[CD] 寒露のオススメ(ロック/ソウル編)

前回「もう少しペースアップしていきます」と書いたのに、もう10月も半ば(苦笑)。Twitterの方に書いてるとなかなかこっちまで手が回らないのが正直なところ。どう使い分けるかなぁ。



先日はMANU CHAO(10/5)、RUFUS WAINWRIGHT(10/8)のライヴに行ってきた(tweet済み)。同じ週の平日にライヴへ行くなんてかなり久々かも?まぁどちらも外せないミュージシャンなもんで。

ともに堪能したが、ピアノ弾き語り公演のルーファスは特に素晴らしかった(セットリストはこちら)。シンガー、ピアニスト、ソングライター、パフォーマー、そのすべての面で傑出した存在であり、同時代に生きていることに感謝したい。ディランなどの強力メンツを差し置いて、今年のベストアクトになりそう。



さて我が阪神、色々あったけど結局棚ぼたで2位に。甲子園初のCS開催でもあり、今度の土曜が楽しみ。あと個人記録では、マートンの来日一年目での214安打(シーズン最多安打記録更新)は特筆すべき。それにしてもロッテ、連日スゴイすね〜。



以下、メモ的なレビューですが、よろしくどうぞ。

<ロック/ポップ>

Bingjiling_shadow Antony_thankyou Weezer_hurley
・BING JI LING/Shadow To Shine
・ANTONY & THE JOHNSONS/Thank You For Your Love
・WEEZER/Hurley

まずはトミー・ゲレロ人脈のマルチ・プレイヤー、ビン・ジ・リン。この人は今回初めて聴いたけど、レトロ感覚のロックン・ソウルでとてもカッコイイ(音的には、陽だまりソウル、サイケ・ロック、アシッド・フォーク、ジャズ・グルーヴなど多彩。中にはもろスタイル・カウンシルって曲も)。ドラムの音がめちゃ好み。近年出たブルー・アイド・ソウル系では出色の一枚。cool,warm & hipな快作。プリンスやトッド・ラングレンが好きならぜひ。

次はアントニー&ザ・ジョンソンズの5曲入りマキシ・シングル。タイトル曲が高揚感・疾走感あり素晴らしい。間もなく出るアルバム"Swanlights"に期待が高まる。なお本EPにのみ、ディラン"Pressing On"やジョン・レノン"Imagine"のカバーを収録。

最後のウィーザーは、ジャケに惹かれ、久々に購入。ポップで泣きメロなロック、彼らの真骨頂。



<ソウル/ヒップホップ>

Mstaples_yanotalone Jlandroots_wakeup
・MAVIS STAPLES/You Are Not Alone
・JOHN LEGEND & THE ROOTS/Wake Up!

メイヴィス・ステイプルズ新譜は、ウィルコのジェフ・トゥイーディーがプロデュース。ランディ・ニューマン、アラン・トゥーサンなどのカバーもあり。濃密なアルバムでオススメ。ジャケもいい顔。

ジョン・レジェンドとルーツのコラボは、60〜70年代ソウルを中心としたカバー・アルバム。カーティス・メイフィールド、ダニー・ハザウェイ、マーヴィン・ゲイ、レス・マッキャンなどを取り上げ、聴き物多し。カッコイイ!



<日本>

Kirinji_buoyancy Quruli_kotoba Ego_deadheat
・キリンジ/BUOYANCY
・くるり/言葉にならない、笑顔を見せてくれよ
・EGO-WRAPPIN'/ないものねだりのデッドヒート

キリンジ、前作「7」は彼ら流ポップ満載の傑作だったが、今作も素晴らしい。オススメ曲は何曲もあるが、とりわけ「都市鉱山」がスゴイ。もろトーキング・ヘッズ、時々PINK(日本のバンドの方)的な瞬間も。個人的には「温泉街のエトランジェ」の歌詞も妙にツボに入った。

くるり、シンプルなバンド・サウンドで、曲・歌・演奏、すべてが素晴らしい。レレレのレ、目玉のおやじ、あちちのち、温泉、麦茶など、ゆるい言葉が印象的。ゆるカッコイイ普段着ロックと言えるか。今年の日本では間違いなくベスト3に入るだろう傑作。

