期ビートルズやソフト・ロックの雰囲気を持つ曲や、小粋なヴァイオリンの響きでアコースティック・スウィング好きにもアピールできる曲があったり、チボ・マットに似た感じの曲(こちらのPV参照)もあったりと、とにかく多彩。

それだけ色々盛り込んでいるにもかかわらず、肩の力の抜け具合というか、ゆるさ加減がまた絶妙。ピヨピヨ入る鳥の声も雰囲気あるラスト曲は、そのアコースティックで素朴な味わいにグッときた。これはOS NOVOS BAIANOSへのオマージュぽくも聞こえ、そっか、そこを目指してるのか!と思わず膝を打った。

古地図&想像上の生き物がカラフルな極彩色で書いてあるいいジャケで、デカいサイズで欲しかったため、こちらもLPで購入(ちなみに45回転・12インチの2枚組!)。やっぱアナログで持っておきたいアートワークだと思う。

家にアナログプレーヤーないから。。という方もご心配なく。何と、下記公式サイトで、全曲フリーダウンロードOK!太っ腹!これでアナログ盤買ってもOKでしょ。ただ、いつまでDL可能か不明につき、興味のある方はお早めに。こういうポップ風味のサイケ・ロックは、今の季節にとても合う。激オススメ!
http://www.garotassuecas.com/



ということで、ちょっと長めになってしまいましたが、初回はこれにて。他にもオススメ盤たくさんあるんで、「春の盤まつり」まだまだ続きます。引き続きよろしくお願いします。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


2013年ベストアルバム(コメント入り最終版)

こんにちは。寒い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。僕は年末年始ちょっと風邪気味で体調あまり良くなかったですね(今はもうだいぶ良くなりました)。これから冬本番に向かいますし、くれぐれもご自愛ください。

大晦日に取り急ぎコメントなしでアップした年間ベストアルバムですが、体調がそんな感じでしたので正月休みに更新できず、すみませんでした。さらに年末年始はずっと大滝詠一氏の追悼モードでしたし…。少し遅れましたが、今日はコメント入り版をお届けします。では、よろしくどうぞ。



☆ベストアルバム

Jmonae_elady  Habate _yadelal  Jupiterokwess_hu
Masboppers_sb  Abeba_d  Dumpstaphunk
Jh6_minute  Mgaray_asado  Ovoadora_fv  Stromae_racine

1.JANELLE MONAE/The Electric Lady
2.HAMELMAL ABATE/Yadelal
3.JUPITER & OKWESS INTERNATIONAL/Hotel Univers
4.吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ/シニア・バカナルズ
5.ABEBA DESALEGN/Yelehubetim
6.DUMPSTAPHUNK/Dirty Word
7.THE JAMES HUNTER SIX/Minute By Minute (LP)
8.MININO GARAY Y LOS TAMBORES DEL SUR/Asado
9.ORQUESTRA VOADORA/Ferro Velho
10.STROMAE/Racine Carree

<コメント>
旧譜は相変わらず歌謡曲の7インチ中心に聴いていたが、新譜は例年に比べワールドミュージックとソウル/ファンクをよく聴き込んだ。特に夏〜秋以降に購入した盤が印象に残り、それでほぼベストテンを占める結果になった。ちなみにLPで購入した(7)以外は、すべてCD。

■ワールドミュージック
(2)(3)(5)(8)(9)(10)と久々に6枚ものアルバムがランクイン。引っかかりのあった傑作・充実作が他ジャンルよりも多かった。特に(2)(5)のエチオピア女性陣は歌・サウンドともに素晴らしく愛聴盤に。今回聴き込み不足で外したがアスター・アウェケの新譜も良かった(2014年ベスト候補?)。エチオピアはまだまだ面白い人がたくさんいそうなので、今後楽しみ。個人的に掘り下げていきたいところ。
コンゴ・ファンクの(3)、豊かな音楽性が魅力のアルゼンチンごった煮楽団(パリと行き来するパーカッショニストがリーダー)の(8)、ブラジル産ブラバンの(9)、フレンチ・エレ・ポップの(10)など刺激的な出会いが結構あり、世界には面白い人たちがたくさんいることを再認識した。他にまだしっかり聴けてないCDもあり、それは年初のお楽しみとしたい(気が向けばレビューもアップします)。ランク外となったがアジアやアラブにも好盤があったし、ワールドミュージック関連は今年も面白いことになりそうな予感。なおランクインした6枚はすべてエル・スール・レコーズで購入(今年もよろしくお願いします!)。

