雑文ハッピー＆ブルー

2016年ベストアルバム

おけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨日、2016年ベストアルバムをこちらにアップしています。後日また追記する予定ですが、取り急ぎ、以下転載します。よろしくどうぞ。

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あと数時間で2016年も終わろうとしています。今年も激動の年でしたが（僕自身も大きな変化のあった年でした）、皆さんにとってはどんな年だったでしょうか？

大晦日の今日は一年の締めくくりとして、恒例の年間ベストアルバムをお届けします。新譜は今年もワールドミュージックを聴くことが多かったです（旧譜は相変わらず歌謡曲の7インチ中心に聴いてました）。毎年思いますが、まだまだ知らない面白い音楽がたくさんあるなぁと。これからも世界各地のポップミュージックを色々楽しんでいきたいです。

取り急ぎ、簡単なコメント付きでお届けします（年明けにまた追記予定）。では、よろしくどうぞ。

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★ベストアルバム
1.TIWA SAVAGE/R.E.D Romance Expression Dance
2.VAN MORRISON/Keep Me Singing
3.MAYER HAWTHORNE/Man About Town（LP）
4.ヒゲの未亡人/ヒゲの未亡人の休日（LP）
5.EDDY TUSSA/Kassembele
6.PRINCE/HITnRUN Phase Two
7.BRUNO MARS/24K Magic
8.JOAO DONATO/Donato Eletrico
9.SHABAKA & THE ANCESTORS/Wisdom Of Elders
10.EPHREM TAMIRU & ROHA BAND/The Reunion
次点：坂本慎太郎/できれば愛を

＜コメント＞
新譜はワールドミュージック関連をよく聴いた（1＝ナイジェリア、5＝アンゴラ、8＝ブラジル、10＝エチオピア）。新鮮な音楽をたくさん聴けたし、良作が多く楽しい一年だった。1位にしたティワ嬢は現在進行形のポップミュージックぶりが心地よかった。5位のエディ・トゥッサ含め、フレッシュなアフリカ勢が印象的な年だった。

ロック／ソウル系では2位にしたヴァン・モリソン、6位のプリンス（それにしても亡くなったのはショックだった）といったベテラン勢に加え、3位・7位の若手中堅勢も本当によく聴いた。

日本人では4位のヒゲミボ、次点の坂本慎太郎が独自の境地を切り開いており、強く惹かれた。9位はUKブラック・ジャズ（リーダーがアフリカ系テナー・サックス奏者）で、ビリー・ハーパーやア・トライブ・コールド・クエスト（奇跡の新譜にして最終作も良かった）に通じるものを感じ、とても好みだった。

★ベストライヴ
・CAETANO VELOSO ＠NHK大阪ホール(10/5)

ベスト・ライヴは、何と言っても11年ぶりに観たカエターノ・ヴェローゾ。以下、良かったものを日程順に。

・タクシー・サウダージ ＠旧グッゲンハイム邸(4/15)
・JOE BATAAN、吾妻光良&THE SWINGING BOPPERS（LIVE MAGIC!） ＠恵比寿ガーデンホール(10/22)
・ザ・クロマニヨンズ ＠なんばHatch(11/20)

再発・発掘盤はまた気が向いたら紹介しようと思います。気長にお待ちください（笑）。

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以上、皆さまの音楽生活の参考になれば幸いです。

さて、今年も拙ブログをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。来年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

では皆さま、よいお年をお迎えください。

【告知】世界の音楽が流れる飲み会「家宝級」＠渋谷・国境の南

フライヤー完成しましたので、改めて告知します。


★日時：10/15（土）20時～24時頃（延長あり）
★場所：渋谷・国境の南 http://www.kokkyo.net/
★料金：チャージなし（飲食代のみ）
★特別ゲストDJ：原田尊志（EL SUR RECORDS）、松山晋也、レコオヤジ（オヤジレコード）、スチャラカ社員
★国境レギュラーDJ：アキラ（スナックあきら）、ジャッキー（家宝級幹事）
★おまけ付（数量限定）

一年ぶりの開催です。フライヤー完成につき、改めて告知します！

今回、特別ゲストDJは各人テーマあり！
・原田店主「珠玉のラテン名曲集」〜「地獄のラテン迷惑臭」
・松山晋也氏「世界の辺境の公衆便所の壊れたスピーカーから流れていた、死にたくなりそうなイイ音楽」
・レコオヤジ氏「小唄」
・スチャラカ社員氏「ドドンパ」