エゴ・ラッピンはあまり聴けてないけど、ヴァラエティに富んだ良作。ちなみにジャケがCARSチック(これとかこれとか)で、かなりギリギリのダサさ加減(笑)。



他に新譜ではNEIL YOUNG、BEN FOLDS、SUZANNE VEGAを、再発ではYMO、PENTANGLEを購入。まだじっくり聴けてないのもありますが、また機会をみてレビューしたいと思います。

これからも再発ものを中心に、色々出ますね(DYLAN、B.SPRINGSTEEN、BEATLES関連、RAY DAVIES…)。時間とお金が許せば、ゲットしたいところです。



http://bmr.jp/news/detail/0000009500.html

最後に、訃報。ソロモン・バークが急死したそうです…。享年70歳。

今日は60年代のベスト盤、ジョー・ヘンリーがプロデュースした"Don't Give Up On Me"などを聴いて追悼しています。またジュールズ・ホランドとの共演も個人的には外せないものでした(例えば、この映像)。

謹んで故人のご冥福をお祈りします。



かなり長くなりましたが、この辺で。

以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。


風通しの良い音を聴かせるテテの新譜

昨日は雨の中、リハビリも兼ね、7年ぶりの来日(しかも初の単独公演)を果たしたウィルコのライヴへ。アメリカ村のBIGCATは満員で、彼らの人気の高さを伺わせた。外人率もまずまず高く、終始会場は盛り上がりをみせた。本編はびっちり2時間、アンコールは2曲だったが、さらなるアンコールを求める拍手が鳴りやまずという状況だった。

病み上がりの身体に2時間以上のスタンディングは結構つらかったけど、やはり観ておいて良かったと思う(次いつ観れるか分からないし)。ロック、ポップ、そして音響的なところまで(NELS CLINEの弾きまくりギターもとにかくスゴかった)、彼らの魅力を幅広く体験でき、彼らがアメリカを代表する素晴らしいバンドであることを実感したライヴだった(セットリストはこちら参照)。

とは言え、存分にその実力が発揮できていたかというと、少し疑問もあり。特にロッケンな部分が強調されていたライヴだと感じたため(もちろんそれを聴きたいという観客の方が多いと思われるが)。時間の制約もあり日本では難しいのだろうが、アメリカでは3時間ものライヴで、途中アコースティック・セットもあるらしく、個人的にはぜひそれを聴きたかったと思ったりもする(あまり贅沢を言ってもいけないけど)。次回はその辺も期待したい。

ともあれアメリカン・ロックの楽しさを味わった夜だったのは確か(ファンとしてはJEFF TWEEDYの歌が生で聴けただけでも幸せ)。終演後にはTシャツも購入した(4種類のなかから1枚をチョイス。開演前にはあったトートバッグは売り切れてなかった)。希望を言わせてもらうと、できれば次回は酒でも飲みながら座って観たいところです(苦笑)。近々の来日を期待してます(JEFFが最後に"See You Soon"と言ったのは今年どこかのフェスにでも来るのかな?)。



前置きが長くなりました。さて今日は、そんなウィルコを生んだ豊潤な大地・アメリカに渡り、新作を録音したフランス人アーティスト(このサイトではお馴染み)をご紹介します。よろしくどうぞ。

Tete_premier
TETE/Le Premier Clair De L'aube

以前ご縁があり、プロモ来日時に前座DJを務めさせていただいたテテ。先ごろ3年ぶり4枚目のアルバムがリリースされた(邦題「夜明けの最初の輝き」)。今回初のアメリカ録音(@オレゴン州ポートランド)、しかもロス・ロボスのスティーヴ・バーリンが共同プロデューサーということで期待しながら聴いた(以前取り上げたこちらも彼のプロデュース)。今までよりもっとダイレクトなもの、音的には「アコースティック・パワーポップ」を目指して制作された本作、ひとまず所期の目的は達成されているように感じた。

セネガル生まれ・フランス在住の黒人ミュージシャンのテテだが、もともとがヨーロッパに留まらないノスタルジックでポップな素養を持つ人。今回アメリカのミュージシャンと交流して、アーシーでオーガニックなルーツ・ミュージック的側面も新たに獲得できたのは大きいと思う。彼独特の哀愁を帯びながらも親しみやすいメロディ、優しい歌声という基本線はもちろん変わらずだが、全体的に風通しが良くなっている印象を受け、ついついリピートしてしまう心地よさがある。この辺はアメリカに渡った成果だろう。個人的には今まででいちばんの愛聴盤になりそうな予感がする。