■ソウル/R&B/ファンク
日頃から熱心に聴いてるわけじゃないが、自分の波長と合った感じで、繰り返し聴けるものが多かったように思う。(1)は最新型R&Bというよりも、ロックやヨーロッパ映画音楽もぶち込んだハイブリッド・ポップの位置づけ。内容の良さは言うまでもないが、フルアルバム2枚目にしてようやく日本盤が出たのも嬉しかった(傑作1stは日本盤未発売のまま)。重量級ニューオリンズ・ファンクの(6)、パブロックテイストのUKソウル(7)(チェスレーベルの匂いもする好盤)など、高レベル盤に当たる確率が高かった。

■ロック/ポップス
珍しくランクイン作がなかったのに今更驚いた(前述(7)はこちらでもOKかもしれないが)。ただベテラン・ロック勢の佳作はそれなりにあり、特にポール・マッカートニー、エルヴィス・コステロ&ザ・ルーツらのイギリス勢が印象に残った。また購入時期が年末になってしまったので外したが、ポール・キャラックの新譜は内容が非常に良く、愛聴した(あまり日本では話題にならないのが残念)。次点としてぜひ挙げておきたい。

■日本人関連
毎年多くのアルバムがランクイン(もしくは別枠で10枚選出)するのだが、今回は(4)しかランクインせず。個人的にはちょっと面白いことになった。年を取るごとに味わいが増していく吾妻さん(たぶんこれからずっと好きでいるんだろうな)の他には、残念ながらベストテンに入れるほど愛聴したアルバムがなかった。(((さらうんど)))、一十三十一などは優れたシティポップだったが、キラキラした音が僕の気分にたまたまマッチしなかった。
僕の周辺では(Twitterなどの情報も含め)若手歌手・バンドを中心に割と盛り上がっていたような気もするが、僕自身のアンテナにはあまり引っかかってこなかった。理由はよく分からないが、自分のアンテナの向きが違う方向を向いていたのかもしれないし、自分の好みがまた変わりつつあることの兆しなのかもしれない。いずれにしても小手先で作ってみた類いのものではなく、幹がぶっといのを聴きたいなと。今年期待したいのはマンタ・レイ・バレエのフルアルバム。待望のデビュー・アルバムが、もうすぐ出るはず(だよね?)。



上記に載せたものも含め、次点的なものを挙げておきます。ご参考まで。

・PAUL CARRACK/Rain Or Shine
・PAUL McCARTNEY/NEW
・ELVIS COSTELLO & THE ROOTS/Wise Up Ghost
・TROMBONE SHORTY/Say That To Say This
・LORD MOUSE & THE KALYPSO KATZ/Go Calypsonian (LP)
・MOUSSU T E LEI JOVENTS/Artemis
・BOOM PAM/Manara & Summer Singles
・THE SOUL OF MAGNOLIA/Same
・LOS AMIGOS INVISIBLES/Repeat After Me
・(((さらうんど)))/New Age
・一十三十一/Surfbank Social Club
・冗談伯爵/ city line/bird man/雨あがり (CD-R Single)
・ASTER AWEKE/Ewedihalehu(→2014年候補?)



☆ベスト歌謡曲(シングル)

Nakanoaya_hotel  Amano_siosai

・なかの綾/ホテル(B面:ラヴ・イズ・オーヴァー) (7inch)
・天野春子(小泉今日子)/潮騒のメモリー (CD)

<コメント>
歌謡曲や80年代アイドルポップがマニア以外にも久しぶりに脚光を浴びた年だった。もちろん「あまちゃん」特大ヒットの影響が大きく、関連CDも出たり色々盛り上がった。小泉今日子と薬師丸ひろ子が年末の紅白で共演するなんて誰も想像できなかったし(上掲シングルはストレートな名曲)、これぞ昔の歌謡曲が持っていた正統派「お茶の間感」だと膝を打った。なかの綾はそれとは別のところにある「お水感」が魅力的だった(さすがは現役ホステス)。このシングルはサウンドの良さも相まって、両面とも何度も聴ける逸品だった。

きゃりーぱみゅぱみゅ、Perfume、ももクロ、AKB関連など、楽曲クオリティの高いアイドルもいるんだろうなとは思いつつ、どれも買わずじまい。世の中の過度なサウンド志向に対して、無意識のうちにどこか「歌」を求めてるからなのか?と思ったり(もちろん自分自身もサウンド志向なのは認めつつ)。職業作詞家・作曲家・編曲家チームがしっかり練って作った歌を聴きたいという欲求が自分のなかで高まっていて、往年の歌謡曲にあった輝きの源泉はやはりそこにあったんだろうと思うこと多し。そういうことにも関連して、個人的には『ラグジュアリー歌謡』が出たのも2013年の大きなトピックだった(ブログ関連記事)。