毎回ヒドくて素晴らしい曲を選んで頂いている原田店主、松山氏、レコオヤジ氏のお三方に加え、今回スチャラカ社員氏が初参戦！以前初めてのDJで、原田店主とレコオヤジ氏を唸らせたというその選曲、楽しみですね！
レギュラーDJのアキラ＆僕は面白歌謡や音頭、トロピカル等で御大たちの隙間を補完予定。特別ゲスト4名（この組み合わせは「家宝級」だけ！）の選曲がホントに楽しみですね〜！他では聴けない楽しいレア音源ご開帳の嵐になるかと思いますので、ご期待ください。

数量限定おまけは、レコオヤジ氏、プランテーションmar氏（特別寄稿）による音楽読み物を配布予定。両氏ならではの面白体験談を収録。こちらは会場限定の紙モノにつき（web公開予定はありません）、ぜひ現場・国境の南にお越し頂ければと思います。

また、10/8（土）には告知USTも行う予定です。詳細はまた後日お知らせします。

★★追記★★

【告知】ということで、10月8日（土）21時頃よりUST『ラジオ なかるみの世界』でお時間頂き、「家宝級」告知USTやります。キョウベイさん、ナカレコ末廣さんには「私の考える家宝級」というお題で面白レコをたくさん回して頂きます。 pic.twitter.com/xwq8OD1x2R

— ジャッキー (@jackieagogo) 2016年10月2日

目指せ世界の音楽が流れるラジオ♪ 皆さま、お時間あればぜひ。よろしくどうぞ！
→USTチャンネルはこちら

長々と書きましたが、あくまでも「飲み会」ですので、お気軽にお越しください。いい音楽をBGMにみんなでわいわい飲もう！という感じです。日頃会ってない人たちと会ういい機会になればとも思います。

ということで、皆さま、よろしくどうぞ！

レコード惹句：紐育物語

どことなく自己啓発プログラム的？

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ビリー・ジョエル「プレッシャー」（'82年リリース）
BILLY JOEL/Pressure

《惹句》

全世界待望の新作「ナイロン・カーテン」より、衝撃のニュー・シングル

"誰しもプレッシャーを感じる時がある。今までつっ走ってきただけで良かったかもしれないが、きっといつかこれにぶつかるのさ。そんな時、じっと辛抱して自分で解決しなければダメだよ。自分で答えをみつけるだけさ"

《コメント》

歌詞要約系の惹句。店頭で購入する際、じっくり読んで買う人はいたんでしょうか？鬼気迫るジャケにプレッシャーを感じ、たじろいでしまいますが。

人気者ビリー・ジョエル、転換点となったアルバム「ナイロン・カーテン」からの1stシングル。リアルタイムで初めて聴いた彼のアルバムがこれだったんで、思い出深いです（レンタルレコード店でLP借りて、ソニーのBHFカセットテープに録音した記憶が・・・）。

▶キューブリック、ポルターガイスト的なSF／ホラーテイスト。ちょっと怖いですね。
 

レコード惹句：未来派炭鉱夫、ミラキュラスに登場

前回に続き、カバー曲を。

＊


ディーヴォ「ワーキング・イン・ザ・コール・マイン」（'81年リリース）
DEVO/Working In The Coal Mine

《惹句》

★レッツ・ダンス！レッツ・ダンス！レッツ・ダンス！

これが、ダンシング・ディーヴォの決定盤！！ミラキュラスに今、登場！！！

★全米チャート急上昇中！！

《コメント》

ボウイよりもお先にレッツ・ダンス！なディーヴォです。聞き慣れない単語「ミラキュラス」が気になりますね。ミラクル、奇跡的ってこと？→辞書ひいたら合ってました（こちら参照）。何でもカタカナにしとけばカッコイイ時代の産物でしょうか。でも、ちょっと未来的な響きもありますね。「！」の多さと相まって、とにかく勢いはビンビン伝わってきます。

前回のタコ同様、こちらもジャケには「リー・ドーシーのヒット曲カバー」といった惹句はナシ（裏面の解説には記載アリ）。ローリング・ストーンズ「サティスファクション」カバーの際は惹句記載あったようですから、楽曲知名度の差でしょうか。ただ、ニューオリンズR&Bの大ヒット曲カバーだとうたっても、ニューウェイヴ・バンドのファンに響かなかったのは想像に難くないですが…。