なお日本盤にはテテがスティーヴ・バーリンに送ったEメールの翻訳版が封入されているが、本盤の制作過程を垣間見ることが出来て非常に面白い。また日本盤ボーナス・トラックとしてデモ・ヴァージョンが5曲収録されているが、この中には既に完成型に近いものもあって興味深い(海老原政彦氏が解説で書いている通り、"Bye-Bye"のデモはとりわけいい)。こういうのを聴くと、彼の良さを引き出すには、あえて作り込まない、いい意味でのラフさがキーワードかもと思ったりする。そのひとつの方法として、スタジオ・ライヴ録音が有効かもしれない(前回アップしたJORGE DREXLERのような)。

ともあれ新しいスタートを切ったテテ、今後も彼の動向には注目したいし、さらにパンチの効いたアコースティック・アルバムが出来上がるのを期待したい。今秋にはプロモーション来日も予定されているとのこと、彼の生の音を聴きにぜひ会場に足を運びたいと思っている。



以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。

雑感

自宅療養中につき、のんびり音楽聴いたりしてます(今日はLittle Walter, Dave Mason, Mod Jazzコンピ, Local Funkコンピなど)。今回の件では色んな方からお見舞いメールなどいただき、ありがとうございました。アクティブに活動するのはもう少し先になりそうですが、面白いイベントなどあれば、ぜひお知らせ&お誘いください。

さて今日は小ネタをいくつか。早速、どうぞ。



日経朝刊「私の履歴書」がスゴイことに。今月の執筆者は女優の有馬稲子さん。こんなの書いていいの?と思うような某巨匠監督との生々しい不倫話とか出てきて、朝から強烈です(既に有名な話ではあるんでしょうけど)。あと有馬稲子さんの昔の顔がはっきり思い出せず検索してみたら、やっぱり綺麗でした(こちらこちらこちら参照)。それにしても、昔の女優さんはホントに綺麗な人が多いですね。



レコードコレクターズが今月からリニューアル。文字が大きくなったり、レイアウトなど相当刷新された印象(まだちょっと慣れないですね…)。サラッと読んだ限りでは、情報量よりも質というか切り口・語り口に重心が置かれている感じ。この方向性は歓迎したい。以下、いくつか感想を。

・「洋楽マン列伝」「American Rock Lyric Landscape ~ロックの歌詞から見えてくるアメリカの風景」といった新連載が面白い。今後さらに読み応えあるものになりそうな予感。

・後ろから読むページ、アーティスト別のリリース情報は見やすい。ただ、レビューのページはどうもレイアウトがしっくりこない。やっぱ今までのに慣れてるからなぁ。

・巻頭特集「リイシューCDの25年」を興味深く読む。最近聴いてないボックスものなど、改めて聴き直そうと思ったり。今回はロック編だけど、そのうち出てくるだろうソウル編やジャズ編も楽しみにしたい。


Dylan_choco   Dylan_choco2   Dylan_choco3
ボブ・ディランとチロルチョコのコラボ、何とAmazonで発売開始!ライヴ会場で入手できなかった方には朗報(こちらでも少し触れたけど、僕は行列に並ぶ気力なく、スルーしてしまいました)。う〜ん、これはやっぱり欲しいッスね。



ジョー・ヘンリーの来日公演はやっぱり良かったみたいで。よせばいいのに、こちらこちらのライヴ・レポートを読んで悔しく思ったり(後者にはセットリストもあり)。もともと年度末で場所が京都のため行くのは難しかったんだけど(しかも予想外の緊急手術で、どうやっても行けなかったんですが…)、やっぱり行きたかったなぁ。ぜひ再来日を!



今回はつらつらと雑記調でしたが、近いうちにオススメCDレビューをアップする予定です。お楽しみに。

[CD] 最近のオススメ(春分version)

桜は咲き始めてますが、まだまだ寒いですねー。今回は最近の雑感から。

まずは城島。格の違いを連日見せつけてくれた(今日は負けたけど…)。打つ方は6番で気楽にやってもらって、彼には投手陣の立て直しに注力してもらいたい。とにかく、阪神に来てくれて感謝!