あと補足的につらつらと。

☆ベスト・ライヴ
・PAUL McCARTNEY @京セラドーム大阪(11/12)
(次点)MOUSSU T E LEI JOVENTS @心斎橋Conpass(9/27)
(別枠)国境の南マスター還暦祝ライヴ @渋谷gee-ge(10/19)

☆ベスト・アート(展覧会)
・「アンドレアス・グルスキー展」@国立新美術館
(次点:観た日順)
「マリオ・ジャコメッリ写真展」@東京都写真美術館
「ボストン美術館 日本美術の至宝」@大阪市立美術館
「北魏 石造仏教彫刻の展開」@大阪市立美術館

ベスト・ライヴは文句なしにポール!水も飲まずに歌って弾いて笑わせて最高にハッピーだった3時間。御年71歳とは思えない超人ぶり。また絶対来日してほしい。別枠で挙げたが、ポレポレバンドの再結成が個人的には本当に嬉しかった(アマチュアバンド最高峰)。マスター、今後ともよろしくお願いします。

あとベスト・ブックを選ぼうとしたが、選べるほど新刊を読めてないので見送り。新刊ではないが印象に残った本として、『ちょっとピンぼけ』 (ロバート・キャパ)を挙げておく。昨年が生誕100周年だったキャパだが、日本ではさほど話題にならなかったのが残念。この本はエンターテインメント性に富んで、とにかく面白い。写真や現代史に興味のある人はぜひ。

残念ながら、2013年も多くの方が亡くなった。島倉千代子さん、岩谷時子さん、J.J.CALEなど、、。特にLOU REEDが亡くなったのには非常にショックを受け、しばらく彼の音楽ばかり聴いて過ごしていた。そして言うまでもなく、年末ギリギリに飛び込んできた大滝詠一さんの訃報、、。これには言葉を失った。謹んで故人のご冥福をお祈りします。どうぞ安らかに。



ということで、長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。気が向けば再発・発掘盤のオススメもアップできればと思います。

今年もいい音楽にたくさん出会いたいですね。そのためにはできるだけ動き回って、現場(ライヴ会場やレコ屋など)に足を運ぼうと思ってます。また自分の主催イベントもいくつか新たな展開を考えてますので、お楽しみに。本ブログももう少し更新頻度を増やしていきたいと思ってますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


2013年ベストアルバム

あと数時間で2013年も終わろうとしています。今年は世間的にも個人的にも激動の年でしたが、皆さんにとってはどんな年だったでしょうか?

一年の終わりの日に、大滝詠一氏の訃報(こちら)が流れてきて、ショックを受けています。昼から色んな事に手が付けられないままです…。心よりご冥福をお祈りいたします。どうぞ安らかに。本当にありがとうございました。



気を取り直していきます。大晦日の今日は一年の締めくくりとして、恒例の年間ベストアルバムをお届けします(取り急ぎコメントなしで。コメント入りversionは年明けにアップ予定)。旧譜は相変わらず歌謡曲の7インチ中心に聴いてましたが、新譜は例年に比べワールドミュージックとソウル/ファンクをよく聴き込みました。ベストテンにもそれがしっかり反映されていると思います。では、よろしくどうぞ。

<追記:コメント入り最終版アップしました→こちら!



☆ベストアルバム

Jmonae_elady  Habate _yadelal  Jupiterokwess_hu
Masboppers_sb  Abeba_d  Dumpstaphunk
Jh6_minute  Mgaray_asado  Ovoadora_fv  Stromae_racine

1.JANELLE MONAE/The Electric Lady
2.HAMELMAL ABATE/Yadelal
3.JUPITER & OKWESS INTERNATIONAL/Hotel Univers
4.吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ/シニア・バカナルズ
5.ABEBA DESALEGN/Yelehubetim
6.DUMPSTAPHUNK/Dirty Word
7.THE JAMES HUNTER SIX/Minute By Minute (LP)
8.MININO GARAY Y LOS TAMBORES DEL SUR/Asado
9.ORQUESTRA VOADORA/Ferro Velho
10.STROMAE/Racine Carree



☆ベスト歌謡曲(シングル)

Nakanoaya_hotel  Amano_siosai

・なかの綾/ホテル(B面:ラヴ・イズ・オーヴァー) (7inch)
・天野春子(小泉今日子)/潮騒のメモリー (CD)



以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。

さて、今年も拙ブログをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。来年こそ、もう少し更新頻度を増やしていきたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

では皆さま、よいお年をお迎えください。