 

レコード惹句：好青年登場

ご存知、タコです。

＊


タコ「雨に唄えば」（'83年リリース）
TACO/Singin' In The Rain

《惹句》

ハンブルグのパブ・シーンから登場した好青年タコのデビューはヨーロッパから世界中をセンセーションに巻き込む！

《コメント》

「好青年タコ」、これに尽きますね。なぜ好青年なのか？前作シングル「踊るリッツの夜」が大ヒットしていた当時、タコに対し別段そういう印象を持っていませんでしたが…。

名曲「雨に唄えば」のカバーなので、惹句的には、その辺もキチンとうたった方が売り上げにつながったんだと思うんですが…。残念ながら、日本では一発屋の扱いで終わってしまいました。

ちなみにタコ（本名：Taco Ockerse）の奥さんはウシさん（Ushi Ockerse）らしいです。

▶ほんのりレゲエ風味。悪くないです。
 

▶こちらが大ヒットした前作シングル「踊るリッツの夜」。今聴いてもいいですね。
 

8月の3枚

たまにはレビューを。8月に購入した新譜・再発盤から、気の向くまま選出（以下、購入順）。

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・U TIN/Music Of Burma, Burmese Guitar (CD)

エルスールで購入したミャンマーのギタリスト、ウーティン（御年80歳超！）。スライド・ギターだが、カントリーでもない、ハワイアンでもない、固有のチューニング／メロディーというビルマ・ギター。暑いなか独特の響きを聴いていると、頭の芯がとろけてくる。

リゾネーター・ギターから鳴らされる音はとても生々しく、ふとした瞬間、演者のすぐそば、熱帯の野外で聴いているような錯覚に陥る。ミャンマー音楽愛好家だけでなく、スライド・ギター、カントリー・ブルース、ライ・クーダーなどが好きな方はぜひ（詳細はこちら参照。動画もあり）。クセになる音。

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続いて、夏の夜のベリッシマ。ピチカートでいちばん好きなアルバムをアナログで聴く喜び。まろやかに溶けていく音。新しい体験。 pic.twitter.com/As4RZu1uBf

— ジャッキー (@jackieagogo) 2016年8月23日

・ピチカート・ファイヴ/ベリッシマ (LP)

学生時代からの愛聴盤「ベリッシマ」がようやくアナログで再発された（CDも同時発売）。今までCDで聴いていたのとは違う音に仕上がっていて、とても新鮮。好きなアルバムがさらに好きになった。素晴らしいリイシュー・ワークに感謝。

＊


・DAN PENN/Close To Me: More Fame Recordings (CD)

2012年に出た再発・発掘盤"The Fame Recordings"が素晴らしかったダン・ペン。その秘蔵音源集の続編。さすがはAce Records、期待に違わぬ出来。R&B、ソウル、ゴスペルに根ざした歌と音にシビレっぱなし。マッスル・ショールズ、フェイム・スタジオ、サザン・ソウルという言葉にグッとくる人は必聴でしょう。

録音は1964年から66年にかけて。全24曲中なんと22曲が未発表という発掘ぶりに敬服。こういう音楽があれば、他には何もいらないんじゃない？とすら思えてくる。間違いなく今年の再発盤ベストの1枚。

 

レコード惹句：手書きフォントにマイッタなぁ〜

名曲、カモン！

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デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ「カモン・アイリーン」（'82年リリース）
KEVIN ROWLAND & DEXYS MIDNIGHT RUNNERS/Come On Eileen

《惹句》

Big Hit From U.K

'82年度イギリス最大のヒット!!