次はギャラクティック。こないだの金曜、心斎橋クラブクアトロのライヴへ。予想通りのカッコ良さ、グルーヴ感溢れる演奏に大満足。コリー・ヘンリー(トロンボーンfromリバース・ブラス・バンド。サングラスがカニエ風・笑)、シリル・ネヴィル(彼が入ると何とも香ばしい感じになるのはサスガ)といったゲスト陣もバンドにしっくりハマってた。ラッパーが3名参加していた前回よりも、間違いなくバンドとしてのまとまりがあった。

メンバー全員が良かったけど、やはりスタントン・ムーアが最高!アンコール前までの2時間叩きっぱなし(ちなみに顔はエルトン・ジョン似・笑)。ここで来てほしいと思ったところにスコーンと入るドラムを再び体験できて感激の一夜に。また早く来てほしいなぁ。ところで、国境マスターは東京公演に行ったんでしょうか?



最後はボブ・ディラン。いよいよ日本公演もあと明日の東京を残すのみ。ライヴの余韻に浸りながら、改めて彼の旧作・近作を引っ張り出してきたという方も多いのでは?来日にあわせて刊行された『ボブ・ディラン・ディスク・ガイド『ボブ・ディランのルーツ・ミュージックといった本を参考にしながら、深い世界をじっくり楽しむのもまた一興かと。

僕はあわせて"Anthology Of American Folk Music"(6枚組で値は張るけど、やはり基本アイテムでしょう)や、関連するミュージシャンを聴き返したりしてます。こういう行為がまた楽しく、広い音楽的裾野・背景も含めてオイシイのがディランだよなと、改めて感じ入った次第。



さて前置きが長くなりましたが、最近買ったCDのレビューを。

Ccd_genuine
CAROLINA CHOCOLATE DROPS/Genuine Negro Jig

上述ディランつながり、アメリカン・ルーツつながりでオススメなのがこのキャロライナ・チョコレート・ドロップス。印象的なジャケットに惹かれタワレコで試聴→購入した一枚。最近あまり見かけない黒人3人組のオールドタイム・ストリング・バンド。バンジョー、フィドル、ジャグ、カズーといった楽器が入った音楽が好きなら気に入ると思う。

リリースはノンサッチ(プロモ映像はこちら)、プロデュースはまもなく来日するジョー・ヘンリー(色んな仕事してますね)と聞けば、触手が動く方も多いだろう。オールドタイム/アコースティック・スウィング好きだけでなく、ジョー・ヘンリーの関連作が好きな方にもぜひ聴いてもらいたい。伝統曲が半数を占めるなか、トム・ウェイツのカバーがあるのも面白い。この辺が新世代っぽい?

しかしこれ(↓)見たら、絶対ライヴ行きたくなるよな。







Lackofafro
LACK OF AFRO/My Groove Your Move

お次もタワレコで試聴し気に入った一枚。イギリスから面白い新人バンドが登場かと思ったら、マルチ・プレイヤー/DJ/プロデューサーとして活躍しているアダム・ギボンズによるユニットの2枚目、とのこと(タワレコのレビュー参照)。今まで知らなかったこのラック・オブ・アフロ、相当カッコイイっすよ。歌心あるジャズファンク、クラブライクなロックが好きな方はぜひ。

音的にはメロウ&ファンキー、ブレイクビーツもありと、結構多くの人にヒットしそう(でもちゃんと引っ掛かりはある)。個人的にはヒップホップ以降を感じさせる感覚と雑多な音楽性が魅力的。モータウンなどのソウル風味もあり、やはりその辺はイギリスというお国柄かも。と考えていたら、ふと「黒さ不足」という名前はブルー・アイド・ソウルの宣言でもあるのか、と膝を打った次第。今後要注目。



以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。では、また。

BOB DYLAN Live At Zepp Osaka (3/13)

雨上がりの土曜日、ボブ・ディランのライヴを観にZepp Osakaへ。彼は過去何度も来日しているが、今まで見事にタイミングを逃しており、実は今回が初めての生ディラン。

貴重な土曜開催ということもあり、おそらく遠方から来たファンも多いだろうと推測。自分より年配の方が多いと思っていたが、若者の姿がかなり目立った(女性客も予想外に多し)。久々に満員電車のようなライヴ会場だった。17時15分頃に始まり19時過ぎまでだったと思うが、混雑のなかスタンディングで2時間はやっぱり足腰にきた(笑)。

で内容はというと、もう最高のライヴだった!とにかく、今ここで行われているというライヴの醍醐味を満喫できた。全17曲、本当にあっという間で、もっとやってくれーという感じだった。

早速オフィシャルサイトにアップされてるけど(日本のサイトには簡単なレポもあり)、セットリストは下記の通り(事前に見たくない方は飛ばしてください)。

<2010.03.13 Sat. BOB DYLAN At Zepp Osaka>
01. Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again
02. The Man In Me
03. I'll Be Your Baby Tonight
04. Love Sick
05. Rollin' And Tumblin'
06. The Lonesome Death Of Hattie Carroll
07. Tweedle Dee & Tweedle Dum
08. I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met)
09. Ballad Of Hollis Brown
10. Shelter From The Storm
11. Highway 61 Revisited
12. Not Dark Yet
13. Thunder On The Mountain
14. Ballad Of A Thin Man
(アンコール)
15. Like A Rolling Stone
16. Jolene
17. All Along The Watchtower

超名曲も、あまり聴き込めてない曲も、本当に全曲素晴らしかった。アルバムとはかなりアレンジが変わったり、ジャムっぽい演奏も結構あったりして、新鮮な驚きに満ちていた。大阪では毎日かなりの曲が入れ替わっていた模様だし(ちなみに今夜の新登場は9曲。大阪3日間で、早くも36曲の違った歌を披露したらしい)、ライヴならではの、その場にいる楽しさを十分味わえた。できれば毎日行きたいというファンの気持ちがよく分かった。

全曲良かったけど個人的なハイライトは1,3,5,10,11,13,17あたり。特に11はこの夜のNo.1だった。ギター(よく見えなかったけど、たぶんチャーリー・セクストン)とキーボード(ディラン)の応酬が最高にカッコ良かった。なお全編通して音響もよく、特にギターの音がカッコ良く聞こえた。ライヴ・ハウス・ツアーということでこの点は非常にラッキーだったかも。

ここまでは初期+21世紀の曲中心(70年代がほとんどない中で10をやってくれたのは嬉しかった)。参考まで、これから大阪、名古屋、東京に行かれる方は、近作では"Time Out Of Mind"、"Love & Theft"、"Modern Times"あたりはやはり押さえておいた方がいいかも。ただ演奏する曲は毎日変わるから、また違うセットになってるかもしれないけど。

ちなみに終演後のグッズ売り場には長蛇の列。Tシャツなど気になったが並ぶ気力なく(チロルチョコとのコラボもチェックしたかったけど…)、晩ご飯を食べに大正の沖縄料理屋へ行って飲み語らう。とても濃い一日だった。やっぱり音楽は、ライヴは、いいッスね!

以上、取り急ぎのライヴ・レビューでした。これから参戦される方、かなり期待してOKだと思います。今回はもうチケットも取れないし行けないけど、早くも次回の来日が楽しみでなりません(次はでかいハコでしょうね)。それまで膨大な音源を聴いて楽しむとします。しばらくはディラン三昧の日々が続きそうです。

では、また。

「メイン・ストリートのならず者」リイシュー詳細

オリンピックも終わりましたね。

昨日は松田美緒さんのライヴ@奈良・生駒に行ってきました(Dさん、Yさん、打ち上げもお疲れさまでした!)。演奏も素晴らしかったんですが、とりわけ彼女の歌に惚れ惚れ。とても満足のいくライヴでした。実はまだCD買ってないんで、早く買わなきゃ。



http://tower.jp/article/news/3411

さて、去年出る出ると言われて結局出なかったローリング・ストーンズの名作"Exile On Main Street"(邦題は「メイン・ストリートのならず者」)再発盤ですが、ようやく発売日など詳細が決まったようです。

http://www.rollingstones.com/news/news.php?uid=708

今回は以下3種類のフォーマットでリリースされる模様。最近こういうの多いですね。
・通常盤
・デラックス・エディション(未発表曲+別ヴァージョンなど計10曲を収録したボーナス・ディスク付き2枚組)
・コレクターズ・エディション(ドキュメンタリーDVDや50ページのブックレットなど追加)