イギリス中がこのヒット曲にウナッテいる

マイッタなぁ〜

《コメント》

「ウナッテいる」てのもいいですが、やっぱり「マイッタなぁ〜」でしょう！味のある手書きフォントにホント、ヤラレルなぁ〜。壁の落書き感が情けない男の風情とぴったりハマッテます。この曲を収録したアルバム"Too-Rye-Ay"に「女の泪はワザモンだ!!」という邦題をつけるセンス同様、ジワジワとくる魅力があります。

当時このMVが大好きで、音楽番組で流れるとかぶり付くように見てました。終盤、サビ直前の疾走感にノックアウトされました。ただ、いま改めて見直すと、走っている距離はほんの少しだけ。え？たったこれだけ？と今更ながら驚きました。長時間走っている印象を30年以上もずっと持ち続けていたのですから、記憶って当てになりませんね。それだけ、実際の走行距離以上に強烈なインパクトがあったということなのでしょう。

 

レコード惹句：あの頃のロード・ムービーのように

ちょっと間が空いてしまいましたが、レコード惹句・第3回目、よろしくどうぞ。

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バーティ・ヒギンズ「カサブランカ」（'82年リリース）
BERTIE HIGGINS/Casablanca

《惹句》

KISS IS STILL A KISS IN CASABLANCA
KISS IS NOT A KISS WITHOUT YOUR SIGH!

フロリダ。p.m.5:00、ため息が海に溶けていく。キスはいつまでもキス、カサブランカでは･･････。

《コメント》

ロード・ムービーのワンシーンを観ているようなジャケです。惹句からも、どこか乾いたハードボイルドな匂いが漂ってきます。曲中で歌われるのは、ドライヴイン・シアターで観た名画「カサブランカ」のこと（今、こういう昔の名画を観ている人はどれくらいいるんでしょうか？）。

片岡義男や初期SWITCH（雑誌）を彷彿とさせるジャケを見ると、えも言われぬ懐かしさを感じてしまいます。80年代的意匠というか……。あの頃から随分遠いところに来たような気がします。

この曲、郷ひろみが「哀愁のカサブランカ」として日本語でカバーし、大ヒットしました。

 

【告知】世界の音楽が流れる飲み会「家宝級」、一年ぶりに開催

久々のDJイベント（というか飲み会）の告知です。来る10/15（土）、いつもの渋谷・国境の南にて開催します。

【告知】世界の音楽が流れる飲み会「家宝級」＠渋谷・国境の南★10/15土 20時～24時頃★チャージなし★DJは別記参照★おまけ付／ 一年ぶりの開催です！フライヤー現在作成中。取り急ぎ、よろしくどうぞ！イメージ画像↓ pic.twitter.com/r7ovI0dDBO

— ジャッキー (@jackieagogo) 2016年8月21日

DJは、原田尊志、松山晋也、レコオヤジ、スチャラカ社員、アキラ、ジャッキー（以上敬称略）の6人でお届けします。御大たちの明日なき暴走っぷりにご期待ください！

なお松山氏から、下記のようなお言葉も頂いています。どんな音楽がかかりますか、楽しみですね〜！

私も参戦します。今回は「世界の辺境の公衆便所の壊れたスピーカーから流れていた、死にたくなりそうなイイ音楽」というテーマでやる所存であります。 https://t.co/P3DbKTNIAA

— 松山晋也 shinyaMATSUYAMA (@agostoshinya) 2016年8月21日

現在フライヤー作成中につき、詳細はまた別途お知らせします。ということで、皆さま、よろしくどうぞ！

レコード惹句：ヴィジュアルなサウンド

レコード惹句、お陰さまで反響多く、ありがとうございます。引き続き第二回も80年代のヒット曲で行きます。よろしくどうぞ。

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スパンダー・バレエ「トゥルー」（'83年リリース）
SPANDAU BALLET/True

《惹句》

ヴィジュアルなサウンドが、誘惑の夜の訪れを告げる、都会の風が、甘く、せつなく感じたら。

今宵はスパンダー・バレエで、真実の恋を味わってみませんか？

《コメント》

ヴィジュアルなサウンド、、、分かるような分からないような（苦笑）。とにかくヴィジュアル面を前面に押し出していこうというレコード会社の思いが伝わってきます。ヴィジュアルにこだわったニューロマンティック系の代表選手だけあって、ジャケではメンバーにこれでもかとソフトフォーカスがかかってます。シルキーなコーラスにマッチしてますね。とろけるナンバー、ぜひアーバン・ナイトのお伴に（曲中にマーヴィン・ゲイの名が歌い込まれた名曲）。

惹句的には、きれぎれに、せつなさを、加速させていくような、読点の多さ、味わい深いです。勉強になります。

 

▼"True"をサンプリングしたP.M.ドーンの大ヒット曲。もう25年も前とは！