気になる発売日は、5/17(UK)、5/18(US)の予定とのこと。ちなみに日本盤の発売は不明(上の2つは出そうな気もしますが、果たしてコレクターズ・エディションは出るんでしょうか?)。

ストーンズ史上最も好きなアルバムだけに、今から楽しみでなりません。

ーーーーー

[追記・'10.3.7]

http://www.cdjournal.com/main/news/the-rolling-stones/29508

上述コレクターズ・エディション(=スーパー・デラックス・ボックス・セット)は、デラックス・エディションにプラスして、同作のアナログ盤やドキュメンタリーDVD、カラーブックレット、ポストカードなどが同梱されている模様。そっか、2枚組アナログが付くんで5枚組なのか、と納得。

以上、じゃちょっと寂しいんで、おまけとして、アルバム中最も好きな曲のひとつである"All Down The Line"のライヴ('72)を載せておきます。とにかくミック・テイラーのスライド・ギターがカッコ良すぎ!




スフィアン・スティーヴンス、全米50州seriesは「冗談」

昨日はライ・クーダー&ニック・ロウのライヴを観に、グランキューブ大阪へ行ってきました。これから行く人のために詳細は書きませんが、二人の歌・演奏、そして息の合ったコンビネーションを楽しんできました(やっぱり彼らはバンドが似合いますね)。

想像以上にライがノリノリで、硬軟強弱取り混ぜた技を堪能。さすが!としか言えません。ヴォーカルも良かったし。もちろんニックもいい感じでしたよ。名曲を何曲も演ってくれたんですが(特に後半)、まだまだ演ってほしい曲もあり。やっぱりもっと聴きたかったですねー。

腰痛のため抜けたようですが、ツアーに出る当初はフラーコ・ヒメネス(!)も参加予定だったという興奮して鼻血が出そうな話も。そのメンツでの来日、ぜひとも実現してほしいもんです。またあえて希望を言わせてもらえれば、もう少し小さい会場で聴きたかったかも。いやいや、贅沢は言いません。ツアーをほとんどやらない彼らにつき、とにかくまた元気なうちに来てほしいです!



http://oops-music.com/info/view_news.html?nid=51467

さて話は変わって、先ごろ新譜"The BQE"をリリースしたスフィアン・スティーヴンス(早速購入したものの、まだちゃんと聴けてません…)。ミシガン、イリノイに続く全米50州シリーズの続編を待っている人も多いと思います。僕もその一人だったんですが、記事によると、もう次は出ない模様。あら〜。

さすがに50州全部は難しいよなと思ってはいましたが、少なくともあと数枚は出してくれるものと信じていただけにホント残念。スフィアンのハワイとか聴いてみたかったけどなぁ。ま、気を取り直して、次作を待つことにします。その前に"The BQE"、ちゃんと聴かなきゃね。

[Live] DAVID BYRNE大阪公演・ショートレポ

昨夜(1/23)は待ちに待ったデヴィッド・バーンの来日公演初日。会場のなんばHatchに着くと、予想以上にお客さんの入りがイマイチで不安がよぎる(オールスタンディングなのにパイプ椅子が設置されてた)。年代も若干高めだし、ちゃんと盛り上がるのかな?と心配したんだけど、それは結局杞憂に終わった。ひと言で言うと、最高の夜。1月にして早くも今年のベストライヴに決定!

以下、ポイントを列挙すると。
・DBの声がよく伸びていた
・演奏/構成ともに素晴らしかった
・トーキング・ヘッズ時代の曲多し(3rdのが特に嬉しかった)
・アンコール回数が予想以上
・DB独特の踊り(ギターを抱えてたため若干控えめだったけど)
・ダンサー(音楽面と同等の高ポイント)
・衣装(ラストまで見逃さないよう)

来週の東京公演に行く方のため、最低限の感想にとどめておきます。行こうかどうしようか迷っている方は、ぜひ会場に足を運んでみてください。DB/ヘッズ好きなら大満足だと思いますんで。ホントは僕も休み取って、もう一回観たいくらいです。余韻に浸りながら、今日は一日中ヘッズばかり聴いてました。

※ちなみにセットリストはこちら。ネタバレにつき、当日まで楽しみを取っておきたいという方はご遠慮ください。